KENJIの部屋が本気出した。（笑）
フィギュアスケートラボの小塚センセイとのコラボ。
はやく後編が見たいぞ！
今更ではありますが、「フィギュアスケートラボ」とは・・
Ｊスポーツサイト内で連載している、小塚センセイによるスケオタ養成講座・・的コラムからスピンオフした番組。
スケーターの人柄だの生い立ちだの日常だの、んなこたあどうでもいいぜ（もしくはそんなん基礎知識だぜ）という「フィギュアファン（オタ）」のための番組。
とにかく彼の、彼女のスケートと、スケートに対する考え方にフォーカスしようという攻めたコンセプトで、まだ2回しか放送されてないけど、私は大好き。（とくにケヴィンの回は素晴らしかった）
で、今回の内容は、今季のルールの変更について。
ゲストはテクニカルの岡崎真さんと、中庭コーチ。
ルール変更については、ざっくり承知していたつもりではありました。
でも、改めて、それを実行する、ジャッジする、コーチするという立場から話を聞くと、ああ、なるほどそういうことなのかと、深く納得する。
まずはジャンプ
〇ショートにおける単独ジャンプのＧＯＥプラス要件
ショートの単独ジャンプは、ただステップから跳んだだけじゃＧＯＥはつけんよ、という意味で「難しいステップから」という一文が足されたものの、「難しい」の基準が曖昧だということで、「独創的な」に変更される。
これについては突っ込んだ話がなかったんだけども、男子ＳＰにおける、「4回転を難しいステップから跳んでる人はいない」的な批判に対する答えですよねえ。たぶん。
〇ショートでコンビネーションが１回転になった場合の扱い。
これはコンビネーションとは認めないよ。-３よ。ということに。
〇ハーフループの扱い
３連ジャンプの真ん中に入ったときだけ、コンビネーションジャンプのひとつとして計算する。
→3連ジャンプを跳ぼうとしてうまくいかず、ハーフループで止めた場合、単独ジャンプとみなす。
このルールでいくと、昨シーズン四大陸の羽生氏は、後半の４－３失敗して2S-1Loになったあとでも、3Aからの3連が跳べるということになりますね。（爆）
スピン
〇左右の回転数のバランス
両足ともに、バランスよく回らないとダメ。
右が得意だからといって、右ばかりたくさん回転して、左は3回転ぎりぎり、とかいうのは、マイナス対象。
小塚センセイ得意の超高速スピンのようなものは、ひょっとしたら引っかかる恐れ？←何ですと？
これで思い当ったのが、昌磨の今季ショートの最後のスピンが超高速じゃない件。
まさか、このルールのせいだとか・・・？？
ただ、ちょっと曖昧なルールなので、シーズンが深まってジャッジ傾向が読めてくれば、高速になる可能性がある？
ステップ
〇ステップの長さの要件から「フェンス」の記述がなくなる
昨シーズンのさとこ嬢のステップ0点問題ですね。
フェンスの端から端まで、という記述がなくなることで、充分に氷面を使っていればOKとなる一方で、短辺フェンス端から端まで一往復、的なステップは認められなくなる可能性が。
〇クラスター一発勝負
難しいステップの3連続（いわゆるクラスター）は、左右それぞれ、最初に試みたものだけが認められることになったので、ステップシークエンス中に3つ、４つと「予備」のクラスタを仕込んでも意味がなくなった。
しかーし。
４連続以上の難ステップを１つだけ仕込んでおくことで、１つめのターンをトチった場合の保険とすることは可能。
なるほど・・・これは面白い情報。
〇ブラケットは難しい
曰く、ロッカーよりカウンターより、ブラケットが難しいと、大人たち白熱。
そ、そうなんだ・・・（遠い目）
たとえば、背泳ぎとクロール、どっちが難しいか、みたいな話？（雑）
滑れないのでまったくわからないが、いつか役に立つかもしれない情報なので、心に止めておく。
ちょっと気になった話
ジャンプと振り付けと音楽について。
ジャンプのタイミングをとるか、音楽をとるか。
または、ジャンプの直前のどこまで振り付けをするか。
小塚センセイは現役時代、ジャンプ前は音楽を聴くなと指導されていたとのこと。
・・へえ・・・・
なんというか・・ちょっと納得するところがある。
小塚センセイの演技が、よく「玄人好み」という言い方をされるのは、彼があくまで「スケーター」だからなんだろうな。
ちなみに高橋大輔さんは、ジャンプ中もずっと音楽を聴いていて、どうしたら聴かずにいられるかわからなかったと、井上芳雄との対談で話してた。
羽生氏が音楽を聴き「すぎる」件は有名だよね。（笑）