Quantcast
Channel: 映画・海外ドラマ 覚え書き
Viewing all 747 articles
Browse latest View live

リクエスト放送 2007年世界選手権 男子シングル

$
0
0
リクエスト放送第三弾。

エヴァン・ライサチェクって、4回転とばないわけじゃなかったんだ・・
そして安定の黒衣装+赤いスカーフ。
ショートとフリーの衣装がそっくりすぎて、もしかして同じなのだろうかと見返してしまったよ。
地味衣装だとか普段着衣装だとか、いろいろある中で、「ショートとフリーが一緒」というのはあまりないパターンかもしれない。
・・いや一緒じゃないのよ。よく見るとけっこう凝っててカッコいいのよ。
でも千鶴さんもつい
「黒、なんですよね・・」
と言っちゃう。

そのほか、高橋大輔のオペラ座やランビエールのポエタ、そしてジョニー・ウィア。
いろいろ目白押しな2007年でありました。
個人的には、一番感銘を受けたのはジェフリー・バトルのショートかもしれない。
ピアノの音色のからみにあわせてジャンプとスピンをして、ハンマーで叩かれた音が楽器の外に出ていくときの動線をツイズルや手の動きで表現する。
音楽を内側から見たような演技だった。
しかもそれだけじゃなく、動きの一つ一つが磨き上げられていて、いい加減なところが全然ないのがまた素晴らしいなと。
この演技あってこその名振付師というところも含めての感慨がありました。
今のバトル自身のナンバーは、もっとアクティブでショー的で、楽器の音色に気持ちの向く音楽は使ってないけど、こういう曲ももっと見せてくれないかなあ。

さて、この2007年世界選手権では、PCSが最高でもほぼ7点台。
岡部さんは
「(こんなに素晴らしい演技なのに)PCSが出ないのは、今とは基準が違う」
というようなことをおっしゃっていた。
・・うん・・・まあ・・・そうなのかな・・・・・・・
ただ、あくまで「基準が違う」ので、「当時のほうが厳しかった」かというと、必ずしもそうではない気はする・・。

PCSって、技術点と連動してるというか、技術面のルール改変によって発掘されてきた部分もあると思うのよ。
ただ、点数にならなくてもあえて高度なことをしていたパイオニアはたくさんいたはずで、そういう演技にとっては厳しい採点だったのかもしれない。
でもそれ以外の選手にとっては必ずしもそうではないと、私は思う。
そしてそれは、今も全く同じ。

実際、この世界選手権2007は、競技としてはちょっと物足りないな、というのが正直な感想だった。
選手のポテンシャルが低いわけではないと思うんだけど、少々ゆるいというか、全力が出ていない感じというか。
いろんな意味で、アイスショー感が漂う競技会というか。

あともうひとつ、惜しむらくは、橋氏と織田氏の、あの髪型・・・後ろ髪をざっくり切ってしまいたい・・(笑)


ファンタジー オン アイス 幕張

$
0
0
Jスポーツでリクエスト放送された上位3大会は、高橋大輔にとってはベストな大会だったかもしれないが。
織田信成にとっては、ワースト3位に入りそうな大会だった。
まさか日本人選手を放送しないってわけにもいくまいし、Jスポーツも、織田っちをどう扱ったものか、けっこう悩んだんじゃないかと思われる。

でもこうして今の織田っちの演技を見るにつけ、思う。
彼は、本当に、すごい。
「愛の夢」はきっと競技プロで、いつでも現役に戻れるように用意してるんだろう、と勝手に妄想している。
あれだけのプロをアイスショーでするプロスケーターが、他にいるかな。
下手すると、ハビのマラゲーニャ(ショーバージョン)より高度なんじゃないかという気がする。

もちろん、ハビのマラゲーニャはすごかった。
会場も大盛り上がりみたいだったし・・
あのプロは、競技にしておくのはもったいないと、やっぱりみんな思ってたのね。(笑)
彼のジャンプは重量感があるから、ジャンプを3回転にしてもぜんぜん物足りなくないし、競技ではちょっとコミカルに見えちゃって変だった部分が、ショーの照明で見ると、100%カッコよく見える。
彼を代表するプロとして、今後もずっと見せてほしいなあ。

トリはランビエールの「誰も寝てはならぬ」
素晴らしい。素晴らしい。もう、素晴らしい、としか言えない。
アイスショーの一番の楽しみ、ランビエール。
同じプロを何度見ても、どのプロを見ても、満足しないということがない。
私の中では、彼こそがスケーターの完全型。最終形態。

・・しかし・・・歌がひどいな(苦笑)

初めて聞いた歌手だけど、まずは演歌で始まって、盛り上がると急に声楽になり、最後にポップスなシャウトで決める。という不思議なパターンで歌う。どの曲も。
・・コンセプトが全く見えん・・・・(汗)
まあ、彼のコンセプトはどうでもいいのだ。
ハビエルみたいな、オールマイティーでポップなスケーターには、あいうのもアリだろうが。
ランビエールの、シームレスで上品な作品に合わせて、ああいう継ぎはぎみたいな歌い方をしたり、奇抜なシャウトを披露したりする感性が、私にはわからん・・

あ、でも華原朋美は、思いのほか良かった。
若いころよりずいぶん上手になったのねえ。
と、おばちゃんは思った。

日本舞踊 春雨

$
0
0

こうやってみると、50年台はMGMだけじゃなく、日本にもミュージカル映画がたくさんあったんだな。
美空ひばりだけに、自分で歌いながら踊っているという趣向も面白い。
しかも、歌が激うま。(そりゃ美空ひばりだもんな。)

歌詞の英訳は、誤訳っぽい部分もあるけど、だいたいあってる。
舞妓の歌を聞いて、自分のことだと思い当たった男性が心を乱して席を立つという、なかなか色気のあるストーリーで、続きがすごく気になるぞ。(笑)


今、娘がこの「春雨」をお稽古している。

ちなみに、娘は8歳で、奈良美智のキャラクターに似ている。
ピアノの先生は、彼女の中にチラつく毒気がどこからくるのか、いつも気になってしょうがないらしくて、時々思い出したように話題にするときがある
先日はいきなり、「ふと思ったんだけど、娘さんは合気道かなにかやってるのかしら?」と聞かれた。
・・娘、ピアノの先生にいったい何をした・・・

たしかに、合気道やってそうに見えるかもしれないけど、日本舞踊です・・・

イメージ 1


最近見たもの・・ ルイス警部・トニー賞

$
0
0
○「ルイス警部」最終回が放送された。
とうとう終わってしまったな・・・
感想も書きたいのだけど、とにかくざっと見ただけなので、細かく検証できていないんだなあ。
・・べつに検証する必要もなかろうけど。
とりあえず「おつかれさま」感でいっぱい。
ルイスがいなくなるのは寂しいが、ルイスは原作小説にも「モース」にも登場するのだし、長年の積み重ねで、もう彼のことは描ききられてるように思う。
個人的には、ハサウェイという良キャラが消えてしまうのが非常に惜しい。
かといって、ここでもし「ハサウェイ警部」なんつう番組ができたとしたら、それはそれであざといな。

○トニー賞で「ハミルトン」が11部門受賞
トニー賞は、番組自体が面白いなと思う。
これを見たからといって、あのミュージカルを見にNYにいこう、なんて思えるご身分ではないけれど、このガラ・ステージを指をくわえてみてるだけで、面白い。
とくに今回は先日の「アカデミー賞」の人種的偏向への批判がじわじわとあり、かと思えばプレゼンテーターはハリウッド映画界の白人がズラっと並んでたりして、アメリカのショービズ世界がちらっと垣間見えたところも楽しかった。

で、話題の「ハミルトン」のプログラムなんだけど、正直、いまいちだった。
ストーリーはきっと面白いんだろうけど、ガラしか見る機会のない私的には、みんなでラップして歌ってるだけでダンスがないのはちと痛い。
それから主演の人の声が良くなかった。人気すぎて声を荒らしてしまったのか??

