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Channel: 映画・海外ドラマ 覚え書き
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アウトランダー1 第3話 希望の光

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第一話「サセナッフ」・第二話「リアフ城」ともに、原題そのまんまだったのだが、急に日本語版制作チームがやる気を出した。
「希望の光」

「The Way Out」・・・「出口」でええやん。


冒頭は21世紀の回想。
ここまで完全に無視してきたけど、フランク・ランダル。クレアの夫。
どうしてこんなにつまんない奴なのか。(笑)
クレアがこの男と結婚した理由で思い当たるといえば、遺跡でエロい誘いに乗ってくれるサービス精神くらいしかない。

↓同じ顔でも、こやつのほうがよっぽど魅力的。・・すくなくとも、退屈はしない。(笑)
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でも、退屈フランクのおかげで・・
ジェイミーが登場するや、視聴者は、「夫のところに戻るべき」という正しい考えを100%捨て去ることができる。
昔の朝ドラみたいに、河野太郎と柴田恭兵の間で翻弄されないで済む。(←古すぎ。)
いや、主人公は一応翻弄される(フリをする)が、視聴者の妄想はいけいけムード一色である。
フランクなんて、知ったこっちゃない。


ところが今回、見境のない妄想は初めて打ち砕かれた。
↓今日の妄想:彼は若い子と一緒にいるべきよ。でも私以外には目もくれないんだもの。
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↓んなことないから。wwwww
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しかしよく見ると・・・
リアリーと熱烈にキスをしながらも、ジェイミーはクレアをちらっと見ている。
そして、彼女が目をそらすと、ちょっと嬉しそうに笑う。
・・・見せつけて挑発してるだけじゃん。(もちろん、実益も兼ねていそうだが。)
コンサートの途中でクレアを部屋に送っていったときは、これは体よくオバちゃんを追い払おうという魂胆かもしれん、などと一瞬勘ぐったのだが、ジェイミーはそこまで策略家でもワルでもなかったらしい。

とはいえ、お局クレアは(←こっちは確実に、策略家でワル。)は、これをネタにジェイミーをからかっていじめる。
そして、今までろくに思い出しもしなかったフランクを思って涙したりする。
「正直言って、私は嫉妬していた。リアリーに対してではなく、二人がいちゃついているのがうらやましかった。私は夫が恋しくなった。」
・・・・あくまでリアリーなんか気にしてないと言い張るか、お局。
そしてフランクは、やっぱりエロ用途限定なのだな。

でもここでクローズアップしたいのは、お局クレアでもちょい悪ジェイミーでもない。
クレアを諫めるマータフのこと。
最初にクレアを拾ったにもかかわらず、「羊のフン」の臭いがするらしいという以外、情報も出番もほとんどなかったマータフは、正直、アンガスと見分けがつかなかった。
でもこのシーンでやっと、「こちとら主要キャラなんだぜ」なところを見せてくれる。
もう、額の狭い酒飲みアンガスと間違えたりしない。
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マータフ 「おい、リアリーのことで奴をからかってるんだろうが、これが親父かコラムに知れてみろ、ジェイミー坊やはげんこつ以上のご褒美をもらうハメになる。」
クレア 「奥さんとか?」
マ 「そういうことだ。・・でもリアリーはふさわしくない。」
ク 「そう?」
マ 「ああ。奴に必要なのは女だ。お嬢ちゃんじゃない。・・リアリーは50歳になっても小娘だろう。
俺も伊達に年を食ってないからその違いはよくわかる。
・・あんたもわかってるだろう。奥さん。」

うひょー。マータフかっこええ。
低くささやく声とこの男気。
お局クレアがジェイミー可愛さにちょっかい出してることなんか、とうにお見通しである。
ジェイミーがリアリーに手をだしたのも、クレアへのあてつけ半分、気まぐれ半分だとわかってる。
そして、小娘リアリーの天性のウザさも承知している。(笑)
全身全霊でジェイミーの味方。
そして、視聴者の味方。

