先月末に、息子たちの定期演奏会がありました。
男子校なので、当たり前だけど、女子がいない。
男子校なので、当たり前だけど、女子がいない。
全・員・男・子
しかも衣装は昭和のビッグバンドみたいな白ブレザーに蝶ネクタイ・・・
このダサさに萌える。(嘘)
演奏は・・
下手じゃないんだけど、ピッチや音色などの、全体としての同調性があんまりなくて、よくいえば自由。
そう。自由すぎる・・ (遠い目)
まあ、高校生男子ですからね。
生意気な盛りですからね。
自分の個性や情熱を抑えて皆で同調するというのは、性に合わないんだと思う。
生意気な盛りですからね。
自分の個性や情熱を抑えて皆で同調するというのは、性に合わないんだと思う。
でも、彼らの演奏には、こういう音楽を作りたいという、自発的な意思と情熱がある。
そのことに、毎回感激するのです。
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最初に聴いたときは、「なんじゃこりゃ」と思いました。
入学式の入場行進だったんですけど、「うわ、なにこの青い演奏(爆)」と思いました。
・・そりゃ、高校生だから青くて当然なんだけど、ちゃんと顧問の先生が指揮してるのに、先生も高校生になり切って、一緒になって楽しんじゃってる・・っていうか助長してる(爆)
入学式の入場行進だったんですけど、「うわ、なにこの青い演奏(爆)」と思いました。
・・そりゃ、高校生だから青くて当然なんだけど、ちゃんと顧問の先生が指揮してるのに、先生も高校生になり切って、一緒になって楽しんじゃってる・・っていうか助長してる(爆)
入学式なのに。
「演奏がちょっと独特なんだよね・・。特に顧問の先生がね・・ちょっと苦手。」
と、別の学校で吹奏楽をやってる子の保護者にも言われた。
と、別の学校で吹奏楽をやってる子の保護者にも言われた。
要は、整った「聞きやすい」演奏じゃなくて、なんかムズ痒いわけですよ。(笑)
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しかし、全く期待しないで聞きにいった春の文化祭。
ジャズナンバーだったんですけど・・
進学校の優等生がジャズとかちゃんちゃらおかしいぜ、と思ってた私は、心底びっくりしました。
しかし、全く期待しないで聞きにいった春の文化祭。
ジャズナンバーだったんですけど・・
進学校の優等生がジャズとかちゃんちゃらおかしいぜ、と思ってた私は、心底びっくりしました。
音楽を型で捉えてない。
すごく自由で奔放で、感情の高ぶりを音に出してはばからない。
ちゃんと「ジャズ」してるじゃん。(超上から。)
すごく自由で奔放で、感情の高ぶりを音に出してはばからない。
ちゃんと「ジャズ」してるじゃん。(超上から。)
これを聴いて、私、ファンになったんですわ・・こいつらの。
男子が音楽をやるって、いろいろハードル高いんですよね。・・女子の世界だし。
高校に入った時点で「楽器やってました」っていう男の子は少ないから、部員の半数は初心者。
でも逆に、全員に「音楽が好き」という自覚が明確にあるんですよ。
今までもやってたから何となく・・という子が、たぶんいない。
好きなのに楽器をするチャンスがなかった、男子校に入って初めて、「自分も音楽をやっていいんだ!」と思えた子たちなわけです。
中学時代に楽器をやっていた子だって、女子ばかりの中ではなかなか自分を出し切れないところがあったと思うし、運動部の男子に見下されたりして、屈折した思いもあったと思う。
彼らの演奏を聞くと、そういう過去のフラストレーションや、今こうして演奏していることの楽しさや、自分の音楽を聞かせたいという情熱をものすごく感じるんですよね。
彼らの演奏を聞くと、そういう過去のフラストレーションや、今こうして演奏していることの楽しさや、自分の音楽を聞かせたいという情熱をものすごく感じるんですよね。
顧問の先生が、よくわかっていらっしゃるんだと思う。
音楽は、自分の声で演奏してこそ意味があると。
高校生が高校生の実感を持って、正直な気持ちで演奏をするから面白いのだと。
選曲も音楽解釈も、まあ、多少は口を出すとしても、基本的には生徒に任せて、自分たちの演奏をさせてくれてます。
他の学校の関係者に聞くと、生徒にはほとんど権限がない、というケースがよくあるんですけどね。
コンクールはいつも銅賞だけど、少人数のアンサンブルで「表現力」にやたら高い点つける審査員が何人かいたりするのは、そういう個性を買ってくれてるんだと思う。(笑)
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最近、コンクールのCDを聴いて気づいたこと。
金賞を取るのは、CDで聞いたときに「凄いな~」と思う演奏なんだと思う。
なるほど、この学校が金賞を取ったのは納得。と思う。
金賞を取るのは、CDで聞いたときに「凄いな~」と思う演奏なんだと思う。
なるほど、この学校が金賞を取ったのは納得。と思う。
でもライブで聴いているときは、
「顧問の先生がきっちり指導してるな~」
「毎日長時間スパルタ練習してるんだろな~」
「あんまり楽しくなさそうだな~」
と思う演奏がときどきある。
もちろん全部が全部じゃないですけどね。
息子たちの演奏は、CDを聴くと、「ああ・・やらかしてる・・・」と思うけど、ライブでは、何かを「巻き起こす」。
そこが魅力だと思ってます。・・コンクール向きじゃないけど(爆)
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前置きばかりみたいになっちゃったけど・・
そんな彼らの定期演奏会、ほんとに素晴らしいものでした。
前置きばかりみたいになっちゃったけど・・
そんな彼らの定期演奏会、ほんとに素晴らしいものでした。
全体演奏はそれなりだったけど、ジャズステージとポップスステージの盛り上がりがハンパない。
ソロの演奏の自由さ、カッコよさはこのバンドの目玉ですけども。
それ以外の子も、自分の特技やキャラクターを持ち寄って全力でステージに貢献してるところが面白かった。
それ以外の子も、自分の特技やキャラクターを持ち寄って全力でステージに貢献してるところが面白かった。
ピアノが上手い子はピアノ。
ギターやベースのできる子はバンドを組んで。
踊れる子はダンス。
勇者は女装。
喋りの得意な子は司会。
キャラの濃い子はボケ役。
統率力のある子は演出。
動画アプリに詳しい子は宣伝動画作り。
マメな子は、半年前から日々Twitterを更新して地道にフォロワーを増やす。
ギターやベースのできる子はバンドを組んで。
踊れる子はダンス。
勇者は女装。
喋りの得意な子は司会。
キャラの濃い子はボケ役。
統率力のある子は演出。
動画アプリに詳しい子は宣伝動画作り。
マメな子は、半年前から日々Twitterを更新して地道にフォロワーを増やす。
そして保護者とOBは、当日の受付と雑用。(←私はココ)
たった35人しかいないのに、皆が特技を発揮して、特技がなくてもバカな男子高校生っぷりをステージで晒して(爆)、とにかくお客さんを楽しませようとするサービス精神がありました。
ちなみにうちの息子が何をやったかというと・・
寒いコントで滑る役
(普段どんだけ周囲を凍り付かせているのか。)