またまたクラッシック音楽館の放送にて。
この番組、最近ちょっと密度が濃い気がする。気のせいだろうか??
アメリカのオケの習慣なのか・・
演奏時間のだいぶ前から、コンサートマスターを除く団員全員が舞台上にスタンバってます。
そして、練習やら雑談?やら、めいめい好きなように時間を過ごしている。
時間になると、コンサートマスターが現れ・・まあ、状況からいって、拍手で迎えられますわな。
別格の扱いで登場したコンサートマスターがお客さんに一礼ののち、チューニングがはじまる。
チューニングが終わると、指揮者が登場して、いざ演奏、という段取りになってます。
なんだか不思議~。
もうひとつ印象に残ったのは、お揃いの派手な楽譜カバー。
ブラバンではありがちだけど、オケってたいてい黒とか・・じゃないかなあ?
こんど観察してみようっと。
なお、色が真っ赤なのは、この直前に中国ツアーがあったからではないかと、勝手に深読みしておりますが。
指揮者のヤニック・ネゼ=セガン、超若い。若いがどっかで見たことがある。
調べてみると、METライブビューイングで「カルメン」を振ってた人だそうだ。ほ~っ。
演奏、すごく面白かったです。
一言でいえば、元ブラバンの血が騒ぐ演奏。
盛り上がるところはドカーンと盛り上がり、溜めるところは心ゆくまで溜める。
超メリハリがきいて、映画音楽みたいにきっぱりと楽しい。
こういう楽しい演奏って、ポピュラーと紙一重というか、あんまりやっちゃいけないんじゃないか、と、私なんかは勘繰っちゃうわけなんだけど、そういうヘンな先入観は、アメリカ大陸のオケや指揮者にはないのかな?
いや、あるんだけど、あえて、ギリギリストライクを狙ってるのかな?
だとしたら、素晴らしいコントロールのピッチャーであります。ネゼ=セガン。
情熱的でブレない指揮っぷりもあわせて、見て・聞いて楽しかった。
アンコールの、小フーガト短調(ストコフスキー編)。
アーティキュレーションがジャジーっつうか・・なんつうか・・ノリがいい。
コール&レスポンス的に次々に楽器を変えながら、これでもか、と盛り上がっていく。
・・これまたブラスバンド的な演奏でございました。
これが、「アメリカっぽさ」なんでしょうかねえ。