Patrick Chan Canadian National 2016 FS
まずはPチャンから。
冒頭のすんばらしい4-3、ステップ。
今回から挑戦した3A二回、ひとつ抜けて2Aになったけど、でも、4回転は二回そろった。
復帰直後でスケートカナダから連続3回、192点クオリティーを維持し続けている安定感ってなんなんですか。
そりゃあみんな、フライングスタオベする気まんまんでスピンを待ち構えるわけさ。
ところで、フライングスタオベって、見てるほうも興奮するけど、日本ではしないよね。昨年のNHK杯とか、みんなウズウズしながらじーっと我慢して最後のスピンを見守っていた。
どーせ、終わる前に立つと後ろの人に迷惑。マナー違反。ってことなんだろうけどさ。つまんねえの。
(会場で見れなかった腹いせに暴言吐いてるだけです。)
というわけで、二位と60点近い差でぶっちぎり優勝という鬼畜っぷりに興奮しましたよ。Pチャン。
そして三位にケヴィン!ケヴィン!ケヴィン!
いやあ、よかった。
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そして本題は・・・
全米女子フリーの神大会。
感動したっ。すばらしかったっ。
ワグナーから先、スタオベ・スタオベ・フライングスタオベ。
ムーラン・ルージュに風と共に去りぬ、いかにもアメリカ人が大好きそうな映画プロが、これでもかとノーミスで披露されるんだもん、そりゃあ、興奮しますって。
↓興奮の中数秒間フリーズした、アシュリーasサティーンの白目フィニッシュ顔。
そしてポリーナの風と共に去りぬはほんとに感動的だった。
冒頭の少女らしい雰囲気から、何かを捨て去るようにだんだんと情熱的になっていく、まさにスカーレットそのもの・・というよりも、彼女自身を曝け出したような素晴らしい演技。しかもショート・フリー共にノーミス。
涙・涙の感動。リプレイですら感動。感動が止まらない。
もうこれで彼女の優勝は確実!って思った。
でもそこにふっと降り立ったゴールドの「火の鳥」は、感動を寄せ付けないくらい、別格だった。
音楽にも、ストーリーにも、キャラクターの魅力にの助けられてない、唯一無二の存在感。
感情のない、人間の意思の通じない得体のしれない生き物が、気ままにリンクを飛び回ってるような感じがした。
「火の鳥」ってこういう生き物なのね。
と、ちょうどGPFの羽生氏のフリーの時みたいに、ただただ唖然として見てました。
そして終わってから、彼女の嬉しそうな表情がかわいらしくて、ちょっとウルっときちゃったよ。
いやあ、全米選手権、面白いっす。
個人的にいいなと思うのは、昨日の男子シングルの途中にあった、レジェンドを表彰するイベント。
アカデミー賞とかでもよくある風景だけども、過去の偉大な関係者を皆の前でたたえるっていうの、いいな。
アメリカの選手が、多少成績は落ちても余裕のある素晴らしい演技で競技を続けていくことと、こういう風土は、きっと関係があると思う。
全米選手権が面白いのは、そういうベテラン勢の力も大きいのかなと。
さあ、明日は早起きして、出勤前に男子フリーだっ。