一番良かったのは、やっぱり総スタオベのカラー・パープルですかね。
声の圧倒的なパワーが、音だけじゃなくて、画面から聞こえてきて、もう、くるぞ、くるぞ、スタオベくるぞ、ってわかっちゃうようなステージ。
ミュージカルはセリフ劇の面もあるだろうけど、やっぱり歌だなと思った次第。

冒頭の、司会者が変装しながら歌うメドレーもよかったなあ。
「レミゼ」からはじまって、オペラ座・ライオンキング・サウンド・オブ・ミュージック・・
なんといっても、「トゥナイト」から「トゥモロー」の畳みかけが秀逸。
単語ひとつでわかっちゃう「ウエストサイド」と「アニー」ってすごいな。

中三の息子が京都に修学旅行に行き、晴明神社でお守りを買ってきた

$
0
0

イメージ 1


けっして、私が行かせたんじゃありません。
彼自身が羽生結弦リスペクトでしてね。(笑)

羽生氏は、よくよく見ると、けっこう隙だらけのキャラクターなのに、ひるまずに何にでも体当たりしてしまう。
体当たりして、うまくいった場合も、微妙な場合も、なぜか目を離せないところにツボっているらしい。
・・特に、年末の「紅白」と「殿」のキラキラ度MAXな羽生氏に衝撃を受けたようで・・(←そこですかっ。)

晴明神社で何をするか聞いたら、

神社にお参りして。
井戸や桃の写真を撮って。
お守り買って。
羽生氏の絵馬を拝んで。
その絵馬の近くに自分の絵馬を結んでくる。

・・・それを許してくれた、同じ班の子たちに感謝・・・(笑)
ちなみに羽生氏の絵馬は既に取り外されて、こんな有名人が来ました的なエリアに展示?されてたとのこと。

リクエスト放送 2014年世界選手権 男子シングル

$
0
0
ひっそり、着々と放送されている、Jスポーツのフィギュアスケート大会アーカイブ

2012.2010.2007
と時代をさかのぼっておいて、改めて記憶に新しい2014年に戻ってくるというのも乙なものですな。

どの回も、面白かったけど、この2014年大会は、殊の外面白かった。
もちろん、個々のスケーターの演技も良かったんだけど、何よりお客さんとスケーターとの一体感のようなものが伝わったから・・だと思う。

今年の、2016年大会も同じ意味で面白かった。ボストンの観客は、スケートをよく理解していて、心から楽しんでいて、選手をリスペクトしている感じがあったから。

でも2014年の埼玉の観客はちょっと独特で、スケートを観戦するというよりも、スケーターとお客さんが一緒に滑っているような一体感があったように思う。
たとえば小塚選手の手拍子とかね(笑)


というわけで、会場の雰囲気含め、素晴らしい大会だった。
中でもとりわけ、町田選手のショート「エデンの東」が素晴らしかった。
それからトマシュ・ベルネル選手のショート。
それと、ジェレミー・アボット選手のフリー。

この3つの演技は、それぞれの選手にとって最高の演技だというのがほんとうによく伝わってきた。
長い選手生活の中で蓄えてきた力のすべてをかけてやりきった、という選手自身の達成感とか満足感も込みで、素晴らしかったと思う。

で、優勝した羽生氏のフリーは、ジャンプ全部降りたし、気迫といい、スピード感といい、最後の一滴まで絞りきっちゃうような捨て身の演技といい、確かに感銘を受けるものだったけど、全体に荒っぽかった・・かな・・
それに、まだまだこれから成長するだろうという伸びしろ感、期待感がまさっていて、上に挙げた3人みたいな「充足感」はなかったんだよね。
ちょうど、昨年秋のカナダ大会のフリーがこういう感じだったと思うけど。

むしろ、転倒したショートの演技のほうが素晴らしかったなと思う。
オリンピックの演技よりも、少しギラギラ感とやんちゃ心があって、ギターの「ぎゅいーん」っていう音になりきってて、ステップにも遊び心があって、私はこの演技、好きだ。
しかも、転倒したジャンプ以外のエレメンツのクオリティー。特にルッツの高さ。
羽生氏のああいう高いジャンプは、最近見てない気がする。

で、岡部さんも言っていたけど、転倒後の起き上がりの速さもまた、素晴らしいのよね。
今じゃ、転倒からイーグルできるしね。(笑)

グランチェスター 牧師探偵 シドニー・チェンバース シーズン2-1

$
0
0
とうとうグランチェスターの第二シリーズ初放送。
ここ数週間、これだけを楽しみに生きていたの。(大嘘)

シドニーくんは昨シーズンよりちょっと顔がごつくなった。
といっても、セクシー度アップしたとかそういうんじゃなくて、あら、頭のガイコツの形がちょっとわかりやすくなったわね、という程度の、何の意味もない微細な変化・・・

髪色にそっくりな、微妙~な黄土色のコール天(コーデュロイじゃなくてコール天!)のズボンとか。
いきなり性的暴行容疑で連行されちゃうとか。
実体験のにじみでる熱い説教とか。
「あちゃちゃ・・・」な感じは相変わらず。


さて、悪女アマンダ、ついに結婚する。

互いに思いがあっても、なんかうまくいかずに別々の相手と結婚して、その後も友達としてつきあう。
うん、イギリスのドラマによくあるパターンだな。

男女間の友情、アリかナシか・・・
いや、あるでしょ。ふつうに。(笑)

ラストで、ゲイの牧師と、ゲイの写真家が一緒に祈るシーンがあって、なるほどな、と思った。
見た目上は男同士の友情だけど、彼らの内心がどうかは、誰にもわからないわけね。

その人としか理解しあえないことがあるから友達になるんで、性別とか、スケベ心や、ひいては肉体関係があるかないかで、関係を分類するのは無意味だと、個人的には思う。
ま、あとは本人のモラルの問題だよな・・(笑)

どうか、これ以上ひっかきまわさずに、末永く友達でいてください。

アウトランダー シーズン1

$
0
0
女子の妄想の極み。

ジェイミーが完璧すぎる。
ケツあごに無精ひげのワイルドな美貌。
毎回披露してくれるマッチョでセクシーなボディー。
ちょいとしたしぐさは常に斜め45度。
意味もなく膝を立てて屈んでみたり。
いちいち流し目したり。
ちょっとスネて眉を寄せたり。
スレスレのところで助けにきたり。

そして手織りのキルトは、くるっと回ると後ろのプリーツがふわっと広がる。
もう完璧すぎて笑うしかない。(笑)

ストーリーはこんな感じ。
・・・第二次大戦中、従軍看護婦だった27歳(自称)の美人妻クレア。
戦争は終わったが、年上の夫とはうまくいってるんだかいってないんだか、ちと微妙。
それがいきなり18世紀スコットランドにタイムスリップしちゃって、イングランド兵に撃たれたセクシーかつプリティーなハイランド男、ジェイミー22歳(自称)を助けて惚れられる。

↓ななめ45度からの流し目。
イメージ 1

そしていろいろと難しい時代背景やいきさつのもと、クレアは、「本意ではないけど」彼と結婚せざるをえない状況になる。

ああ、私は夫を愛してるのに、この状況では拒めないのね。

的な悲劇的決意のもと、ワイルドでマッチョで素敵なお尻の超絶美男子、しかし意外にもあっちのほうは初心者印(うそ~ん。)という、希代の掘り出し物、ジェイミー・フレイザーと結婚。
そして・・・あの手この手で夜な夜な彼を調教する。(爆)

なんつうおいしい設定なのよ。
妄想たくましいにもほどがある。
設定や時代背景はほぼ「仁-JIN-」みたいな話なんで、これはイライラなプラトニックラブ系か?と勝手に想像していた私が愚かだった。
中盤以降の怒涛のエロシーンと終盤のグロさときたら、ドラマの範疇を超えてる。
番組冒頭に注意喚起のテロップが流れるのは伊達じゃないから。