でもここで疑問なのは、彼は何者なのか・・っていうこと。
それについては、まだまだ明かされない予定・・っていうか、2シーズン終わっても、彼のプロフィールはほとんどわからない。
いや、言い方を換えよう。
2シーズン終わっても、ジェイミー以外の登場人物は、謎だらけ。
・・・このドラマ、ジェイミーを偏愛しすぎ。(笑)


偏愛ついでにもうひとつ、悪魔の呪いの真相を突き止めるため、クレアを「黒い教会」に連れてきたジェイミー。
↓逆光額縁ショットがいちいち、無駄に美しい。
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ジェイミー 「実は、黒い教会に行くのは男らしさの証なんだ。 俺もやったよ。 子供の頃、俺は無事だったが、いとこは取り憑かれて一週間近く寝込んだ。」
クレア 「悪魔のせいだと思う?」
ジェイミー 「俺は武骨者かもしれないが、教養はあるよ、奥さん。あなたほど博識ではないにしろね。
いい家庭教師がいた。・・ラテン語からギリシャ語からいろいろ教わったが、妖精や悪魔や、水中馬のおとぎ話は教わってない。
それでも、俺は根っからのハイランド人だから、悪魔のおひざ元で彼を冒涜するのは寝覚めがよくないね。」
クレア 「じゃあ、あなたは男らしさを証明しにここへきて、いったい何をしたの?」
ジェイミー 「べつに。跳ね回ったり、壁に登ったり、悪魔と戦う気合で石に小便をかけたり。
運がよければ食べられる野イチゴの類や野ニラが見つかった。」

教養もあるし、ワイルドで飾らなくて、ユーモアもあるんだよな。
いったいこれ以上なにを望む?(笑)

さて、子供たちが毒のあるスズランを誤食した可能性が浮上して、クレアはスズラン・・ lily of the valley(谷間のユリ)・・・の葉をブチっと引きちぎりながら考えをめぐらすのだが。
ジェイミーは、「lily of the valley」と言いながらクレアの横顔に恍惚となって、話なんかまるで聞いてない。
ちなみにバルザックの「谷間のユリ」は100年後の作品だからジェイミーは知らないはずだが、(そして私も当然、読んでないが。)登場人物のつれない人妻モルソフ夫人と美青年フェリックスと肉食系女子アラベルは、たぶん今回のエピのモチーフになっている。

↓声の調子が、表情が、むっちゃ可愛い。
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・・・魔女クレアにかかれば、ジェイミー奪還なんて、朝飯前よ。

アウトランダー1 第4話 ギャザリング

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翻訳者 マータフ
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解説者 マータフ
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ホッケーするマータフ
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マータフは、安定してカッコよい。

こうしてキャプチャを取っていて思う。
ジェイミーはキラっキラないイイ男なのに、キャプチャすると、少し印象が薄れてしまうことが多い。
瞬間的な、はっと引きつけられるような表情をうまく切り取れない。

しかしマータフは・・
表情は常に変化しているのに、どの瞬間を切り取っても、どれも味のある男前な顔をしている。
ドゥーガルもそう。
キャプチャの取りそびれがほとんどない。
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これがベテランの、熟練の技というものなのか。


今回は、クランの人々の人生にフォーカスがあたっている。
特に、イノシシ狩りで命を落とすジョーディ。
そして、呑んだくれアンガス。
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そして、小娘リアリー
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リアリーがクレアに媚薬をねだるくだり、私は誤解していた。
ジェイミーとの関係をクレアにアピールするために出向いたのだと思っていた。
いままでさんざん「ウザ女」扱いしたが・・・そして実際ウザいのだが、実のところ、お局クレアのほうが数段底意地が悪かったりする。
年は取りたくないもんだ。

リアリー 「もしよかったら・・ご迷惑だろうけど・・力になってもらえない?」
クレア 「ええ」
リアリー 「あの・・・・私、もしかしたら・・・・・薬があるんじゃないかって・・つまり、男の人を振り向かせるような。」

以前は気づかなかったけど、このときのクレアは、リアリーが堕胎薬をもらいにきたと勘違いしている。
媚薬とわかってほっとするものの、抜け目のない姐さんは、すかさず探りを入れる。

クレア 「Mr.マクタビッシュのことね。 でも、この前あなたたちを見たときは、薬の助けが必要には見えなかったわよ。」(←なにこれ、怖え!)
リアリー 「あの、そういうことじゃないの。もっと気持ちを向かせたいの。」
クレア 「待ってね。・・(乾燥した馬糞。ちょっと臭うけど無害。ジェイミーなら気づきもしないだろう。カンペキ。)」

クレア怖え!ひでえ!!!(笑)
もうこの城からおさらばしようとしている、この期に及んで!!

