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Channel: 映画・海外ドラマ 覚え書き
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ロステレコム杯フリー もっとざっくり

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この日も彼女と一緒・・だけど、コフトゥンは熱烈なキス抜きでお行儀よく観戦していた。(笑)
プルシェンコも観覧席にいた。
ゴージャスで、ちょっとアトホームなロシア杯。

で、いきなりショートの話に戻るけど、加藤りおなちゃんの「さくらさくら」衣装は、やっぱ花札インスパイアだよね。
イメージ 1イメージ 2


印象深かったのは、女子金メダルのラジオノワの演技、そしてそして、男子銀メダルのペトキーエフの演技でありました。

ラジオノワって、私の中では「こましゃくれた小娘」、って印象でしてね。
彼女はルックスも可愛いし表現も綺麗だけど、おロシア伝統芸能としての「美しく見せる技術」を習得してますが何か。っていう感じがしてたんで、おばちゃんは心を打たれることがなかったんですよ。
「はいはい。よくやってますね。」って感じでね。

でも今回の彼女は、
勝ちたいのよっ。ファイナル行きたいのよっ。
という闘志丸出しでにこりともせず、ただただジャンプに集中していて、表現なんてしてなかった。
弾丸のようにぶつかって金メダルをむしり取っていった演技は、それでも彼女なりに美しかったし、このシーズンにどれだけ苦しんでるか、本気で取り組んでるかがわかって、心から金メダルおめでとうと思った。
若い女の子に不相応に大人びた表現を求めるのは、欧米文化の病的で偏った一面だと私は感じる。
フィギュアに限らずね。

その点、男子スケーターは、女子ほどは審美的価値を求められないけど、だからこそ時に至上の美と芸術が降臨するのですよ。
 ペ ト キ ー エ フ くんね。
ジャンプがとにかく美しくて、軽い。
4回転を降りてなおリンクの50センチ上を滑ってるような浮遊感。
その空気とテンションを保ったまま、フリーを最後まで滑りきる。
風のような音楽とぴったり合ってたし、何より惹かれるのは、彼自身に、美への欲求があるってことかな。

しょーま君の演技が美への探究なら、彼のは欲求だと思う。
ちょっと羽生氏に似た感じの系統だと思うけど、あーいう鮮烈な毒じゃなく、持続する色気があるのね。
憂いを含んだ情念と湿り気のある、エレメンツを飲みこむような静かな演技。
ああ、羽生氏のショパンに期待してるのはこういう心持なのよ・・できるはずなんだけどな・・・奴は八面六臂の阿修羅だしな・・・もう勝手にやったれ。(笑)

ともあれ、ペトキーエフくんの演技は、こういうものを見てみたかった!という満足感でいっぱい。
久々に、「うわあっ」と思った演技だった。
今年デビューの男子はスゴイね。そしてみんな銀メダル。えらいこっちゃ。
ファイナルはないし、4回転1回でどこまで出来るか未知数ではあるけど・・・ボーヤンに負けるな!(笑)


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