しかしどんなシチュエーションにあっても、ジェイミーは美しい。
そして・・・認めよう。目が離せない・・・その・・・完璧なお尻から。(笑)
敵に拷問され、血みどろで変態男に襲われちゃうときでさえも。
・・まあ、血みどろのほうは、何度も見たいとは思わないが。


現在、シーズン2は、セクシーさ倍増、エロさ半減で絶賛放送中であります。

アウトランダー シーズン2

$
0
0
雨の中を泥だらけで駆けずり回っていてもいちいち美しかったジェイミー(自称24歳)。
サテンと刺繍の服、髪をリボンで束ねた姿が、美しくなかろうはずがない。

↓完全に仕上がっている。
イメージ 1

スコットランドの未来の歴史をクレアに聞いたジェイミーは、負け戦となるジャコバイトの反乱を阻止しようと、フランスに渡ってありとあらゆる画策をする。
とりあえずワイン業でがっぽり稼ぎつつ、巧みな弁舌で有力者たちの信頼を得ていくジェイミー。

しかも肩書は「ブロフ・トゥオロッフの領主」様。
その領地がスコットランドのど田舎であろうが、イングランドに迫害されてようが、発音が不可能だろうが、その肩書にはそれなりの威力がある。
しかし、スコットランドでジェイミーをいたぶりつくしたあのランダル大尉は、フランスに来てしまえば、何の権力もない一介のむくつけき軍人に過ぎないのだ。

↓フランス式にアレンジした粋なキルトのジェイミー vs いつもの軍服ランダル大尉
イメージ 2

領主としてフランス王の歓待を受けるジェイミーとは違い、ランダルは田舎侍扱いされ、手ひどく侮辱される。
屈辱にうちひしがれたランダルを、そのまま笑って置き去りにすれば、この場はジェイミーの勝ちに終わったのに、ご丁寧にもジェイミーは、わざわざランダルを救うかのように彼の元に戻って、決闘を申し込む。

イメージ 3

・・どう見ても、決闘申し込んでる図じゃないけど。


ジェイミーの「心の砦」を垣間見る瞬間。
結局、ジェイミーが、彼の痛みと、痛みのその先にある到達点をわかりあえるのは、ランダルだけなのよ。
表向きの彼がどう言おうと、どう思おうと、本質的に、ジェイミーとランダルは同じものを見ていて。
ランダルを自分の手で殺したいっていうジェイミーの気持ちには、復讐とは別次元の高揚がある。
それは、敵味方だとか、領主と軍人だとか、そんな些細なゲームでは消化できない。

↓黒ジェイミー発動中
イメージ 6

クレアは、それを知ってて認めたくないんだよな。
認めたくないというエゴの上に、さらに「フランクの先祖だから殺すな」とか言うからもう・・
「うるさい。お前は引っ込んでおれ。」
と思ったのは私だけではあるまい。(笑)
クレアというキャラは嫌いじゃないけど、このあたりはけっこうめんどくさい。


さて、フランス編のお気に入りは、サン・ジェルマン伯爵。
変ちくりんなかつらをかぶっているのに、この美貌。
貴族だと納得させられる優雅な身のこなし。
退廃的で、神秘的で、陰険なまなざし。
イメージ 4

私はジェイミーに、ぜひかつらをかぶってほしかった。
キルトは、昔は笑いの種だったのに、「ブレイブ・ハート」のメル・ギブソンや「ロブ・ロイ」のリアム・リーソンが、ワイルド&セクシーな戦士の象徴にしたじゃない。
(そうよ。私はキルトフェチなのよ。)

かつらが恰好悪いだなんて、きっと偏見にすぎない。
実際恰好悪くても、かぶってしまえば、その先に新しい価値観が開けてくることもあるのだ。
「Silk」のルパート・ペンリー・ジョーンズみたいに。
「殿、利息でござる」の羽生結弦みたいに。(笑)
ジェイミー・フレイザーことサム・ヒューアン、24歳などとサバを読んでいるが、(しつこい。)実年齢は36歳。
完璧な美男子を全うするだけでなく、「その先の価値観」に挑む度胸も示してほしいところだ。

と、上から目線の講釈はさておき。
このあとのストーリーについて、ほんの少し。

まあなんだかんだ、いろいろありましてね。
結局3人のフレイザーはスコットランドに戻って、ジャコバイトの反乱に加わらざるをえなくなる。
冷静に考えると、すべての元凶はクレアなんだけど、そこは不問に付されている。(笑)

さあ、ここが悲劇のターニングポイントですよ。
ジェイミー、決意の膝立てポーズ。
この、ぎりぎりの高さまで足を上げるサービス精神ったらもう。
(え?何がぎりぎりかですって?)

イメージ 5


アウトランダー その他小ネタ

$
0
0
先日感想を書いたものの、ついついジェイミーいじりに終始してしまったので。
その他の小ネタについて。

まず最初に、キルトのこと。

オープニングテーマに出てくる、ドゥーガルのキルトのアップ映像。
生地の質感がすごいと思いません??
たぶん、手つむぎ、手織りの生地じゃないかあ。
時代考証、気合入ってんなあと。
考証だけじゃなく、美的にも。

着方が独特なんだよね。寝っ転がって着るシーンが、ドラマにもあったと思う。
昔キルトが好きで、本やネットでいろいろ調べたことがある。
こうして考証に基づいた実写映像が見られるって、ほんとに楽しい。

・・今、手元にあるキルト関連の本。
「Scottish Clan & Family Names 」(スコットランドのクランと氏族名)
19世紀に復活したモダン・タータンなので、このドラマに出てくるやつとは違うかな。

イメージ 1

というわけで、キルトは素晴らしいんだが。
クレアのドレスが・・ねえ・・・・。
フランスの園遊会で着てる染め柄のドレスなんか、ニトリのカーテンかとおもったよ。

まあ、彼女は超絶美人だから、カーテン着てても美しいけど。
ドゥーガルやジェイミー他男性陣の衣装のディティールへの気合に比べると、色使いが派手なだけで、ちと雑な気がするな。


オープニングテーマの「スカイ・ボート・ソング」

この曲、スコットランド民謡にしては珍しい3拍子でノリがいいので、息子の夜泣きがひどかったころに子守歌代わりによくかけていたが、歌詞の内容は全く知らなかった。(笑)
久しぶりにCDを出して訳をみたら、ドラマにも随所に出てくる「カローディンの戦い」をうたった歌だったのね。

でもドラマのオープニングの歌詞は、CDと違うし、しかも全く聞き取れない。
最後の、Over the see to Skye っていう一文だけは原詩にもあるからわかったけど。
訛りなんだか方言なんだか古語なんだか・・そもそも、これって英語?(と英語力のなさを人のせいにしてみる。)


フランス編、クレアがビッチな件。

悪女は好きなんだけど・・彼女の場合、なんかイラっとする。(笑)
このドラマは英米合作らしく、第二シーズンはとくに、アメリカ視聴者への歩みよりが顕著な感じ。
まず、ダイレクトなエロよりも、美意識としてのセクシーさが際立っている点。
次に、わかりやすくてゴージャスな衣装。
そして女主人公のビッチ化。(笑)
もっとも、クレアにはもともとウザキャラな気配があったので、その本性がヒマを持て余して暴走してるだけかもしれない。
人間、ヒマだと堕落するのよ。(堕落しまくりな私が言いますよ。)


バッハの「ゴルドベルク」

暗号解読にバッハの「ゴルドベルク」と、「インヴェンション」の話が出てきたのは個人的に沸いた。
ただ、プロテスタントのバッハとカトリックの尼さんに接点はあったのだろうか。
「独創的だが心がない」という論評には聞き覚えがある。・
いったい誰が言ったんだっけ・・・


さあ、ランダル大尉に萌えてみよう。

ジェイミーが完璧なヒーローなら、ランダル大尉は完璧な悪役。
どこまでも憎たらしい(っていうか怖い)ランダル大尉だけど、あれはあれでけっこう萌えどころがある。
ワタクシ、もちろんイケメン俳優さんも好きだけど、口角一センチ上げるだけで人格変わっちゃうような演技派俳優さんが大大大好物なので、このトビアス・メンジーズ氏から目が離せない。
まず、イギリスの俳優さん全体にも言えることだけど、声が魅力的なんですよ。声が。
ビジュアルよりもキャラよりも、とにかく声にやられちゃう。

彼の場合、そもそもの声の良さはもちろんのこと、クレアの亭主のえっと・・・フランク、そう、フランクのときとランダル大尉のときの、声の使い分けがむちゃくちゃセクシーなんですわ。
とくに、ランダル大尉なのに、フランクの声を出してくる瞬間が、たまらない!!