リアリーは、ジェイミーの気持ちがいまひとつ自分に向いていないことを自覚している。
彼女は14歳(中学生かよ)らしいから、大人のイケメン男なんぞに言い寄られたら、あとさき考えずにのぼせあがりそうなもんだけど、比較的冷静、かつまじめなのだ。・・少なくともこの時点では。

ジェイミーの心境は説明されてないけど、クレアへのあてつけがあったにしても、多少の情はあろうし、そのうえでいちゃつかせてくれる相手がほしかったってのがホントのとこだろう。
なんたって相手は中学生(爆)なんだから、ジェイミーも罪作りなやつ。(っていうか犯罪。)
馬糞が飲み薬じゃなくて、よかったな・・・。


さて・・・
引っ張りに引っ張ったうえでの、ジェイミーの登場。
↓物騒かつセクシー。
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ここで、例の、「サセナッフ」という呼び方についての会話がある。

ジェイミー 「(逃亡中に)もしコラムに捕まったら、もう客人扱いはされない。」
クレア 「どうでもいい。私はここを出るの。あなたがそうやって安直に決めつけたように、私はよそ者。サセナッフなんだから。」
ジェイミー 「気を悪くしたならごめん、謝るよ。クレア。」
クレア 「わかってるの。あなたはそんなつもりで言ってるんじゃないって。 ただ・・私はこの日のために計画を立ててきて、その可能性がたった今、全部打ち砕かれたの。だから・・」
ジェイミー 「一緒に行こう。城まで送っていく。」
 中略
ジェイミー 「大丈夫だ。サセナッフ。行こう。」

結局「サセナッフ」呼びで落ち着くんかい。(笑)

でも改めてこのシーンを見ると。
クレアが「よそ者」ならジェイミーもまた「よそ者」なんだな。
ドゥーガルやクランの男たちから逃げているという意味でも、城に行けば命の保証がないという意味でも、二人の立場は似たようなもんだ。
ただ、ジェイミーには仲間がいて、こうしてかくまってもらってる。
でもクレアは一人で城に監禁されて、一人でドゥーガルたちと戦って逃げてきて、計画が頓挫した今はその城にまた戻らなくちゃいけない。
その勇気というか男気・・にジェイミーは感銘を受けたんだと思う。
自分も逃げてはいられない、って思ったんじゃないかな。

だから、いよいよ宣誓に向かうというとき、クレアに言う。
「ジュ スイ プレ(覚悟はできている)」

↓見ていると酔いそうな、キメキメなカメラ目線。w
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ところで・・
男たちが集う控室で着替えようとするジェイミーに、当然のようにへばりついてるクレアは、アリですか?
↓あの・・これから着替えるんですけど。
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チェンバロとフォルテピアノを弾いてみた

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チェンバロと、フォルテピアノを初めて試弾させてもらった。
(ついでにベヒシュタイン、ファツィオリ、ベーゼンドルファー。)
写真を撮っておけばよかった・・と、激しく後悔中。

チェンバロもフォルテピアノも・・
なんかキーボードが小さい。
ピアノが昔のデスクトップパソコンのがっしりしたキーボードなら、薄型ノートパソコンのキーボードくらい小さい。

・・つまり、ミスタッチ続出。

キーが浅くて軽いので、ちょっと指が当たるだけでも音が出ちゃう。
鍵盤の奥行も小さいので、「そこにあるはずのない黒鍵」に指が当たりまくって悲惨な不協和音が出る。

それに、「白鍵」が黒い。部屋の照明も暗い。
これは、老眼入ってきたおばちゃんにはキツイ。(笑)
ただでさえキーが小さくてカンがつかめないところに、黒いもんだから、ぜんぜん指がハマらない。

