昨年末にイギリスで放送された特別番組を、日本ではなぜ劇場公開・・っつう怒りは少々感じるものの、がっつり楽しんでまいりました。
内容は、今までのSHARLOCKのおさらい的な、お遊び要素が強かったかなあ。
シャーロックの脳内で時代を行ったり来たりするという趣向で、若干の混乱あり。
おばちゃんは、40歳を超えたあたりからめっきり理屈に弱くなったので、こういう難しい展開になった場合は、迷わず「世の中こんなこともあるわよ」と大きく受け止めて、深入りはしないようにしております。
・・・ハドソンさんの心境。
さて、詳細はばっさり端折りますが。
見どころは終盤、ライヘンバッハの戦いが再現されるシーンでしょうか。
そこでホームズがワトソンを「ジョン」と呼び。
ワトソンも不審がりながら、「シャーロック」と返す。(←字幕には「シャーロック」と出てこなかったけど。)
「名前で呼び合う」というのは、日本では今でも緊張の走る瞬間なわけだけど、イギリスの、とくに時代物のドラマでも、結構そういうシーンがたくさんある。
とくに恋愛もので、はじめて名前で呼ぶ瞬間っていうのは、ダンスシーン以上に盛りあがる。
現代版の「シャーロック」では最初から名前で呼び合ってるけど、それを19世紀のシチュエーションでやると、とたんにただならぬ雰囲気というか、関係性が生まれるというか、なんというか・・・(笑)
この100年、変わったこともあれば変わらないこともある。
ちょいちょい挟まれている女性参政権の話だったり、メイドとのやりとりだったり、冒頭のアフガン戦争のことだったり、改めてこの100年という時間の重みを感じつつ・・
何より嬉しかったのは、やっぱりマーティン・フリーマンのツイードスーツが見られたことかな。