たとえば、前回画像入りで紹介した、フランス宮廷の園遊会で、「クレア」って呼ぶとき。
もう、ムシズの走るようなゾクゾク感。(倒錯)
お願い。その声をもっと聞かせて。

ちなみに彼の日本語吹き替えはなんと、速水奨サマですよ。まあ。
痛い過去をカミングアウトすると、昔アンジェリークっつう乙女ゲーでジュリアスの声をやっていた速水奨にハマって、CDまで持ってた・・・
メンジーズ氏の声とはだいぶ印象が違うけど、速水氏の声は、特にフランク部分でセクシーさ5割増し。
字幕版だと、フランクがオヤジくさくてランダル大尉ほど愛着が湧かなかったんだけど(笑)、速水氏の声だと、フランクもけっこういい線いってる感じがする。
この際、フランクおよびランダル大尉出演シーンだけ吹き替えを通して見てみようかとさえ思ってしまった。
(・・でもそれって一番ヤバいシーンばっかですやんか。)


ジェイミーの萌えポイント

類まれな美貌、灰青緑の目、鍛えられた肉体、はもちろんだけど。
最大の魅力は、彼がどう見ても35歳だってところに尽きると思う。(笑)
20代じゃ出せない苦みと安心感。

彼自身も、きっと35歳の価値を分かってて、ことさら若く見せようとはしてない感じがいいのよね。
若さというより未熟さを演じてるというか、大人目線の20代の萌えポイントを、いちいち押さえてくる。・・・しぐさとか、表情とか、リアクションで。
もっとも・・・
彼がほんとうに22歳のピチピチな俳優さんで、ありのままに20代を演じていたら、それはそれで卒倒するほど可愛いだろうけど、たぶん完全に母親目線になっちゃうだろうな。


今回はこのへんで。
気がむいたので、ちょいと書き足しました。

グランチェスター 牧師探偵シドニー・チェンバース 2-2

$
0
0
「牧師探偵」っていう言葉には、昔の2時間ドラマにありがちだった
「女弁護士」とか「女医」とか「湯けむり」
っていうのと似たような響きがあるなと思う。
私は人生で一度も「牧師さん」にお会いしたことがないので、実際のところはわからないけども、なぜだろう、すごく危険な香りがする。(笑)

・・・・実際、シドニー・チェンバース牧師は危険だ。

無自覚に危険なチェンバース。
そんな彼の周辺に、また悪女がはびこる。
そう。悪女アマンダ、懲りずに復活。

浮気心をちらつかすのはおおいに結構だけど、旦那に殴られたシドニーは不憫。
まあ、鼻の下を伸ばした彼も自業自得か。

そして、いつもお世話になってる警察の事務員が、恋人候補に名乗りを上げるが、あいかわらず、うまくいかない。


そんなシドニー、学生時代には学寮長の娘と寝ておいて、あっさり振ったという事実も判明。
・・・いろいろと小出しにしてくるなあ。
その時もどうせ、原因はアマンダなんだろうなあ。

ソ連のスパイがでてきたけども、アマンダが悪女すぎて、スパイなんて全然印象に残らなかった。

グランチェスター 牧師探偵シドニー・チェンバース 2-3

$
0
0
とうとうフィンチに彼氏が!!
しかも相手はあの、写真屋のマーロウ氏。

ママはうれしいよ。

ただ、冷静に見るとなんとなく、不思議な組み合わせなんだよなあ・・・
ひとすじ縄ではいかない予感がする。
とはいえシドニーの恋愛模様が荒れすぎてるので、フィンチとマーロウ氏を見てると純粋にドキドキする。(笑)


シドニーに言い寄った事務員のマーガレットは、なんと、5歳の子持ちだった。
やっぱり訳アリだったか・・・
でもむしろ、訳アリ女とのほうが気安く見えるシドニーくん。
子供とも仲良し。


そして、今日もまた一人、危険な人妻がシドニーに忍び寄る。
ひき逃げ被害者の未亡人、ビビアン。
いやもう、名前からして怪しいから・・
自分の部屋に連れ込んでシャツ脱がせてケガの手当てとか、さらに怪しいから・・(笑)
ほんとにやめなさいって、その手の女にかかわるのは。

「人を責めるときでさえも感じがいいのね。」
「着替えを手伝って」
などと、たしか最近、オックスフォード界隈でもで聞いた気がするセリフでシドニーを丸め込もうとするビビアン。
が、牧師様はそんなありきたりな手では落ちたりしない。
伊達に修羅場を潜り抜けてないのだ。(笑)

色仕掛けが効かないとわかると、ビビアンは酒をすすめて巧みな話術でシドニーの弱みを引き出そうとする。
アマンダの名前まで聞き出して、いつの間にか恋愛相談を繰り広げ、距離を縮める二人。

だから。捜査はどうなったのよ。
マーガレットとローラースケートに行く約束はどうなったのよ!!!


とまあ、シドニーの色男っぷりを堪能した今回。
最後にどどーんと一発きました、サービスショット。

タンクトップで庭仕事!(←言葉にすると全然萌えないw。)

・・からの情熱的なキスシーン。

もう押し倒しそうな勢いでしたね。
のぞき見するアマンダもびっくりですね。
(アマンダ:私にはこんな風に迫ってくれなかったのに!(妬))

さあて、どちらがお好きですか?
第一話の水泳シーン
腕の手当てのためにシャツを脱がされるシーン。
庭仕事からのキスシーン

私は庭仕事に一票。
傷口応急処置ネタは近頃おなかいっぱいです。
そういえば、ビビアンは背中の傷に食いつきませんでしたね。
すっかり忘れていたけど、戦争後遺症とかアル中の話とか、どっかにいっちゃってる・・。

アウトランダー2 12話

$
0
0
金曜にHuluにアクセスしたら、しらっと配信されてた第12話。
なんだ~。ふつうに配信されてるんじゃん。


というわけで、早速見ました。

ほらほら、ついにランダル大尉押しな空気がきましたよ。(笑)

ランダル大尉、結核を患う弟に尽くしまくる。
弟にだけは、なぜか超いい人。
フランクの先祖は実はランダル弟で、大尉は子供とメアリーを託されただけ。
(視聴者はそんなのとっくに予想してたのに、ここで引っ張る引っ張る。)
・・そしてクレアは、ランダル弟との仲を裂いたことがメアリーにバレて、しれっと「ごめんなさい」と謝る。
ええええええっ。それで済んじゃうんですか。(私なら許さないよ。)


コラムの最後はなかなかいいシーンだった。
ドゥーガルの、長回しドアップの独白シーンも素晴らしい。
おいしいシーンが来るってことは、次回でランダルもドゥーガルも死んじゃうってことだろう。
ああ、ランダル大尉の声が聞けなくなるなんて!(悲痛)

さて、お約束の4月16日・・大尉の命日とされる日・・が近づくなか、
「(大尉を)殺させてあげる」
というクレアのささやきに応じて、ふたたび右口角を上げた黒ジェイミー。
イメージ 1

クレア最凶だな・・悪魔だな・・
ぜったい、このドラマの登場人物中で一番ヤバい。

ランダルは結局、決闘で命を落とすのかな。
ジェイミーは、これといって「おいしいシーン」がないから、まだまだ死なんでしょう。
・・ジェイミーのおいしいシーンっていうと、もはやエロいやつしか想像できないけど。


さて・・ドラマはこの先、第4シーズンまで予定されてるらしい。ジェイミー、意外と長命か。
以下、私の大胆予想。(妄想)