その点、子供は手が小さくて小回りが利くのか、バロックの速いやつを怒涛のように弾いてる小学生男子がいて「すげえ・・」って思った・・・
若いっていいな。

チェンバロは、1991年カワイ製。フランス式の・・つまりクラブサンの復刻とのこと。

・・難しい。
二段鍵盤を弾き分けるのも大変。
「イタリア協奏曲」の強弱記号のとおりに二段鍵盤を使ってみたけど、これはちょっとやそっとで弾けるもんではないな。
ただし、軽いから速弾きはしやすい。
スケールなんかは、面白いくらい超速で弾けて、これは楽しい。
あと、意外と音がよく通る。騒がしい感じがする。


フォルテピアノは1800年ごろのものの復刻。
思った以上に音が小さくて響かない代物だった。
少なくとも、今のピアノでやろうとしている表現を、この楽器でやるのは無理だなあ。
音は、いかにも「古いピアノ」って感じの乾いた音で、高音は音色が違ってキンキンと響くのが印象的。
カワイのピアノの高音と低音が響く、あの感じとちょっと似ている。

音域は、チェンバロとほぼ同じで5オクターブ。ものすごく狭い。
シューベルトの即興曲90(1827年)を持って行ったけど、音域が狭くて3番しか弾けなかった。
もうちょっと古い曲を持って行けばよかったな・・・(楽譜がないと何も弾けないおばちゃん。)

でも逆に、3番だけが、最低音まで使ってぎりぎり弾けた、というのがちょっと面白かった。
最低音を実際に使ってみると、その弾きにくさといい、狂いやすい不安定な音といい、なんともいびつな感じがして、この音を使う効果を実感する。
でも、現代ピアノで弾くほど悪魔的な恐ろし気な響きではなかった。
シューベルトって、ちょっとヤンデレっぽいイメージだけど、きっと現代ピアノのせいで人格変えられてるんだな。


膝で押し上げるタイプのダンパーは、思ったよりは使い勝手が良かった。
ハーフペダルはできないけど、そもそも残響が少ないから、そんな小技を使う余地はないし。
「月光」1楽章の、ダンパーを上げっぱなしにしろ、っていう指示は、妥当だと思った。このピアノなら。
それから同じくベートーヴェンのソナタ21番の3楽章の、オクターブのグリッサンド!
やってみるの忘れたけど、この鍵盤でなら、私にもできる。(笑)
フォルテピアノ・・今のピアノとは別物、という気がする。ほんとうに。


現代ピアノは、ベヒシュタインとファツィオリ、ベーゼンのインペリアルを弾いた。

趣味の問題もあろうけども、いちばん良かったのはベーゼン(中古)かな。
発表会とかステップとかでいつも弾いているモデルだから、慣れてるっちゃあ慣れてるからかもしれない。
ちょっと乱暴に扱っても音が割れないし、弱音もコントロールできる。
コントロールという意味では、スタインウェイならまず間違いなく思ったとおりの音が素直に出るし、うっかり音量を出しすぎない限り、どんなジャンルの曲でも練習通り、意図したとおりに弾けて弾きやすいと思う。
でもベーゼンは、何を弾こうが、どう弾こうが、それらしく修正されて聞こえる。(笑)
こっちの意志に関係なく、ピアノが持ってる価値観に飲み込まれていく感じ。
でも、拒否されてる感じじゃなくて、予想しなかった何かが出来上がっていくようなところが好き。


その点、ベヒシュタインには・・・・完全に拒否られた。
・・・・音出ないっす。
チェンバロ弾いたあとだからかもしれない、と店の人に言われたけど、タッチが深くて、ぐいっと押し込まないと、まともな音にならない。
一旦音が出てしまえばいいんだけど。
これは、私のようなド素人にはちょっと難しいピアノかもしれない、と思った。

ファツィオリは、ちょっとしか触ってないけど、これといった特色を感じなかったなあ。
あちこちで話題にはなるし、コンサートも聞いてみたけど、いまのところ、その良さを実感するチャンスがない。
だからといって、別に悪いところもない。
1時間くらいじっくり弾けば、何かわかるかな?


