今日は羽生氏の演技について、ワイドショーで佐野さんや本田さんが怒涛のように解説をしておられた。
しかし構成変更についての解説がちょっと腑に落ちないので、あとで記事にするかも。
というわけで、先にBSで放送されたフリーの感想をアップ。
(ショートはまだ見てない)
ブレンダン・ケリー
革ジャンに無精ひげにタトゥー
似合ってるような気もするけどなんか違うような・・(笑)
アモがキスクラに。
コーチなのか?それとも振り付け?
前半が音楽とのケミストリーがあまりないとのノブナリ談。
彼の解説の、ときに厳しめなこともいいつつの良い所をきちんと拾い上げる真摯さが年々染み入る。
ラズキン
鐘
このプロ好き。
運命に流されていくダメ男・・もとい耽美で高貴なキャラクター・・とか以前書いたと思うんだけど、今回はダメ男じゃなくて、ぐぐっと攻めてる感がある。
運命に抗っている。
ショート11位から這い上がってやるという気概がそうさせたのかな。
抗いながらも、最後には地獄に落ちてしまう、人間の弱さや耽美さという部分は失ってないところがさすがロシアン。
そこ、大事だよね。
いい演技だった!
ジュリアン
ジャンプの着氷姿勢で、手のひらを上に向けて両手を広げて「ほら!」って感じのポーズをとる。
煽りを入れたりするときもそうだけども、そういうポーズのひとつひとつに男らしさと陽性の雰囲気があって、常にお客さんへ語り掛けを忘れない。
助走長いの気になるけど、まあしょうがないよな・・と思ってたら、ノブナリがすかさず指摘。
メッシング
地上波では日系だと言ってたな。知らなかったけどそういえばそんな感じもするなあ。
4Tが高くぴよーんと跳びあがったが転倒。
とにかく動き回りつづけていて、動きと動きの間につなぎ目や休んでいるところがないんだよなあ。
技術点はあんまり伸びなかったけどPCS出てるなあ。
ドミトリエフ
そういえば彼は4A挑戦中なんだった!(←ダウングレード)
コリアダ
カルメン
背景のアイフルとかぶるくらいに真っ赤な衣装。
かっこいいプロ。
これは彼が自分のカッコよさを自覚するためのプロなのではないか?と思った。
とくにスピン、腰がぴっと伸びて気高さを感じる。
ジャンプ決まらなくてもカッコいいから!ほんとに。
友野
リバダン
最近息子がアイリッシュ音楽にハマっていて、修学旅行で京都に行ったら、ケルト系楽器を売ってる店で「スプーンズ」という楽器を買い、併設のアイリッシュ・パブで食事をしたいらしい。
(京都観光として正しいのだろうか。)
まあ、それはともかく、友野、ダンスに磨きがかかってきたなあ。
洗練とか芸術的な何か、ってんじゃないけど、庶民的で明るく上向きなパワーが見る人を心地よくさせるところは、メッシングとよく似た芸風だと思う。
キスクラのお辞儀が男らしくキマってる。
インタビューもよい。
「生意気にも、もっとできると思ってますし」
クラスのジョン
セカンドループ入りの三連ジャンプ、ええなあ。
先日も書いたけど、ロシア生まれのアメリカンによるコロブチカ。
ダンス曲だけに、もう少しスタミナと「ぴしっ」とした背筋が欲しいところだけど、昨シーズンより少し滑りがスッキリしたかなあ。
でも、リバダンの友野に軍配という感じ。(点数じゃなくてダンスとして。)
羽生氏
細かいことはまた別建てで書く予定だけど。
ダンスプロが続いてきたところにこのプロが入ると、ちょっと目を引くというか異質というか。
踊りと舞、というけれど、彼のは明らかに「舞」のほうだな、なんてことを考えた。
足が常に氷についていて、ジャンプ以外でほとんど離れない。
・・いやスケートなんだから当たり前なのかもしれないけど、印象として。
終盤の3Aはかえすがえすも惜しいけど、転倒後の立ち上がりがとても速くて、一瞬でプログラム世界に戻っていったのが良かった。
どうやら体力的にかなり余裕がありそう。
転倒したのは、痛み止めで足の感覚がなかったから、という話だっけ?
ソースはあやふやだけど。
自分のスケートのルーツであるロシアで演じたいという思いから「強行出場」した、という話になってるようだけども、この日はケガを除けば、体力やコンディションは万全だったわけで。
先の読めない今後の試合に掛けるより、この日の、既にアドバンテージのあるフリー一本に掛けて実績を残したのは、案外冷静な判断だったのかもしれない。
仮にここで3週間安静にしてある程度ケガが良くなったとしても、体力やジャンプが戻せる保証はないわけだから。
そのへん、彼は過去の経験から充分承知してるんだろうと思う。
マヨマヨ
縞々が迷走したようなシャツ。
そして謎のダンス。
あいかわらず、衣装と選曲に妥協なし。
でもジャンプが・・・なんだよなあ・・
クビデラ
表彰式で見て驚いたんだけど、大きいな。
185センチはありそうな。
もちろん、氷上での印象、という意味では羽生氏も同じくらいデカいんだけど。
この体格で跳べば、そりゃあ、でっかいじゃんぷが跳べるわなあ・・・。
と思うけどデカいからといって必ずデカいジャンプが跳べるというわけでもないし。
これだけ跳べるのは凄い。
そして、足の使い方が明確できっぱりしてるから、余計にデカさが映えるんだろうなあ。
---
表彰式、放送してくれなかったなあ。
昨日ライストで見たんだが、プレゼンテーターの入り口から松葉杖の羽生氏が登場したのを見たときはちょっと痛ましかった。
ケガもだけども、松葉杖をついて氷上に出ていくという異様な状況が。
それでもひるまずゆっくり表彰台に近づいて、杖を上手く使っていつものように「ぴょん」と乗った。
さすがに、いつもみたいなドヤ顔じゃなかったけど、このような異様な状況で自分を完全に受け入れられるところが、彼の王者たるゆえんなんだろうな。
血のしみた包帯を巻いてフリーに出てきた時を思えば、松葉杖などどれほどのことでもないのかもしれないけど。
なんてことを思いましたよ。