SNSも追わず、ワイドショーも出版物もほとんど興味なく、ましてグッズとか・・もごもご
という、究極のところ「演技さえ見られればいいや」スタンスのフィギュアファンでございますが。
羽生氏に関してだけは、どうしても気になる情報、外せない話題というのがある。
たとえば
彼は果たして花は咲くを歌うのか？
とか。（爆）
平昌後に
「歌うたいたいな～」
という衝撃の「夢」を暴露した彼を、NHKは歌わせるのか？
羽生氏の歌声、という禁断の秘密のベールがとうとう脱がされるのか？
ということを、ここ1週間ほどドキドキしながら待ち構えてたんですけど。
結局歌ってないwwwww
NHKってばわかってるな・・・
羽生氏の歌声は謎に包まれていてこそ価値があるということを。
なぜだろな、下手だったら下手だったで少し残念だけど、逆に上手かったらもっとがっかりしそうだ。
さて、そんな予定調和（爆）の中、予想外の攻撃を仕掛けてきた番狂わせが、昌磨だった。
「笑って笑って～」
と3人くらいで煽ったに違いない、張り付いた眠そうな笑顔と下から嘗めるカメラが娘のツボに入りまくって、悶えながら3回くらいリピしていた（笑）
むしろ歌ってしまったほうが潔く見られたであろうに、そこをあえて歌わせない意地の悪さよ
（NHKはよくわかっている）
そして平野歩くん。
彼はすごいね・・あれはすごい。
スノボ、という競技の性質もあるんだと思うが、とにかく自分というものが揺るがず、演技などというものを微塵も感じさせず（実際演技してないのだろう）、それでありながらあれだけ「カッコよく」見せることのできる歩くんは天性のスターだ。
しかしね、羽生氏はもう、そういうところを超越してましたね。
このプロジェクトが長いってのもありましょうが、自分の何が必要とされているのか、もう骨の髄からわかってる。
そして素なのか演技なのか、その境をたゆたうような、人呼んで「あざとい笑顔」というのは、本来は彼の照れ隠しであったのでしょうが、それがもう「あざと芸」とでも名付けたいほどに、芸として完成されている。
あの微動だにしないカメラ目線。
ただ自信満々にアピールするのでもなく、ただぼんやりとカメラを凝視するのでもなく、あくまで「カメラの向こうにいるであろう人々」をしっかり見ているということが明確に伝わる、カメラ目線。
たとえば昌磨が見ているのはカメラそのもので、カメラの向こうに人がいるとは思ってない。（爆）
たとえば平野くんは、カメラの向こうに親しい人がいて、その人だけに語り掛けている。（←ここがスター）
羽生氏は、かつては、カメラの向こうの漠然とした集団に漠然と語り掛けてたようなところがあった。
でも今の彼は、世界中の、見ず知らずの、数えきれない人間一人一人に語り掛けている。
その違い、伝われ。（笑）
ともかく。
彼の「あざとさ」は相変わらずだったけども、これまでのような、うっかり目を逸らしてしまうような気恥ずかしさというのはもはやなくて、ひたすら神秘的だった。
じーっと凝視してしまった。
美術館の彫像の周りをぐるぐる回って観察するときの心境。
すごいとしか言えん。
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そして明日は新潟に行ってきます。
この数日で、ピアニストの清塚氏がインスタ？でいろいろアップされていたことを知った。
それを見て、「春よ来い」がA♭だということを理解した。
そして、今回のショーのための編曲だということも。
新プロの時期になると必ず「羽生氏にジャズやってほしい」という意見を見かけるんだけど、そういう方がどういうジャズをイメージしておられるかわからないんだけど、私は、いわゆる「ジャズという名の出来上がった曲」をするくらいならやめておけ、と思ってるクチです。
どうせやるなら8小節で即興的に展開していく本物のジャズをやってほしいと思ってた。
もしくは、バロック時代の、即興味のあるアリアとか。
何が言いたいかっていうと、今回の「春よ来い」は本質的に、ジャズとバロックのダカーポアリアを融合したような感じで、むちゃくちゃ私得で、その構成自体にむちゃくちゃ興奮したってことです。
先日、8小節ごとのABCABコーダの構成を図解（といっても文字で）したのは、そんな嬉しさをこめてたんですけども、清塚氏のインスタで「AAB間奏AABコーダ」と書かれた図解を見て、改めて興奮しましたわ。
その思い、私が勝手に解釈して勝手に伝わってる気になってるわよ！（爆）
そして、やっぱり黒鍵グリッサンドは痛いよな・・・（それも伝わってた。）