いろいろ弾かせてもらいながら、新しい高崎のホールにはどんなピアノが入るんだろう・・・って思った。
とくに、発表会で使うような小さいホール。(もしそういうのが作られるとすればの話だけど。)
ヤマハ・・・それもいいけど、スタインウェイ・・・それは順当だけど、せっかくだから、面白いピアノ入ってほしいなあと思う。
そうね、いっそ、ベ、ベヒシュタインってのもいいかも。ちょっと怖いけど、なんとか克服したい気もする・・・(笑)

↓ベヒシュタインの創業者は、金田一耕助シリーズの加藤武にしか見えない。
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アウトランダー1 第5話 秘められた使命

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原題は「RENT」・・地代、または、不和。
怒涛のように始まった最初の四話からちょっと空気が変わって、物語がハイランダーの目線に。

今回の主役は、誰がなんと言おうと、私にとってはネッドなのだ。
食えない狸弁護士だが、根は愛情深いというか・・・クレアの言葉を借りれば、「情熱的」
今後も彼は表に回り裏に回り、さんざんクレアのために尽くすことになる。
・・たぶん、彼の頭にあるのは常にマッケンジーの利益だが、よそ者のクレアのこともしっかり計算に入れておろそかにしないだけの情と良心と、なにより法の知識を持ち合わせている。
優秀である。

素敵なナポレオン帽と、リボンで束ねたグレーの髪。
このりりしい姿を見て!

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乱闘シーンで、クレアを守って・・・・・もとい、しがみついて難を逃れるネッドが最高。
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そしてもうひとり、今回の登場人物で好きなのは、おしっこでウールを媒染&縮絨するこの女性。
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なんだろう。この存在感。
これから縄文土器を作るんだけど手伝わない?って感じの、ワールドワイドかつ太古な顔立ちに心惹かれてやまない。

でも日本だったら間違いなく女芸人枠ですよ。
カトリーナみたいな超絶美人な女優さんがいる一方で、こういう「ふつうの顔」、かつ強烈なオーラを放つ女優さんがゴロゴロしてるらしいイギリスの演劇界ってすごいと思う。


ところで、ウール縮絨中の女性たちが歌っているゲール語の歌。
改めて聞いてみたら、ときおり、「モニアンダウン」って言ってる気がする・・・
もし聞き間違いでなければ、茶色の髪の人(この場合男性か)を歌ってるってことだろうなあ。(違ったりして。)
ゲール語をあえて翻訳しない演出、意図はわかるんだけど、こういう所はちょっと残念。

とまあ、ちょいちょい面白いネタはあったけど・・・どーもこのエピ、クレアが性悪でいかん。
彼女の立場はわからなくもないが、「つらいのはゲール語でのけ者にされること」って、どうよ。
隙あらば逃げようとしている人間が、仲間に加えてほしいと願うなんざあ、図々しいぜ。

そして、なにかと正義感あふれ、空気を読まない20世紀アメリカな言動の数々・・・
「大西部の女医ドクター・クイン」かよっ。(笑)
そういや、だんだんジェイミーがサリーに見えてきた。(ウルフはどこ?)


でもとりあえず、今回「も」ジェイミーのクレア愛はひしひしと伝わった。
どう見てもクレアのわがままだろ、ってときにも、かいがいしく手をさしのべる。
クレアに踏んづけられた直後でさえも、この笑顔・・・。
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ついでに、部屋においでと言われてポカーンなジェイミー。
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「こんなところじゃ寝られないでしょ。せめて部屋に入って。暖かいから。」
などという使い古された手練手管も、18世紀ではまだ目新しいのか?、ガチで反応するジェイミーの可愛さ。

クレアはこともなげに言ってるけど、ぜったい下心120%だから。
百歩ゆずって彼女に下心というほどの情熱がなかったとしても、もしジェイミーがその気を起こしたら、それはそれでラッキー、と思ってるから。

間違いない。

でも、皮肉なことに、うかうか誘いに乗らなかったことで、クレアの中でジェイミー株は急上昇する。
女ってのはホントにめんどくさいもんだ。
がんばれ。へこたれるな。ジェイミー。