ドゥーガルはカローデンムーアで戦死
ランダルはジェイミーに殺される
ジェイミーはランダル殺しに夢中でうっかり戦死しそびれる

生き残ったジェイミーは、女装したチャーリーと一緒にスカイ島に渡る(歌のように。)
その後、コラムの遺言どおり、ヘイミッシュの後見人としてマッケンジー家に戻る。
で、またリアリーに迫られる。(笑)
そうこうしてるうちに、何かのっぴきならない事情になって、アメリカに渡る。(唐突)

現代は1960年代。例の火あぶりゲイリスはクレアの娘と同年代で、学校とか旅行とかガールスカウトの交流とか何かで偶然知り合う。
そしてクレアはボストンで、ジェイミーの墓なり、アメリカにいた痕跡なりを発見する。
またあの石のとこに行ってタイムスリップしてみると、今度は1770年ごろに到着。
すると、ジェイミーったら超セクシーな50歳のおじさまになっている
クレアは40代なかば。あら、ちょうどよい年回りじゃないの。
そこでまたすったもんだしたり、モーツアルトの友達に会ったりしてるうちに、アメリカ独立戦争に巻き込まれる。(笑)

以上、ありそうななさそうな・・・たぶん絶対にない、今後の展開予想でした。
クレアがタイムスリップした前日にインヴァネスの宿の前に現れたジェイミーが、幽霊なのか現実なのか、についてはまったく予想できておりません。
(・・あほなことしてないで原作読めばいいんだけど、活字めんどくさ・・。)

アウトランダー2 13 話

$
0
0
ロジャー!!
なんてこと。あのぽちゃぽちゃしたお子ちゃまだったロジャーが大人に!
しかもしかも、超~可愛い推定28歳。(萌)
お目目ぱっちり&ヒゲ面のミスマッチ、黄土色のコールテンのスーツ、品のよさそうな物腰とスコッツ訛り。
素敵すぎる。
おばちゃん、実はジェイミーよりこっちが好みかも。(誰も聞いてない。)

イメージ 2


前回書いた大胆予想の答え合わせをしてみる。
まず、1968年にタイムスリップしたゲイリスとクレアの娘は同年代で知り合い説。
だいたいあってた・・かなあ。
もうちょっと若い頃に知り合うかと思ったら、いきなり1968年に来ちゃった。
このとき娘のブレアナは20歳?でもってゲイリスはもうちょっと年上だろうか。
ゲイリスが用意周到にタイムトラベルを計画・実行していたというのはちょっとウケた。

それから、ドゥーガルがカローデンムーアで死んじゃう説。
・・まあ、これは大方予想がついたけども、戦死じゃなくて、ジェイミーが殺しちゃうっつうのは、全くの予想外。
でもって、ロジャーは彼の子孫、ってのも予想だにせず。(っていうか、そんな細かいところまで思い及ばず。)

そして、ジェイミー生き残り説。
あと2シーズン制作決まってるんだから、死ぬわきゃないって。(笑)

不明なのは、ジャック・ランダル大尉のその後。
死んだには違いないんだろうけど、そのあたりの話題にはかすりもしなかった。

ジェイミー渡米説・・・・これは今後どうなるかわからないけど、アメリカで墓や痕跡が発見されて・・という展開ではなかった。
フランスに渡るときに、船酔いひどくてボストンなんか絶対無理、って言ってたし・・ない気がしてきたなあ。

フランクの早死にもまったく予想しなかった。
1948年の時点で40代として、60歳くらい?
運のよすぎる未亡人クレア50歳。まだまだ女ざかり。じゅうぶんいける。(笑)

さあ、もいっかいタイムスリップするのよ!
そして45歳の超セクシーな中年ジェイミーに再会するのよ!

え?もしかして、タイムスリップしてみたら1755年で、ジェイミーはうるわしき30代なかばだったり・・・

さすがにそれは妄想が過ぎる・・・・
(でも猛烈に見たい、30代のジェイミー。爆)


今回一番好きなのは、1968年のクレアが荒れ果てたラリーブロッホを訪ねるシーン。
アーチの下にキメキメなジェイミーが逆光を背負って斜め45度で立ってるというクレアの幻想。
なんて美しいの。(つーか美しすぎて笑う。)

ドラマの中で、あのアーチは陰惨な鞭打ちの現場だったし、そうでなくても、ここでのジェイミーはもっとラフで、いつも慌ただしくて、あんなにパリっと決まってはいなかった。
でも、激動の全29話を思い返してみると、クレアが身の上を明かしてからラリーブロッホで過ごした数話は、短いながらも幸福感に満ちて、ひときわ美しかったなと思う。
だからこの笑っちゃうほど美化された映像にも真実みがあって・・・・心を絞られる。
ああ、こんなベタなシーンで感動しちゃってるアホな自分、どうしてくれよう。

イメージ 1

そして1746年、ストーンサークルでの別れの名セリフ。

君にゆだねるよ。どんなふうに俺のこと・・俺たちのことをフランクに話すか。
彼は聞きたくないだろうが・・もし聞きたがったら伝えてくれ。
彼に感謝してる。信じている。そして憎んでる・・骨の髄までね

くぅ~っ。かっけえ~!!!!
「憎んでる」ってのがたまらんわ。
これまでフランクの存在を無条件で受け入れてたように見えたのに。
冗談めかしてるけど、ここ、絶対本気。(笑)


俺の死に場所はカローデンムーアだ。
でも君を見つけるよ。約束する。
200年という地獄・・君のいない200年に耐えなくてはならないなら、それは俺が犯した罪への罰だ。
嘘、殺人、盗み、裏切り、そして信頼を反故にした。
でも最後の審判で神の前に立つとき、これだけは主張する。
あなたは類まれな女性を私にくださった。
そして、神よ、私は彼女を本当に愛しました。

涙 腺 決 壊

あの世で200年、クレアを待つってんだよ。
この大時代で大げさなセリフを当たり前のように言えちゃうジェイミーの英雄属性。
どこまでも切なカッコよい。

・・と思ったんだけど・・
まさかその次の瞬間に・・・・は、始まっちゃうとは・・・(笑)
充分予想できた展開なのに、なぜか不意をつかれて焦る。

「2時間だけ時間をくれ」
といったジェイミーは、ちゃんと計算に含めてただろうか。
土地の契約書を作り、部下を逃がし、クレアをストーンサークルに送り届け・・・

そこで○○○するのにかかる時間を。(←かなりスピーディーではあったがw)

ブレないジェイミー。
そして、「アウトランダー」制作陣がいちいち見せるサービス精神。
来シーズンも楽しみに待ってます。
・・ロジャーも出てきますように。

ジェイムズ・ノートンと「戦争と平和」

$
0
0
BBCドラマ 戦争と平和 日本未放送。もちろん私も見てません。

主演はダウントン・アビーでローズを演じてるえっと・・名前忘れた。
それから我らがチェンバース牧師、ジェイムズ・ノートン(右)

イメージ 1

NHKBS様
WOWOW様

信じて受信料払ってます。
祈ってます。
ぜひ放送してください。待ってます。
・・・もう一つお願い。スターチャンネルには譲らないで。(笑)

さて、この原作、もちろん読んでません。ええ。一ページも読んでませんとも。
その上で言っちゃいます。
ジェイムズ・ノートンが演じてるのは、たしかロシアの公爵で・・・
過去の映像作品の断片から受けた私の印象に違いがなければ・・・美青年とゆう設定なのでは・・。

なんでまたこう、違和感あるわけ?

チェンバース牧師の場合は、この違和感がだんだんクセになる。
でも、天下のトルストイもそういうナナメな攻め方しちゃって・・・いいんですね?

思うに、おかしいのは彼の顔というよりも、髪の色なんじゃないかと、最近気づいてきた。
牧師の、中途半端な赤みの髪色も落ち着かないが、この公爵の場合、あからさまに重たい、つやっつやの黒髪が、ぜんぜん似合ってない(笑)
彼のホントの髪色はどういうんだろう。

IMDBに掲載されている彼の写真はみんな妙ちきりんだったけど、唯一しっくりきたのが、これ。
いいでしょ??
表情、服装ともにナチュラル。
灰色がかった茶色の髪は、本来の色かどうかはわからないけど、なじんでる。
くしゃくしゃ~っとしたい衝動にかられる絶妙な可愛さに、おばちゃんはテンションが上がる。(笑)

ジェイムズ・ノートン 31歳。20代から主演を張ってたんだから、よほどの期待値だ。
長年ドラマを見ている経験からいって、俳優さんが一番魅力的なのは37歳と相場がきまっている。(笑)
だから、彼はまだまだ成長過程を見せてくれる・・はず。
こんな髪で演じてくれる機会が、いずれありますように。
イメージ 2


グランチェスター 牧師探偵シドニー・チェンバース 2-6

$
0
0
第4話と5話はぶっちして、最終話。

やさぐれシドニーを堪能する。

ひとたび戦争の話に触れられると手が付けられないシドニー。
パブで閉店まで飲んでぐてんぐてんなシドニー。
しかも飲み屋のねえちゃんに迫ってお尻を触りまくるシドニー。
(でまた、その迫り方が手馴れてるっつう萌え展開。)

やっぱ、シドニー・チェンバース牧師はこうじゃなくちゃ。(笑)
いつの間にかアル中と戦争後遺症を克服してましたな展開かとぼちぼち心配してたので、こんな姿を見てちょっくら一安心した無責任な視聴者がここにいますよ。

そして、今回のもうひとつの収穫。
正確な年代がわかったこと!

シドニーが牧師になったのは1948年で、今は1954年、なんだって。

22~3歳で牧師になったとすれば、28~9歳か。
でも、戦争に行ってた間は学業ストップしてただろうし・・やっぱ30歳くらいかな。
気になってるのは、シドニーの年齢よりも、同級生と思われるアマンダが、いったい何歳なんだ。っていう話。
30歳だとすればたしかに、結婚を急いだのもなるほど、わからないではない。
・・もちろん、彼女が自分からシドニーにプロポーズしさえすれば3秒で解決した話だったけども。

結局、結婚に耐えかねたアマンダ、妊娠中にもかかわらず、婚家から脱出、離婚の構えでシドニーの元に走る。
まあ、訳あり女と子供が好きなシドニーのことだ。子連れのバツイチときたら、むしろ喜んで受け入れる。
・・・この絶対の安心感。なんかうらやましいぞアマンダ。(笑)

ところで、この番組はBGMが陳腐すぎないかという指摘が、隣の部屋で受験勉強中の息子周辺から出ております。
たしかにね。ご指摘のとおりですよ。
そりゃ、天下の「ダウントン・アビー」とか「シャーロック」とかにくらべたら、見るからに低予算なドラマですよ。
でもね、低予算を克服してあまりある俳優陣。
超絶美男子はいないけど・・・・
まさにイギリスのドラマ、っていう醍醐味がありますわよ。このドラマには。

そうだ!
一人いましたよ。眉目秀麗なのが。
刑事のフィル。
あまりバックグラウンドは明かされてないが、男っぽさあり、たっぱあり、自信満々な雰囲気あり。
物言いの図々しさといい、ダークなところといい、徐々によさげなキャラを形成しつつある感じ。
これからを楽しみにしております。
演じるローン・マクファディンくんは、「シェトランド」にも出ていた。
IMDBで見て驚愕したのは、彼が演劇学校じゃなくて、王立スコットランド音楽院を出てるという経歴。
いったい何を・・・歌か?楽器か?(まさかバグパイプじゃないよな。w)

アウトランダー1 第1 話 サセナッフ

$
0
0
第二シーズンまで無事に配信された「アウトランダー」
続きが気になる~。来年まで待てな~い。
という気持ちを紛らわそうと、シーズン1から順に感想を書いてみるということを思いついた。
でも、挫折する自信満々(とくに第一シーズン終盤)なので、まあ、気に入ったシーンだけピックアップして、好き勝手に書く予定。


第一話「サセナッフ」

春にAXNミステリーで一話だけ放送されたときに見た。
前情報ゼロだったから、ド肝を抜かれたよ・・。
てっきり、ちょっと不気味な、ホラーじみたサスペンスかと思ってた。
まさかタイムスリップものだったなんて・・(笑)

けだるくて説明的で、ちょっと退屈で、無駄にエロいわりに萌え要素はゼロ・・な前半。
ところがどっこい、タイムスリップすると、突然、躍動的で、スピード感があって、色彩やかで・・・
キルト姿のマッチョな男たちが剣を持って戦う。馬を駆る。ケガをする。
それだけでじゅうぶん萌えシチュエーションだってのに、イケメンのケガの治療をしてあげるだの、馬に相乗りするだの、きわめつけはキルトにくるまって一緒に雨よけ・・
これでもかと繰り出す「おいしすぎる展開」が、女子の妄想に食い込む。(笑)

なんてったって、ジェイミー。
この、絶句するほどいい男。
ワイルドで、美しくて、たくましくて、しかも可愛いときた。
もう、なんというか・・

次 元 が ち が う


では、前半はさくっとすっ飛ばして・・(笑)
魅惑のジェイミー初登場シーンを見てみましょう。
クレアが、彼の肩の脱臼をハメるにあたり、
「痛いわよ」
と、宣言すると、ジェイミーが目を見開いて、覚悟をきめてうなずくところ。

みてみて、このダダ漏れな魅力。(笑)
暗くて、薄汚れてて、彼がどれほどの美男子かも、どれほど完璧な肉体美を誇っているかも、この時点では正直、よくわかんなかった。
それでも、この目にがっつり持って行かれちゃう。
度胸の座った男らしさを感じるし、素直でオープンで、どこか安心できるような人柄も感じる。
得体のしれない集団の中にあって、少なくとも彼は話のわかる人間だろう、信じてもいいかもしれないって、思っちゃうんだよね・・。

イメージ 1

字幕版では、クレアのセリフが「我慢して。」になってる。
これほど我慢強そうな、屈強な男に向かって我慢しろと言うか?・・・(笑)
This is the worst part.
ここは看護婦らしく、「痛いわよ」もしくは「ちょっと痛いわよ」と脳内変換しておく。


さて、初登場シーンもいいけれど、私が一番好きなのは、逃げようとするクレアを連れ戻すときにジェイミーが言う、このセリフ。

「歩きたくないなら、肩に担いで連れていこう。俺にそうさせたいか?」

イメージ 2

脱臼した自分の肩を人質に、”看護師”クレアに脅しをかける。
・・この血みどろで、凶悪な顔で。(笑)

彼は、わかってる。
クレアが、患者を痛めつけるような真似ができないってことも。
この野蛮なご一行様の中で、彼女が唯一気を許して頼れるのは自分だってことも。
強がってはいるが、彼女自身も、自分たちと一緒にいるほうが安全だとわかってるってことも。
その自信あってこその、このドヤ顔。
屈強なだけじゃなくて、知恵も見識もユーモアもある策士。

・・・ああ、完全に陥落。(笑)


そうそう、もうひとり、ドゥーガル・マッケンジーについてもちょっと語りたい。
イメージ 3

けっこう好きなのよね。
クレアが悪態をつきながらも、実はちゃっかりジェイミーといちゃついてるのを見抜いて、すかさず水を差す。
その、冷静沈着かつトゲのある物言い、生徒指導の先生ばりに意地悪なタイミング。
男前な髭も、男前なキルト姿も、男前なベレー帽も、好き。

ジェイミー役のサム・ヒューアンはスコットランド人で、キルトもすごく似合っていて、ハイランド人としてハマってるけど、キルト以外のどんな服でも素敵に着こなしそう。
でも、このドゥーガルを演じるグレアム・マクタビッシュ・・・名前からして当然スコットランド人・・・ったら、もはやキルト姿しかありえない。想像できない!!!

