これ、毎年やってますよね。
10月なかばに、「11月7日に公開収録」っていう案内を見てから楽しみにしてました。
今回は特におもしろかったわ・・
色んな意味で製作者のユーモアを感じた。(笑)
昌磨のヴィヴァルディ
やったんですよ、あの、音が多くなってるやつを、生演奏しちゃったんですよ!
演奏者がんばったな!
いやあ・・そもそも、よく引き受けてもらえたな!
番組では、3楽章を冒頭にして1楽章につなぐというのを解説していたが、この編曲の醍醐味はそこじゃないのよ、と、声を大にして言いたい。
(しかもおとといのGPFバージョンは、音を増やす場所がしれっと変わってたというミステリー・・。)
SEIMEI
ピッコロで吹くのかああああああ!(笑)
このコンサートで、去年も一昨年もこの曲をやってたと思うけど、そのときは雅楽の人が来てコラボしてたんだよね。
それが、今年はピッコロという暴挙(爆)
あのピッチをどうやって再現した?
あの音域を吹くか?(しかし、一か所、さすがに吹きにくいのか、オクターブ上げてたところがあった気がする。)
あの「ひしぎ」のような音(ピーってやつ)、狙って出すのは大変なんだぞ。
再現力は微妙だったけど(笑)、雅楽の人が龍笛で吹いても、実際の音源とはだいぶ違う感じになってた気がする。(おそらく演奏の自由度の高い楽器なんだろう。)
だから、この無茶苦茶な曲をピッコロで再現しようとした、そのチャレンジ精神と遊び心のほうに軍配を上げたい。
もちろん、現代音楽で、たとえばフルートでこういう音色を出す曲は珍しくないと思う。
でも、ピッコロでやるのは初めて聴いたよ。
・・と同時に、龍笛の、音域の幅、音質の幅の広さに、改めて驚いた。
小塚さんの、リストのピアノ協奏曲もありました。
2010年フランスの演技は素晴らしかったけど、この曲の演奏や音楽については何も言えんなあ・・
ただ、小塚さんのコメントで、「音が多いのでどこにでも合わせられる」という趣旨の説明があったのは、なるほどと思った。
ゆったりした曲がむずかしい、といわれるゆえんね。
しかし、多い音の曲の、どこに合わせるか、というのは、それはそれで難しい問題だと思うのよね。
高橋大輔やジェイソン・ブラウンは、合わせる音を選ぶセンスが卓越してる。
昌磨は、音に合わせるというよりは、音楽の流れをつかんだうえで、独自のタイミングを維持できる。
羽生氏は、音そのものになる。・・けど音を選べないというか、全部選んじゃうのが玉にキズだったんだよね。(笑)
でも、最近は「ちょいズラし」の技を覚えてきて、ほんとに良くなったよな・・(超上から。)