アウトランダー1 第6話 守備隊の指揮官

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ふふふ。とうとう、彼の出番がやってきたよ。

なぜだろう、こんな悪辣なサディストなのに心惹かれるものがあるのは。
少なくとも・・
モンティーパイソンのコントに出てきそうなトーマス卿に比べたら、彼は断然魅力的に見える。
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それにね。
結局、彼が一番、冷静に物事を理解して、見抜いてると思うのよ。
ドゥーガル(まるで達磨)がジャコバイトだってこととか。
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クレアの浅はかなハッタリとか。
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トーマス卿のアホさ加減とか。
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彼自身の倒錯的趣味とか。
(ジェイミーの話に及んだ瞬間、舌なめずりするジャックの図)
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ぜーんぶわかったうえで、サディストとして君臨してる。
しかも、彼には自分を守ろうなんていう欲がない。
そこが怖い。むっちゃ怖い。

倫理的にはむちゃくちゃかもしれないが、それでもジェイミーとおなじように、ウソのない筋の通った潔さを感じるんだよなあ。
まあだからジェイミーに執着するんだろうが。
クレアなんて、ジャックが言うとおり、何を言ってもウソにしか聞こえん。


さて・・・ジャック・ランダルの登場で状況は一変し。
クレアは彼から逃れるために、弁護士ネッドの入れ知恵で法的にスコットランド人になる=クランの「誰か」と結婚するハメになる。
そしてお相手は当然・・・この人だよね。

↓チラっとクレアの反応をうかがう目つきがむっちゃ可愛い。
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「あなたはいいの?」
「ああ。一度ならずケガを直してくれた恩があるし、あの狂ったランダルに引き渡すなんて友達のすることじゃない。」
「でもきっと、あなたみたいに若い人なら、誰か他に興味のある人がいるでしょ?」
「あ、約束した人がいるかって?・・・いや、いない。俺は夫にふさわしいといえないから。・・・つまり、戦士の給料しか稼ぎがないし、おまけに首に賞金がかかってる。どこの父親だって、いつ捕まって縛り首になるかもしれない男に娘をやりたがらないよ。そうだろ?」
「じゃあ・・あなたに限っていえば、明日からすぐ新婚生活を始めてもいいってことね。」
「ああ。あなたさえよければ。」

なんて、なんて都合のいいドラマなんだ。(←褒めてる)

そう。あまりにうまくいきすぎてる。
クレアは、彼が自分に気があることなんて百も承知だし、自分だってやぶさかじゃない。(断言。)
いまさら躊躇する理由はないけれど、なさすぎてかえって不安なんだよ。
自分の都合だけでフランクを裏切ったと思いたくないのよ。

ああだこうだとゴネるのは、せめて、ジェイミーにも必要とされてるっていう自信がほしいからにちがいない。
ジェイミーから愛のある言葉のひとつも引き出したいだけにきまってる。
でも彼は、「ケガの治療をしてくれたから」とか、「ジャック・ランダルから守るため」とか、クレアからすればどうでもいい「義理人情」のことしか言わないから、プライドの高いクレア様にはしゃくにさわるのだ。

ジェイミーもジェイミーで、内心うれしいくせに、クレアの出方をうかがってるところが、憎たらしい・・けど可愛い。(おばちゃんはクレアに厳しくジェイミーに甘い。)

しかも彼は、最後に衝撃の事実を暴露して、クレアと視聴者を震撼させる。
ド態サディスト、ジャック・ランダルの衝撃も、ジェイミーのこの一言には勝ち目がない。

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「一人がやり方を知ってれば大丈夫さ。」

ええええっ。・・・・・(爆)

ワイルドな美貌、ボタンがはちきれそうな胸板のパーフェクト・ボディー、そしてどう見ても百戦錬磨な貫禄。
それでDTとか・・そんなの反則だよ。禁じ手だよ。変な汗かいちゃうじゃないのよ。(笑)

↓そんな視聴者の心を代弁してくれた、クレアの秀逸なリアクション。
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そしてチラっとキルト方向を見る。
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・・・・(笑)

アウトランダー1 第7話 結婚の儀式

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みんな大好き第7話。
久しