羽生氏の白鳥がやばい。
あんなにボロカスだったウィルソンとのコンビが、こんな素晴らしいプロに結実するとは。
ひょっとしたら、どんなにひどい過去も、決して無駄にはならないというのがこのプロの隠しテーマかもしれない。
（disってません。）
オープニングのニュートラルで作らない表情、すーっと円を描くところまでで、こりゃ神プロ来たと興奮した。
あまりの素晴らしさに、手が震えてしばらくキーが打てなくなるくらい。
夏にあえて幼鳥スワンを再演していたのは、今思えば成鳥スワンの前フリだったのかも。
ジョニー・ウィアーの白鳥もこれほどじゃなかったよな・・のデコルテ背中空き白衣装は、一見おおおっと思うけども、ナチュラルで違和感は全くなく、むしろ男らしくすら感じるのはウィルソンの幻惑？（笑）
そしてエキシでビールマン！！
アクセルは抜けちゃったのかもしれないが、ああいう大きなジャンプも逆にバレエっぽくていいな。
でも、ジャンプがひとつもなかったとしても、そのことに気づかなかったと思う。
スピードに乗ったスケートと美しい振りつけ、時々気の利いた小技、それだけで充分以上。
これは羽生史上最高かもしれない。言葉がない。
以下、気になった演技をいくつか。
さとこ嬢
この小さい体で、どうしてこんなスケール感が出せるんだろう。
ブルースもいい！
っていうか、さとこ×ランビエールがどれも素敵すぎて。
ケヴィン
さっき見たフリーはジャンプ大会だったのに、エキシビよいじゃん。踊れてるじゃん。
妙な映画のサントラじゃなくてロックを使ったほうがいいのでは。
シャオユーとハオ
組み換えとかなんとか、不思議なやりとりの末に銀メダルよかったです。
演技見てないけど、このエキシビを見る限り、かなりよかったんじゃないかと想像。
野獣ハオさんの、説明不能な色気。シャオユーの危険なエロ気漂うキャラクターがそれを受け止める興奮。
私このカップル好きになりそう。
メーガン・ラドフォード
Pちゃんの薄い曲を作ったラドフォード。
エキシは持ち越しだけど、これいいんだよなあ。
先日、息子の中学の同級生がこれを弾き語りしてくれたんだけど、彼は小学校のときちょっとワルで・・
中学に入ってからピアノを独学して、3年生の今、弾き語りまでできるようになった。
いわゆる中二っぽさがかえって心を打つ、いい演奏に涙したのを思い出しました。
Pちゃん
今の彼には、曲がダサいとか衣装が洗いざらしの白Tシャツとか、そういうのを軽々と超越するインパクトがある。
でも、４～５年前、２０歳かそこいらの彼は、無敵ではあったが、演技は面白くもなんともなかった。今見直してもそう思う。
やっぱり長く続けるのは偉大なことで、それだけ難しいことでもあるんだろう。
それをやりおおせて、今こうして完成した姿を見せてくれることに感謝しかない。
けど、衣装が美しかったら、もっといいと思わない？(笑)