かつては「24」にも出てたし、記憶に新しいところでは「ホビット」のドワーフの一人で出ていた、オールマイティーなベテラン俳優さん。
でもこのドラマの中では、この地から一歩も出たことのない、生え抜きのハイランド人にしか見えない。
彼は毎日この服装で生きてるに違いないとさえ思う。
素晴らしくカッコよい。

クレアは・・・
ドゥーガルに対していつも喧嘩腰。
まあ、拘束されてるという屈辱感からくる反発なのかもしれないけど、
ジェイミーへの態度と違いすぎるだろっ。
っていうか、ジェイミーといちゃつくのをいちいち邪魔されるからにきまってる。
タイムスリップして数時間でこれだもんな・・(笑)
しょせん・・・若さと美貌がいちばん・・・か。

アウトランダー1 第2話 リアフ城 その1

$
0
0
第2話 リアフ城

これまで、血みどろで泥だらけだった荒くれジェイミー。
それでも充分魅力的だったけど、ここではじめて、彼のダイナマイトな肉体美と、美しいお顔が、明るい光のもとに披露される・・というこの回。

以下、いつになく画像満載のため、二部に分けてお届けします。(笑)
イメージ 1

不自然に鍛え上げた感じじゃなく、均整がとれた体。(胸板ちょっと厚め。)
男らしいのに、ちょっと愛嬌のある容貌。
とくにちらっと流し目をくれるときの、輝くセクシーさと可愛さ!!!
長年海外ドラマを見てるけど・・これほど完璧な理想の男性像を体現した人はいただろうか。
イメージ 2

完璧なルックスと言えば、私の中では・・

「探偵レミントン・スティール」の、ピアース・ブロスナンとか
イメージ 3
「モーリス」のヒュー・グラントとか。
イメージ 4
この一点の曇りもないハンサムっぷりには、今も心が痺れる。

でも、サム・ヒューアンは・・
どこから見ても、どこを見ても、どの瞬間も、まるっと魅力的なのよ。
おばちゃんのエロ目線なんか完全に凌駕して、ああ、人間って美しい~っていう、芸術的感動すら覚える。
・・ミケランジェロのダビデ像みたいに。
この美しさはまさに、ダビデ像と並べて美術館に収蔵するに値する。(←本気。)

シッカリ服を着ていても、ほら、こんなに素敵。
(1シーズン見通したら、もはや着てないほうが基準値になることうけあい。)
イメージ 9


心をつかまれるのは美しさだけじゃない
いちいち悶えるシチュエーション。
たとえば・・

「旦那がうらやましいよ」 
イメージ 5
と自嘲気味につぶやくベタな釣り文句!
わかりやすすぎやん・・・可愛いやつめ。


それに対して
「夫はこの世にいない」
独身アピールしながら泣き崩れるクレア。
ジェイミーも、彼女が未亡人と知ったとたんに大胆になっちゃたんだかなんだか、自分が半裸だってことも忘れて抱き寄せる。
しかも、なぐさめるっていうより、馬を落ち着かせようとしてる感じなのが、また可愛いのだ。
そう。彼の発想の源は・・・馬。(←ここ、今後重要。)

そして、クレアはといえば・・・ためらいもなくがっつり抱きつく。
(包帯が邪魔よねっ。)
イメージ 8

はっと気づいたフリをして、エロい目で見つめる。

イメージ 6

確信犯すぎるぜこの二人。(笑)



さて。ジェイミー萌えはひとまず休憩して。
コラム・マッケンジーのことを少し。
昨日、「ミステリー・イン・パラダイス」でもちらっとお見かけして心が躍った。
ゲイリー・ルイス
イメージ 7
もちろん、当然ながら、スコットランド出身。
このドラマに出てくるスコットランド人は、みんなスコットランド出身者らしい。
さすが俳優の産地だわね。超絶美男子からクセモノ俳優まで、層が厚いったらありゃしない。

彼の、静かで知恵の回りそうな雰囲気、人を見透かすような冷たい青い目が大好き。
登場回数はけっして多くないけども、ほんとに素敵。
あの足・・ロートレック・・なんとか・・っていう病気で曲がった足まで含めて素敵。
足は曲がっているのに、上半身はきちっと姿勢を正して微動だにしないところに威厳が満ち満ちている。
カッコいいよ!コラム!!!

次回へ続く

アウトランダー1 第2話 リアフ城 その2

$
0
0
第二話 リアフ城 後編

ここいらでちょっと、初登場した人物たちを紹介。

家政婦兼料理長 フィッツギボンズ夫人
イメージ 1
羊のフンの臭いがするマータフとは、親戚筋らしい。
リアリー・・今後長きにわたってウザったらしい小娘・・は、孫にあたる。

料理人としても、家政婦としても、非常に有能と思われる彼女。
薬草の知識もあり、実は治療師として、この時点のクレアよりずっと有能なんじゃないかと私は疑っている。

彼女がクレアのドレスを着付けるシーンは、なかなか興味深かった。
ドレスの構造がわかったおかげで、この先に待ち構えるあんなシーンやこんなシーン・・での着衣の状況がわかりやすい。(笑)
どうせならキルトを着るところも見せてほしかったな。(そしたらあんなシーンやこんなシーンでキルトがいかに万能か・・(以下自粛))
ただし、シーズン後半のどこかに、ジェイミーがキルトを着るチラ映像があった気がする。ほんとにチラだけど。


植物採集の女、ゲイリス・ダンカン
イメージ 2
植物への興味とお互いへの好奇心からクレアと意気投合。
・・・しかし、うさんくさい。
若くて綺麗な女性で、このうさんくささだ。
この時点で既に良キャラの予感を漂わせているゲイリス。
ゲール語を通訳したり、この城での身の振り方を教えてくれたりと、クレアにとっては何かとありがたい存在だけど、あまりのうさんくささに、クレアも彼女を信用しきれない。
この緊張感が、またいい。

そもそもこのドラマは、「さあ、一緒にキルト男に萌えよう」っていう情熱を原動力に作られたにきまってる。
情熱の90パーセントが男性キャラ達・・うち70パーセントはジェイミー・・の造形に費やされてるに違いない。
残り10パーセントの女性キャラは・・・薄いか、ウザいか、登場少ないかのどれか。
主人公のクレアでさえ・・彼女の一人称ドラマだから当然だけど、客観的なキャラとしての面白みはあんまりない。

でも、このゲイリス・ダンカンだけは、面白い。キャラが立ってる。キルト男と張れる。


小娘、リアリー・マッケンジー
イメージ 3
アメリカドラマ名物、ウザ女。

アメリカドラマの女性はことごとく自己中でウザい、という鉄則は、海外ドラマを見始めた30年以上前からあまり変わってない。
私にとってほぼ唯一の例外は・・「24」のクロエ・オブライエンだ。

ロケーションはイギリス(いちおうスコットランドって言っとく?)だし、キャストもみんなイギリス人(いちおうスコットランド人って言っとく?)だけど、制作陣はアメリカンなこのドラマ、その鉄則は外していない。
正直、主人公のクレアも相当ウザいけど、それはそれ、お約束的シチュエーションに守られていて、それほど嫌味にならないのは主人公の特権というものだろう。
しかし、このリアリー・マッケンジーは・・
登場回数はそれほど多くないのに、桁違いにウザいうえ、好感度もゼロときた。
まあまあ綺麗な女優さんなのに、ぜんぜん美しく見えない、負のオーラ。
さすが、イギリス女優の力量。
さすが、アメリカドラマ。(笑)


さーて、人物も紹介できたところで。
我らがジェイミーを堪能しましょう。

クレア「今日はせいぜい、ムチで打たれたり刺されたりしないよう気を付けることね。」
ジェイミー「そう願うよ。約束はできないけど。」

↓その数時間後。
イメージ 6

ムチじゃなく、殴られるのを選んだのは彼なりのユーモアだろうか。
・・でも、殴り役のルパートに、ユーモアのセンスはなかったらしく、ドゥーガルの指示で、わざとケガをした右肩を狙って殴る。(ひでえ。)
この辺のドゥーガルの意図は、正直よくわからん。
その気なら今までにいくらでも機会があっただろうに。

