男女とも優勝候補が次々に怪我。
みんな来季は元気に戻ってきてくれますように。
さて、ざっとフジテレビの放送を見て心をつかまれたのは、
男子銀メダリストのニコラ・ナドゥー (カナダ)
フリーの曲目はメリー・ポピンズ
メリー・ポピンズというと女子選手がやりそうな感じの演目だけど、そうだ、バートっていう芸達者な男も登場するんだっけな、という記憶を鮮烈に呼び起こされた。
彼の演技は良い意味で北米らしいスタイルといいますか。
今回見た限りでは4回転が不安定?・・だけど、スケーティングが巧みで、音楽に合わせて「タメ」を自在につくりだせ、エンタメ性たっぷりの表現力がある。
とにかく、見てて楽しい。編曲も良い。
年齢は18歳・・ってことは、しょーま・ボーヤンと同い年か。
来季はシニアで見たいなあ。
女子は、本田選手がまさかの優勝。
いや、じつのところ、彼女がそこまでいくとは思ってなかった。いやあ、失礼した。
ショートもフリーもまとめて素晴らしい。
ただ、全日本のときもそうだけど、アナウンサーがやたらと「表現力」を連呼していたのは、ちょっと違和感あったかなあ。
どちらかというと、「表現力」よりは、スケーティングとトランジションの巧みさ、器用さって気がする。素人目には。
表現面ではまだ何かスイッチが入ってない感じがするなあ。
ただ、「綺麗に見せたい、可愛く見せたい」という気持ちは人一倍ありそうに見えるので、その(良い意味で)こましゃくれた感性を、今後は「可愛い」じゃなくて「美しい」方向に伸びていってくれたらなあと、勝手に展望しております。
どうかテレビの煽りに惑わされませんように。若いだけに、それだけが心配といえば心配。
一方、そういう心配の必要はゼロに見える樋口選手、音楽やプログラムの内容を伝えるという意味なら、彼女の方がだんぜん洗練されている。表現するという意志のある大人の演技で、ぶっちゃけ、私は彼女のほうが「表現力」はあると思う。
だって、陸上での地味さと、氷上での貫禄と輝きのギャップ・・(笑)
これを表現力といわずなんといおう?
ただ、彼女はスピードとパワーがある分、加点を稼げるようなトランジションを組み込む余裕があまりなかったのでは?と、本田選手の滑りのあとに見て少し思った。
単に振付の差なんじゃないか、という感じもするけど。
シニアに上がって、点を稼げるような振付師に依頼するチャンスがあれば、がっつり伸びるんじゃなかろうか?
人目なんか気にしない、あの悔しがりかたも、ジュニアらしいというか男前というか・・気持ちがいい。
彼女なら何等かの方法で打開してくると信じて、ワタクシは応援しとります。