やっと見れた・・
昨日は朝からライストを準備して待ち構えておりました。
ところが、いよいよ羽生氏の演技がはじまる!というところで
ピンポーン・・・
とご近所様がやってきて、卵をたくさん、おすそ分けしてくださいました・・
卵、おいしかったです・・・ケド・・(涙)
・・・・・・
さて、気をとりなおしてまずは衣装。
つまり、これまでの衣装デザインを全部盛り!・・ってやつですね。(わかりやすっ..)
「悲愴」をベースに、「ダムパリ」のスケ感、「新ロミジュリ」のアシンメトリー、「旧バラ一」の青グラデーション、「SEIMEI」(もしくは「レクイエム」)の緑・・
まさに、「羽生の集大成」。(笑)←いえ、だからdisってませんてば。
およそ「羽生らしい」と思えるものを全部詰め込んで、このまま来年も持ち越して、金メダルとって引退する気満々でしょ。
まあ、引退は時の判断だとしても、少なくとも今は、本懐を遂げるためなら討死覚悟・・という、壮絶かつ周到な執念を燃やしてるんだよね。きっと。
・・・そういうメッセージが重すぎて、デザインとしての衣装は、はっきりいって微妙。
けっして、悪くはない。似合ってないわけでもない。けど、微妙。
その微妙さも含めてまるごと、羽生らしいっちゃあ羽生らしい。
そう、とにかく羽生らしいのよ。久石譲の音楽も、微妙な衣装も。
つまり、今回彼が演じているのは、安倍晴明やファントムのようなキャラクターではなく。
「羽生結弦」というキャラクターなんだとおもう。
この衣装が好きかといわれたら・・・ごめん、あんまり好きじゃない。(汗)
けど、「レクイエム」を思えば、そんなに悪くはない・・と思う。(笑)
・・あのひどい衣装と音楽で素晴らしい仕上がりを見せた世界選手権エキシビを見れば、もう何だって我慢できる。
・・でももし、来年衣装がマイナーチェンジしてウエスト周りが金になってたら、本気で笑ってやるから。
いやあ、衣装だけで情報量多すぎて、もう息切れしてます。
内容について。
○またも4Lo成功。
着氷はギリギリだけど。
他の選手が4Lo跳んだら、どんなにひどい着氷でもふつうに大喝采しちゃうだろうに、羽生氏だとついつい「着氷ギリギリ」とか言ってしまう。2本とも決めて、しかもプラス評価なのに。
こんな私に誰がした。
○ビールマンがなかった。
単に調子悪かったのか、とうとう封印か。
レベルが取れるなら、もうやらなくてもいいとは思う。
○ステップ
素晴らしい!!
4Loの成功よりもなによりも、ステップがこのプロの目玉だよ。
羽生氏の進化の証だよ。
練習でもいいなと思ったけど、改めて衣装で正面から見たら、ますます良い。
ひとつひとつの振りが大きくて明確、かつよどみない緩急。
途中でうやむやになったり、ずるずるつながったり、「メリハリ」的にぶんまわしたりしてごまかすようなことが全くなくなった。・・いや去年のSEIMEIでも既になかったけど、あれは映画の殺陣の具体的なイメージや型があったし、音楽もリズムがきっちりしていたから、比較的ハマりやすかったんだと思う。
でも今回は、音楽にもテーマにもこれといった具体性がない。
もちろん歌詞はいちおう存在するけど、歌詞をそのまま表現してる、というのでもない気がする。
抽象的だけども、地道でひたむきな市井の人の生きざまとか信仰のようなものが伝わってくる、感動的で美しいステップだった。
これまでの彼は、たとえば「前回の試合でボロ負け」とか「ショートがイマイチ」っていうマイナスのシチュエーションで、カリスマ的な表現力を発揮することはあっても、何もないところから、これだけの感動を引き出したことはなかったんじゃないかなと思う。。
まだブラッシュアップの余地はあるし、ステップ以外の要素との折り合いもついてないようだけど、終盤のコレオシークエンスと呼応したら、絶対泣く。(笑)
ほんとに素晴らしい出来でした。
○ステップ以降
ステップが素晴らしかった反面、力を使い果たした感じで・・その後はジャンプだけに集中。
転倒もあって、振り付けの全貌は結局よくわからないで終わってしまった。
ルッツの転倒は、まるで蝶が突風に吹き飛ばされたように力なく、そういえば去年のオータムクラッシックの「SEIMEI」も、渾身のステップ→こんな感じの転倒、だったじゃないか、と、ずいぶん昔のことのように思い出した。
でも、これほどヘロヘロになった羽生氏は久しぶりに見たかな。
いい演技だったとはいわないけども、今回はお披露目ということもあったし、なによりステップが素晴らしくて「残念な感じ」は全くなかった。
むしろ初戦らしくてわくわくする。
今後に向けて楽しみがあるのはうれしい。
・・・なのに、「次の試合でノーミスします」するとか宣言しちゃうから・・(溜息)
アドレナリンの放出するままに、つい言っちゃったんだろうが、言ったからには実行、とばかりに無茶をするのが「羽生結弦」でもある。
今はそんなプライドはおいといて、「恥を忍んで負けに耐える」っていう新しい挑戦をしてほしいんですけど。
関係ないけど・・
トゥルシンバエワが「もののけ姫」で、うっかり笑った。
局地的に久石譲が流行のきざし。
しかし・・もののけ姫なのに、野獣風味じゃなくてシンデレラみたいな水色衣装ってのはずるい。
むしろ羽生氏の衣装のほうが「シシガミ」風だなと思う。
(まさか、ほんとは羽生が「もののけ姫」の予定だったとか・・・ないよね?)
選曲は羽生に追随しても、衣装コンセプトは追随しないトゥルシンバエワ。
たぶん、その選択は正しいけれど、まだ若いんだから、もっと攻めなきゃ。(笑)
獣といえば「ライオン・キング」のマックス・アーロン、ユニクロ衣装から一転、アニマル風肉襦袢で攻めてきた。
あ、襦袢じゃなくて中身は本物の筋肉ですけど。
表彰式でよく見ると、意外とシンプルな、薄い茶色のダイヤ模様の長袖Tシャツなのだが、遠目にはどう見ても肉襦袢にしか見えない。(笑)
マックスは、ぜったい騙されてる。
(以下妄想)
「ほら、アフリカをイメージしたアースカラーのシンプルなTシャツなのよ、いいでしょ?」
「え、まあ、これならギリ、オッケーっす。」