かなクリ
いい演技でしたねえ~
とくに曲が「戦メリ」に変わったところ、分散和音にのせてつむじ風が起こって、その風に翻弄されるようなリフトがほんとに美しかったです。
この曲はピアノの発表会で男女ともに人気曲で、毎年誰かが弾くんですけど。
かなクリの演技を見て、娘が「私も今度弾きたい」と言ってました。
ちなみに・・私が今季弾いてるのは「月光」なんですけど(笑)
スペインのカップル
スペイン人によるドン・キホーテその2
演技もノーミスで良かったんだけど、編曲と演奏が良いんですよね。
シングルの人たちが使うドン・キホーテって、もっとロシアっぽいというかバレエっぽいというか、ジャンプや回転を前提としてるからか、ちょっとテンポにタメがあって「重い」んですわ・・
しかし彼らが使ったバージョンは、いってみればウィーンっぽい感じ。
いかにもダンスらしい軽さ小粋さ推進力がありまして、まったくバレエを思い起こさない。
どちらかというとオペレッタを見ているような感じで、なるほどこういう演奏もあるのか、と思いました。
その洗練された雰囲気をそのまま表現したような素敵な演技でした。
製氷時間のBGM
最初は山本草太くんのフリーの曲・・ジキルとハイドだっけ・・・がかかっていて、全日本を思い出して感慨にふけっていたら、いつのまにかカンナムスタイル・・
テレビをつけて待つが、始まらない・・
ぺ二コラ
相変わらずうさん臭いインチキマジシャンが蝶々をぶん回す。
何度見ても同じなんだけど、当たり前なんだけど、ほんとに容赦なくぶん回すから毎回「うおおっ」と思う。
ツイズルを回りながらの手足のポジション変化もおもしろい。
ときには自然に、時にはキメキメのドヤりを入れながら(爆)、振り付けとしてエレメンツをこなすのがいいな。
欧州よりよかった!
そういえばまだショート見れてないわ・・(汗)
チョクベイ
う・・・スピンでまさかの転倒・・
アイスダンスって滅多に転ばないけど、転ぶときは全く予測がつかない。
同じような現象がPちゃんにもあって、たまにつなぎやステップで突然転びそうになってるよね。
たぶん、全編ギリギリのバランスでエッジを保っているんだろうなと思う。
ものすごく集中力の必要な過酷な競技だと思うわ・・アイスダンス。あ、Pちゃんもね。(意味不明)
ボブソロ
何度も書いてるから書くことなくなっちゃったけど(笑)とにかく衣装よし、音楽よし、振り付けよし、センスよし、演技よし。
良いことしかない演技。
カペラノ
同じくストーリーとして普通に楽しめる演技。
ひょっとしてそろそろ引退とかしちゃったりするのかなあ。
シブシブ
背景色にも慣れてきて、北米色の衣装でもあんまりおかしいと思わなくなったかな。
でもかなクリもそうだったんだけども、アジア系の選手はこの背景色でちょっと顔がくすんで暗めに見える傾向にあるかもしれない・・衣装が赤や黒だと特に。
会場よ!もっとツイズルに盛り上がれ!!(笑)
しっかし、以前使った曲をカットインするとか、面白い編曲だなあ。
パパシゼ
気付かないうちにツイズルしてて2つしかわからなかったやわらかさ・・柔らかく合うってのがもう異次元。
3楽章に入るところで足をひっからめてスピンするのが好き。
音の多いスピンは毎回笑うけどご愛敬ってことで(笑)
ときどきバンっと爆発する音で、しなやかに体をたわませるところは、自分から動いているのではなくて、まるで空気の塊が体にぶつかって吹き飛ばされているよう。
運命に抗おうとしながらも抗えず、最後には糸に引きよせられるように道を外してしまう人間の脆さはかなさ。
善でもなく悪でもなく、ありのままの人間の危うさとその美しさに涙が出る。
競技としての素晴らしさじゃないのよ。
美しすぎて涙が出る、という現象を引き起こせるカップルは、私の中では彼らだけですよ。
魔物を克服して世界最高得点!
ブラボー!!!!
テサモエ
リフトを回すスコットさんの気迫、今季一番の演技。
パパシゼを超えても超えなくても、ショートの点差で決まった、と思いました。
やっぱり、王者は彼らだな・・
納得の結果。
----
このオリンピックシーズンに、彼らの美意識を貫いたパパシゼ。
ずっと応援してました。
わかりやすいストーリーもドラマもヴォーカルもない、200年も前に書かれたシンプルなピアノ曲。
そこに描かれた人間のサガや感情の移り変わりを掬い上げて、スケートの技を駆使して、しかも技があるとも気づかせずに、美しく表現する。
恐ろしくチャレンジングで、真の第一人者にしかできないプロだと思うし、しかもそれで世界最高得点を更新するなんて、とんでもないことだと思う。
でも、それを一番よくわかっているのはテサモエなんだよね、たぶん。
だからあれほどわかりやすい「勝ちプロ」で勝ちに行ったのよね。
引退を前に、オリンピックにかけるその執念、気迫、そういうものも含めて、やはり王者は彼らだなあ・・と思わずにいられなかったです。