以前リコーダー協奏曲バージョンをアップしたイタコン。
今度は若き日のブーニンによる演奏を張り付けてみました。
彼のイタリア協奏曲は正直、ノーマークだったなあ・・・(CD持ってたのに・・)
そう、このパッションと疾走感ですよ。
つまるところ、「イタリア協奏曲」3楽章って、「疾風怒濤」じゃないかと思うんです。
はい、ドイツ語でシュトルムウントドラング、ここテストに出ますよ。
疾風怒濤ってのは、前期古典派の特徴らしいけど、まあ、そうなんだろうけど、その片鱗がバッハにあったっていいじゃん。
「ファソラシドレミファ」っていう単純きわまりないスケールを半拍遅れて弾くときの、気合いに充ちたエネルギーやワクワク感、そしてやり切った感。これぞ疾風怒濤、って感じがするじゃない。(超てきとう。)
彼の演奏は、向こう見ずな若さとスピード感があって、ライブ感に満ちているけども、ただ勢いにまかせた演奏という感じでもないのね。
彼がこの曲に何を感じているかがはっきりと聞こえてくる、明瞭な演奏だと思う。
今更ながら、どうして当時あれほど人気があったのか、わかったような気がする。