学校行事がひと段落したので、今更ながら日本女子の活躍など
紀平さん
FS
このプロはアイスショーで何度も、生でも見たけども、そのたびにスピードすげえ、って思ってた。
でも競技で見ると、やっぱりジャンプが異次元だなあ・・
なにがって、冒頭、3Aにつけたセカンド3Tの着氷があまりにも軽くて、ちゃらん、と軽く置かれるピアノの音にぴったり合っている。
3Aのセカンドでっせ?
しかも3A自体がほぼほぼ助走ないんでっせ?
助走がないってことは、跳躍する筋力が充分にあるってことよね・・ジャンプも高っかいですからね・・
単に回転の速さと軽さで回ってるジャンプじゃない気がする。
そしてステップも素晴らしい。
技術点81点は羽生氏より2点も高いから!(毎年恒例のネタ)
三原まい
SP
美しい!美しいよ!
スイートピーみたいなひらひら衣装も綺麗だよ!
ジャンプへの軽くスムーズな流れ、そしてジャンプからの力強い流れ。
軽さだけでなく。艶や重みを感じさせられるようになってきたなあと思う。
FS
持ち越しなれど衣装マイナーチェンジして、より儚げな印象になったかも。
はらはらと散るようなとりとめなさは、彼女ならではの美点だと思う。ほんとうにハマりプロ。
でも、SPを見ると、さすが新プロだけあって、そちらのほうが進化している気がする。
その進化がFSにもフィードバックされてきたら、きっともっといいプロになるだろうな。
まりん
SP
アイスショーで見てすごくいいなと思ったプロ。
以前見たときよりもまりん風味にはなったけど。(笑)
ステップの前の三連符に合わせた動きが好き。
FS
冒頭からしてチャン・ツイイーになりきってるじゃん(笑)
チャン監督の「俺のツイイーを見ろ」映画の前のめり感を、予想どおり良い意味で体現しまくってくれた。
プロそのものに「見て見て」感と男目線のエロ気がみなぎっている(褒め言葉)から、彼女自身の子供らしい媚びをさしはさむ余地がなく、ものすごく洗練されている。
さすが、ローリー・ニコルは彼女の良さと問題点をとことんわかっているな。
日本人に日本映画でなくやたらと中国映画を使うという点は引っかからなくもないが、おそらく、日本人のガラパゴス的な感性から引き離したいという意図もあるんだろう。
ザギちゃん
SP
ファントムに拉致られそうになったが、素手でフルボッコにし、ついでにラウルも救出して地下から脱出するアクション大作「オペラ座のクリスティーヌ」
FS
カルメン
足長くなったなあ。
似合ってると思う・・うん、似合ってる。
彼女の良さは、ネガティブな意味での「自分が女である」という自覚を持っていないところだと思うんで、文化的な「女」という概念に縛られないカルメンはハマりプロだと思う。
ただ、ここ数シーズンにわたってSPFSに「強い」プロばかりを揃えているのは、それは長い目で見ると損なんじゃないか、とは、彼女が五輪王者だけにちょっと思った。
でもひょっとしたら、チャレンジのつもりでリリカルな「オペラ座」を選んだのに、結果的にアクション大作になってしまっただけなのかもしれない、とも思ったり。(笑)
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おまけ
昌磨がどえらいセクシーなキメッキメのタキシードでもって雑誌の表紙に!
こんなにカッコよくなっちまって・・・(寂しい)
・・でも見逃してないからね・・手先に中途半端な迷いがあるのを・・
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初戦目白押し(&子供たちのPTA行事&ワタシの行事目白押し)で、どこから手をつけていいんだかわかんない、わかってても手をつけられないという贅沢な日々だった。
見逃してる演技もたくさんあるし、見たけど感想書いてないのもたくさんある。
けど、まあ、別に網羅したところでこちとら詳しいわけでもないし・・
3年前くらいのペースに戻って、好きなことだけ自由に書かせてもらってます。
それにしても、わけわっかんないコンビネーションに沸いた2週間だった。
羽生氏の4T-3Aシークエンスも、地味にわけわっかんねえ案件だったが。
ドミトリエフの3Lz-3Fは左足でジャンプを降りるという、まさにコロンブスのなんとやら。
今後追従していく選手がいるかどうかはわかんないけど・・いてほしい。
だって左足着氷だよ?
・・・・んもう!ワクワクするじゃん!
さて。
そうか、左足着氷すれば何でもアリになるんか!
と思ってシロウト考えを巡らせてみた。
あくまでシロウト考えだから!
サルコーとフリップはまあ、理解した。
じゃあ、ルッツは・・・?
インで着氷して、アウトに乗り直して跳ぶのは・・・たぶんダメだよね?
じゃあ、左アウトエッジでジャンプを降りるのは?・・・そもそも可能?
ジャンプの回転と逆回転に降りることになるよな?空中で完全に回転しきって止まってないと無理だよな?
っていうか止まってたとして、そんなことができるのか?
セカンドルッツ、誰か挑戦してみてほしい。(鬼)
さらに。
アクセルに関しては、シークエンスという選択肢が用意されているが(それについてはまたのちほど)。
左足インエッジで着氷し、ターンしてアクセル跳ぶという技も理論上は可能なのでは?とシロウト考えで推測する。
もちろん、できたとしても結局シークエンスになってしまうわけだから、羽生氏がやってたように右足で着氷するほうがきっといいにきまってる。
でも、あくまでファンタジーとして・・奴ならそういう怪奇現象的なアクセルも跳べてしまうのではないか、そういうのも見て見たいぞ、ってな気はする。エキシビションとかで。
あ、べつに4回転じゃなくてもいいんですよ?3T-3Aとかでもいいんですよ?(でもセカンドは3Aでお願いします。)
なんなら三原さんあたりで3T-2Aというのもいいですな。
今季のフィギュア、面白い。むちゃくちゃ楽しい。
競技でできること、評価されることが、実はフィギュアのほんの一部に過ぎないんだっていうことを、ものすごくリアルに実感できる。
ルール改正をきっかけに、新しい何かが創造される瞬間を目撃している感覚が、すごく楽しい。
そして、このわけわっかんねえカンブリア紀的創造物を跳びちらかす一角に、こともあろうに五輪王者羽生氏がいるというオチも楽しい。(オチなのか?)
まあ、次のヘルシンキにはボーヤンもコリアダも出るし、「フフ、勝たなきゃ意味ないんで」とおっしゃるからには、さすがに勝ちにいくのでしょう。
でも、そうだとしても、今季の羽生氏がやってることは、マジで面白い。
こういうの大好き・・
(いや、去年も面白かったですよ。フリー155点から始まって五輪金とか、もう語り尽くせないくらい面白かったですけどね!)