待ち望んでいた瞬間!!
NHK杯のあと、4Sがどうだの表現が硬いだの、ウダウダいってすみませんでした。
でもすべては、こういう演技、表現された羽生氏のショパンを見たかったがゆえなの!
今回は、冒頭の首振りの動きからしてもう、「これはイイ」と思える内容でありました。
緊張を全く感じなかったし、固唾をのんで見守るんじゃなく、美しい世界をただ鑑賞することができた。
4Sの前は少しドキドキしたけれど、それ以降は全く、ミスする気がしなかったよ。
最初から最後まで、感情がコントロールされていて、一ミリの隙もない。
しいていえば、ほんとにしいていえば、最後のステップはもっと激情に走っちゃってもいいのよ。(笑)
今回は、このエレガントで貫禄のある「演奏」を楽しんだけどね。
この演技を見て、彼は勝ち負けなんか、これっぽっちも考えてないんだなと思ったよ。
自分のためじゃなくて、美に捧げられた演技とでもいいましょうか。
ステップからスピンにつながるあたりで、あまり細かく音ハメせずに、音楽の流れのままに長いフレージングをしていたのが印象的だった。
最後の音が手のひらから会場に消えていくまでポーズを保って、余韻を壊さないようにふんわり手を降ろしていたのもエレガント。
演技も美しいけど、プロトコル表もまた美しいので貼ってみる。
んまあ、イーグルサンド4Sが3点満点ですってよ!
4-3コンビネーションも3点満点ですってよ!
PCSの10点満点は22個。
パフォーマンスがトータルで 10 点 満 点 !!!
もう、競技としてこれ以上できることはないでしょう。
あとはその時々の彼が、この音楽をどう解釈し、フレージングし、自身の情熱をこめるかという、一期一会の芸術の話だわね。
点数には反映されないけれど、終わりはない。