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Channel: 映画・海外ドラマ 覚え書き
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NHK杯 男子ふりかえり

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1週間たち、熱気もようやく落ち着いた今日このごろ。
当日外出先で見られなかった男子フリーの一部を含めて全部見直しました。(含・羽生氏のお着替え(爆))
でも最後にアノ演技を見てしまうと、結局他の演技が全部ぶっ飛んじゃうのよね・・・・

さて、SPの6分間練習前に、ぼーやんの点数を見て「ニヤリ」と笑った羽生氏は、翌日のフリーの6分間練習前も、ぶつぶつ言いながら不敵な笑みをたたえておりました。
そのシーンを改めて見直してみたんだけども、どうやらこれは
「300点。(ニヤリ)」
と言っているよね。
その後のセリフはよくわからないけど。

隣にいるのはコフトゥン。
日本語は分からんでしょうが、この顔を見ていったい何を思っただろう・・。

イメージ 1

というわけで、まずはコフトゥン氏のフリーについて。

いったい何が起こってしまったのかな。
どうやらザヤった?みたいだけど、そうじゃなくても、演技自体が総崩れ。
彼女といちゃついてるからだよ・・ってツッコみはなしにして冷静に考えるに、彼は今回、ロシア男子で唯一GPFに残る可能性があったんだね。

可能性っつっても3位以内にならなきゃいけない。
けど、ショートが終わった段階で、どうあがいても羽生とボーヤンには勝てそうにない。
となると、残り全員による熾烈な銅メダル争いになるわけで、他の大会で金メダル取るのと同じくらい厳しい。
あまりメンタル強そうじゃないコフトゥンは、そのプレッシャーに負けたのかもしれないな。

それにしても・・・彼のフリープログラムの迷走っぷりよ。
ベートーヴェンの第5交響曲1楽章からはじまって、ソナタ8番の2楽章に入り、最後は第9の4楽章で〆る。
シリアスで大仰な曲にユルい振付で笑わせようっつうコミカルプロらしいんだけど、振付が意味不明すぎて、なにを笑っていいのやら。
ロシア人の笑いのツボは難しすぎる。


田中刑事氏
こんな素敵な演技をする選手だったなんて!!!!
こりゃあ全日本が楽しみぢゃないか。
椿姫は、ほんとに見応えたっぷりで楽しかった。
とくにワルツのところがいいなあ。リズムの取り方上手い。

無良氏 ショート
変衣装から、謎衣装・・・くらいの範囲におさまってきたフリーの衣装。
ショートの衣装もあんまり好みじゃないけど、そんなモヤモヤを凌駕する良演技!
ジャンプが大きくて力強いだけじゃなくて、暖かみや柔らかさもあるという不思議。
あのジャンプに一緒に乗せてもらえたら乗り心地よさそう・・と思っちゃうような、ついていきたい!と心がときめいちゃうような演技でありました。

ホクスタイン フリー
「レ・ミゼラブル」による感動の水増しはあったとしても、じわりじわりと心を動かされました。
衣装はこれといった特徴もないし、演技だって、特別ドラマチックなわけでもなく、ただただ真摯一途になすべきことをしているという感じなのに、最後には彼の世界に入り込んでしまう。
素晴らしい演技つづきで興奮してしまった。

ミハル・ブレジナ
今こそ必要な人だと思う。
正統派の美男子、身長があって、華やかで、小粋で、王道の表現力があって、4回転も跳べる!
タキシード衣装なら、ハンヤンあたりがゆるゆる着てくれるだろうし、デニス殿下はいい線まで行くよ。
でも、彼以外の誰が、この「海賊」衣装をカッコよく着こなせる???
(下手すると孫悟空になるぞこりゃ。)
イメージ 2

あ、ハビエルも一見カッコよく着られそうですけどね。ダメですよ。彼は受け狙いに走って酔っぱらうから。

男子トップがアジア系ばかりになってどのくらいたつだろう??
日本的・アジア的な価値観が理解されるのはうれしいけども、だからこそヨーロッパの伝統美を体現できるスケーターはますます希少で、いいもんだなと思うわけです。
コミカルに逃げず、謎プロにも染まらない、この王道プロを見ていると、日本人が和物プロを滑るのと全く同じ意義を感じるのですよ。おばちゃんは。
誰か彼にそういう視点でインタビューしてほしいものです。


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