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フランス大会 エキシビションとアイスダンス

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エキシビでツボったことをざざざっと。

〇フェンスの広告がライトアップされてる!
以前は広告の色が統一され、目立たない配慮がされていたのに。
照明がおしゃれと評判だったのに。
(だから来年はフィンランドでいいと思うんだけど、なぜフランスは・・)

〇北米に魂を売ったロシア人サマリンによる「ホテルカリフォルニア」
お前!エキシビもか!
でもショートで3A足上げやってくれたから許す。(笑)
アレをやる人、あんまりいないからね・・
もちろん難しいというのもあるだろうが、着氷後が流れにくいゆえにあまり加点につながらないのでは、という噂もあるし、なにより、あざとすぎてやりづらいだろう。(笑)
その攻めと勇気とガッツを讃えたい。
いっそ日本に魂を売るってのはどう?
ほら、日本にはロシアに魂を売った金メダ・・(おっと、いけねえ。)

〇パイポ―が素敵すぎる
いかにもいかにもアイスダンスらしい、ノスタルジックな衣装&音楽でのエキシビ。
ダンスのエキシプロって、妙にエロいとか、面白くもない北米ポップスとかでノリノリ、ってのが多い気がしていて、こうやってストーリー性のあるじっくりとしたプロを、小技大技をきかせながら「いいわあ・・」って雰囲気で見せてくれる本格派の演技って少なくない?
私はウィバポジェのエキシビが好きなんだけど、あの素敵さを受け継いでくれた感。
そしてカナダ女子の勲章、腕の筋肉も素敵(笑)

〇パパシゼが昨シーズンのショートを・・
ああ・・まさかこれを見せてくれるとは思わなかった。
あえて、なのかもしれず、そこに彼らの強さと自信を感じた。

さあ、アイスダンスを見るのが楽しみになったぞ。

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アイスダンス

RD

シニカツ
いやあ・・今季のお題のタンゴ、面白いっす。
妄想が広がりまくる。
タンゴという音楽自体はそんなに好きじゃないし、シングルのタンゴは見なくていいけど、アイスダンスはほんとに別物。これはすばらしい。
演じられた恋、演じられた美しさ。本心がどこにあろうと、今そのとき相手の関心を引き、翻弄して、お互いの目的を達成しようとする、その駆け引きでありゲーム。
もちろんそういうタンゴだけではないけれど、このような世界が存在するという前提のもとに、いろんなアレンジなり読み替えがあるんじゃないかなあ。
つまり彼らの演技を見て、「うおおおお、これぞタンゴだ」と思ったのでありました。


パイポ―
衣装の華やかさ!
リゾートのテーブルクロスで急ごしらえしたみたいなオレンジのドレスを、「そりゃ私だもの、当然でしょ」と言わんばかりの普通さで着て、しかも美しいのは、やはり過去のあんな衣装、こんな衣装・・の積み重ねがあるからでしょうな。
でまた、男性のチョビ髭のうさん臭さが最高。
1930年のリゾートでちょいと火遊びしてみたい大胆な人妻と、世界じゅうの港に女がいる興行師、みたいな感じですかね(笑)
そんな束の間の火遊びの割に二人がぴたっとシンクロしてるあたりに、ちょっと運命的な出会いを感じちゃったりもして、ドキドキしますわね。
タンゴのお決まり、足をからめるポーズに、素人女の生々しさがありつつ、下品にならないところが素敵。

ホワベイ
わたくしのイチ押し(パパシゼは別格)のホワベイなんだけど・・
どうしたんだろう、地味だ。
NHKではあれほど輝いてたのに、やはりパイポ―の衣装が強烈すぎたんだろうか。
それとも、並みいる長身ダンサーの中でジャンリュックさんの小柄さが目立ってしまったんだろうか。
じっくり見ていると引き込まれるし、繊細さに釘付けになるんだけど、・・ほんとに地味だ。
点数的にはNHKとそれほど変わらない。
やはり相対的な印象なのかなあ。

パパシゼ
オブリビオンかよ。
これ踊るやつじゃなくね(爆)