・・まあ、殴られてなお美しいジェイミーを堪能できるのは眼福だけど。


それにしてもなぜ、ジェイミーはリアリーのお仕置きを肩代わりしたのか。
世界中の視聴者は・・そしてクレアも・・この2つの可能性を予測したはず。

① リアリーの罪状である、「ふしだら」の相手がジェイミーだった
② ケガをしたら、またクレアに治療してもらえる♡ という目論見。

ここまでの流れからいって、クレアの治療希望説のほうが説得力はある。
ただ・・残念至極にも、実は若い娘が好きなロリコン野郎・・という可能性も、なくはない。

「なぜ罰を肩代わりしたの?彼女を知ってるの?」
というクレアの問いは、ジェイミーへの挑発だ。
彼がリアリーといい仲なら、それはそれであとくされがなくていいけども。
あわよくば、「あなたに会いたかったから」くらいのセリフが聞けるんじゃないかと、期待してるのだ。内心は。

しかして、ジェイミーが語る、その理由とは。
イメージ 4

「女の子が知り合いの前でお仕置きされたら、恥ずかしくて立ち直れないだろ。俺は平気だ。」

つ・・つまらない。

このセクシーきわまりない顔でこんなこと言うなんて、フラグクラッシャーにもほどがある。
・・でも本当にそうだろうか。
彼が殴られているときのあの笑顔。
視聴者はうすうす、もう一つの可能性を疑いはじめている。それは・・・

③ ジェイミー "M”かもしれない

この可能性についてはまたいずれ、検証されるべきときがきたら語りましょう。


さて、治療が終わったジェイミーとクレアの会話。
このシーンで彼は、視聴者の愛を取り戻したはず。

クレア  「2日後に肩の包帯を取ってね」
ジェイミー「あなたがやってくれたほうが手っ取り早いよ。」
クレア  「そうね。でも行かなきゃ。明日、ピートリーさんと一緒にここを出るの。」

がーーーーん。
イメージ 5

ほんの一瞬だけ見せたこの残念そうな表情に、何万人の視聴者が悶死しただろう。
なんだかんだ理由はつけたが、彼はクレアに脱がされたくて殴られたにきまってる。
・・・ここであっさりフラグ回収。

ジェ 「ああ・・そうか・・じゃあ・・・これでお別れかもな。」
クレ 「ええ。」

いい感じに通り過ぎる、一瞬の間。

・・しかし、ここで"ウザ女"リアリーの姿がチラりと見えて、ロマンチックタイムは終了。
(リアリー、早速本領発揮。)

クレ 「だれかがあなたと二人きりで話をしたいみたい。」 (←ちょっとだけイジワル)
ジェ 「ああ。」 (←ちょっと気まずい)
クレ 「じゃあ・・さよなら、ジェイミー。」
ジェ 「無事を祈るよ・・クレア。」
イメージ 8

おおおっ。名前呼びキタ~!!!
ジェイミー、最後にふんばったあ。(笑)

今まで、あらゆる機会に力説してきたけれど。
古典ものにおいて、「下の名前」で呼びかけるのは、それなりの意味がある。
たとえば前回の二人はこんな風だった。

「ありがとう。サセナッフ。ほんとうに。」
「いいわ。馬に乗って。・・兵隊さん。」
イメージ 7

クレアは現代にいたとき、スコットランド人に「サセナッフ」って呼ばれるのが屈辱的だとフランクに愚痴ってた。
でも、ジェイミーの言い方は自然で他意がなくて、むしろ敬意というか、礼儀正しい距離感のある親しみがあるんだよね。
彼女はそれを察したから、一瞬迷ったあと、たぶん大戦中に使っていた、「ソルジャー(兵隊さん)」という呼びかけで返す。ある種の敬意をこめて。

今回の名前呼びは、この「サセナッフ」「ソルジャー」の時と対になってるところが萌えポイントで。
今度はクレアが現代の感覚で、自然と「ジェイミー」と呼びかけたのに対して、ジェイミーもあえて、「クレア」って、名前で返す。

この微妙な状況での名前呼びって、ジェイミーにとっては若干カルチャーショックだったと思う。
ことによったら見下されてるみたいだし、誘いをかけてるみたいにも受け取れるし。
でも彼はクレアに他意がないことをちゃんとわかってるんだよね。
だから自分も視線もそらさずに、対等な目線でハッキリ「クレア」って呼ぶ。
てらわない直球なリアクションが、大人の男だね・・憎いね。
でも・・素知らぬ顔で言うんじゃなく、一瞬だけ間をあけて、「あえて」な感じで言うところは、やっぱ可愛い。

たかだか名前を呼んだだけなのに、この異様な盛り上がりだからね。(←いや、一人で盛り上がってるだけ。)
ジェイミーのカリスマティックな破壊力に、クレアも少し動揺する。
・・釣り逃がした魚は大きいわよ。

ちなみにこのシーンのすぐ後、コラムが領主として、彼女を拘束できる立場として、高圧的に「クレア」って呼ぶシーンがある。
脅されて、彼女は「不本意にも」・・・そのまま城に残る。
コラムにはよくよく感謝しないとね。(笑)

さあ、視聴者の期待を背負って、ふたたびジェイミー攻略ルートに戻るのよ、クレア!

観世流の独吟 「井筒」

$
0
0
水曜に、地元の文化会館での能鑑賞。
昨年と同じく、シテは下平先生、狂言方は萬斎さん。
(昨年の感想は、こちら。)

今年のテーマは「別れた女、その後・・・」なのかな?(笑)

能は「松風」。
やや男前な松風で、妄執感たっぷり。
クセで行平の衣装を手にとって、「形見があるから忘れられない」的なことをボヤくあたり、鬼気迫ってました。

姉妹が二人揃って一人の男の愛人てのはエグい設定だなと常々思ってたけど、
「月はひとつ 影は2つ」のところで、松風と村雨がちょいずらしで並ぶところを見たら、この二人は姉妹というよりも、去った男を信じたい自分と、もう忘れたほうがいいと思う自分が分裂してるようなイメージなんだろなと思った。


狂言は今年も萬斎さんで、「因幡堂」
昨年もちょっと思ったことだけど、萬斎さんの芸は、もはや狂言っていう枠を超えてしまってる。
それがいいか悪いかは、私にはよくわからない。
でも、いろんな意味で、萬斎さんだからできること、萬斎さんにしかできないことだと思う。
どちらにせよ。面白かった。


一番素晴らしかったのは、前半に披露された独吟「井筒」
演者は川原恵三先生。
観世流のことは全く存じ上げないけども、謡の名手だわ。

能の終盤、妻が亡夫を思い出して、少し錯乱して幻を見る部分。

私が教わった宝生流だと、「さながら見みえし昔男の」ってところで、ものすごく高い声を使う。
だから、ちょっとクレイジーで、エロティックな感じがする。

でも観世の謡は、すごく抑えた、抑揚の少ない低めの調子だから、今まであんまり「いいな」と思ったことがなかった。
でもこの独吟はすごかった。
宝生流の、衝動的な感情と違う、もっと知的な・・自分でもわかってるのにどうしようもない。っていう強い動揺があって、ものすごく引き込まれてしまった。

川原先生の謡には、自在な緩急や声の濃淡があって、単調な節なのに、エモーショナルに聞こえる。
去年の「頼政」の語り芸もそうだけど、演劇的なセンスに秀でた方なんだなあとつくづく思う。
でもこれはたぶん、お能ではやりにくいことで・・・
一人で謡う、独吟ならではの醍醐味。
来年もぜひ聞きたいな。


さいごに・・・
公演前の解説がまた、良かった。
おおまかに要約すると

「世阿弥の能は、観客に自分の内面と向き合うことを要求している。
誰にでも、身を焦がすような恋をした経験があると思いますが・・それはたいてい成就しない。
そういう自分の経験に照らしながら、鑑賞してください。」

Viewing all 747 articles
Browse latest View live