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Channel: 映画・海外ドラマ 覚え書き
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NHK杯女子フリー

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この素晴らしい試合をLIVEで見られなかった悲しさよ。
(いいもん、画面の「LIVE」の文字を見ながらリアタイのつもりで見るんだもん)

ショートではそんなに感じなかったんだけど、実況アナウンサーの言葉のチョイスや実況のポイントがなんかズレている。
もしかしてフィギュア担当初めての人かな?

以下抜粋

ソツコワ
辛気臭さがなくなって、表情作れるようになった、というか、人前に出て見られるのだという自信とかプロ意識というようなものが出たなあと思う。
サマリンとともに彼女のことをつまんない呼ばわりしてきたけれど(笑)けっきょくのところ、たとえ未熟であったとしても、自分は上手いのだ、可愛いのだ、綺麗なのだ、カッコいいのだ、自分だけのこの世界の住人なのだと、たとえ演技の中だけでも完全に思えてる演技は、何か伝わるものがあるのよね。
キスクラの笑顔も麗しい。

紀平さん
今年のアイスショーでは、暗闇から試合モードのフルスピードで飛び出して定位置につくのが印象的だった紀平さん。
演技はとても可憐で、当時は「地球の誕生ってどういう意味?」って感じだったけど(笑)、今回は「取りに行く」という気迫もあったせいか、プログラムのイメージがほんとうによく伝わった。
雷が鳴り始めて、風が巻き起こって空が暗くなり・・刻々と変わる空模様の緊張。
最後のスピン前からものすごい拍手が巻き起こって、ゲリラ豪雨の音みたいだった。
もしかしたらそこまで計算されたプロだったりするのかな?

去年のFaoiで「すごいな」と思って以来、彼女のことは褒め言葉しか見つからない・・
殊更印象的な、特徴的な動きやダンスをするわけでもないんだけど、演技していることを忘れてしまいそうなほど音楽の起伏や音色の変化に沿った、グラデーションのようにつなぎ目のない演技をする。
しかも3A2本いれて!(爆)

そしてね、ここが大事なんだけど、あんなゴリゴリの男子みたいな構成なのに、ものすごく優雅なんだよね。
普通、若手の選手が勝負をかけようってときは、力をストレートに出しきれるように、強いキャラクターとか強い音楽を持ってくるもんですよ。
男をぶんなぐってオペラ座脱出するとか、死なないジュリエットとか。(爆)
でも彼女のこのプロは、そういうわかりやすいキャラクターもキャッチーな音楽も使っていない。

もちろん、彼女がそういうプロがそれほど得意じゃない、ってのはあると思う。
キャッチーなプロが格下だと言ってるわけでもない。
だとしても、これほど抽象的なプロを説得力をもって滑りきるためには、やはりそれなりの技術・・とくに助走のない、踏切りと着氷がスムーズなジャンプ技術が必要なわけで、彼女にはそれができる、っていうことが前提のプロなわけですよ。
そこは単なる個性とか芸風とか雰囲気とかいう次元の話じゃなくて、明らかに技術レベルの問題だと思う。
なんというか、スケールの大きさが一まわりちがう感じがする・・
それを、こんな構成でノーミスするって、やばくないですかね。
いや、ヤバいと思うわ。

そして毎度の話だけど、衣装の美しさ・・
彼女の衣装はなんでこんなに綺麗なんだろう。


レオノワ
やっぱり白と黒の色分け衣装が流行ってる?
しかも女子が、フラメンコをこの衣装でとは想像だにしなかった。
でもカッコいい!
それとも映画の中に登場する衣装のイメージなのかな?

まい
とてもいい演技だったんだけど、あの鮮烈なシニアデビューから2年経った今も、背中の筋肉が見られないのが、私は少しもどかしいかも。
足元は素晴らしいけれど、その素晴らしい滑りが肩や首までつながっていないことで、だいぶ損をしているような気がする。

リーザ様
いやあ、なんでもやっちゃってください。
クリムキンで煽り・・しかも最後の3連の前で。
そういうの好き。むちゃくちゃ楽しい。

さとこ
片方の袖がなくなって、両手がノースリーブになった!
そして、みせつけるような肩の筋肉。
腕を動かしたり、伸ばしたり、という細かい動作のひとつひとつが、この肩と背中の筋肉を使っているのが、ダイレクトに見えるんだな

ハリウッドのベテラン女優とかで、日々トレーニングしてますみたいな人にありがちな感じの筋張った迫力。
彼女はシーズン前に「色気は大事」みたいなことを言っていたけども(笑)、彼女の色気は男に向けられてない。
若い頃に活躍したスターが中年くらいになって、けっして媚びない迫力を身に着けて今なおレッドカーペットでキラキラしてる、みたいな感じんだよね。

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というわけで、紀平さん・さとこ・リーザが台ノリ。
三者三様の個性にして、それぞれにすごい。これはすごい。

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