とかいう次元ではもうやってないんだと思う、この人たち。
こういう風に思うのはパパシゼと羽生氏だけなんだけど、彼らがどんな妙ちきりんな選曲をしても、どんなクソ編曲をしても、むしろ「それをどう見せてくれるんだろう」というところに興味がいく。

っていうか、音楽がどうとか言う以前に、「滑る」という概念が、そもそも違うんだよな・・
スケート靴こについてるエッジというもので氷の上を滑る、っていう地球上の物理現象じゃなくて、何か特別な方法で空間移動してるように見える。
演技だけじゃなく、ただスタートポジションにつくだけでも。
ことによると、氷なんかなくても、足がなくても、この人たちなら滑るんじゃないか?とか思っちゃう。

その極上の滑りをすぐには見せず、いくつかの美しいポーズをたっぷり見せてから、もったいぶるように滑り出すあたりもニクイね。
そして演技は、もはやタンゴって感じじゃなかったわ。(爆)
アイスダンス的にそれでいいのかよくわかんない・・けど、でも、ほんと、パパシゼに関していえば、もうなんでもやってください、私たちはそれを見せていただくだけでいいのです、って感じなんだよね私・・
昨シーズンのテサモエは、凄かったし、強かったけど、彼らの凄さは人間技の最高峰だという気がしてならないし
、あれが見たい、これが見たい、と要求してしまう。
でもパパシゼはその外にいて、要求などしなくても、私たちが思いつきもしないような、天井知らずの何かを次々と見せてくれる。
ただただ敬服するのみ。

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FD
ホワベイ
しがない市井の人のささやかな愛、みたいなのが彼らの得意分野で、たぶん右に出るものはいないだろうなあ。
個人的には、もっと壮大なやつが見たいけどね。
壮大なテーマが、彼らが滑ることで市井の人に落とし込まれるようなのが。
(オリンピックシーズンはぜひそういうやつで。)
でもこのプロはすごく好き。
あのスライディングも好き。
(でもオースティン・パワーズのスライディングはもっと好きw)


パイポ―
怪しいちょびヒゲは剃った。
「大草原の小さな家」のチャールズが材木運んでるときみたいな衣装で、カントリー。
北米人て、こういう曲にぐっとくる・・んかなあ・・・(笑)
フォークダンスぽい振り付けもあって、楽しいけど、好みは分かれそう・・
(つまり私は好みではないっていうことなんだけど。)


パパシゼ
スケ衣装!
ガブリエラがハイネック(でもへそだし)なのに、ギヨームがスケ衣装!(爆)
彼らのポップスは、エキシビで見るとイマイチおもしろくないな・・と思ってたのだが。
これだけのことをされると、曲が面白くないとかそういう次元を超える。
(また同じこといってる)
あの、ハイドロ的な体勢でやってるリフトとかどうなってるのよ。
(というかハイドロの定義とは。)
回転とスピードをかけることで実施できるスゴ技なんだろう、というところまでは理解できるけど、その言葉と常識で想像できた何か、の斜め上から「ご覧あそばせ」って感じで神業を投げ与えられた感じ。
私たち愚民は崇めることしかできない。
・・っていうかフリーダンスって何分だっけ。
2分くらい?(違)


シニカツ
あのエロいタンゴから、バッハというふり幅があざといよね!(爆)
この音楽、フィギュアに限らず一般論として、もっとチマチマした解釈をしがちだと思うんで、これほどダイナミックなコンテンポラリーに仕立てているのを見ると、ものすごく気持ちがいい。
さすがロシアだわと思うし、これだけのスピードが出せるスケーターだからこその振り付けだなと思う。
(これをゆっくりやってたら確実に飽きると思うから。)


とにかくパパシゼの異次元が証明された試合でありました。
点数?いくつだっけ?(そんなん知らん)
いいな・・すばらしいな・・・

今季はめぼしい人が引退&休養して、アイスダンスどうなる?と思ってたけど、パパシゼがいてくれるおかげでそれが帳消しになったくらい素晴らしいシーズンになってる気がする。
NHKは出なかったし、結果、ファイナルにも出られないけど、彼らが「いる」ということがわかっているだけで、何かが違う。
彼らはこの若さでもう、そういう領域にいる。
・・羽生氏もね。

伝われ。この感じ。



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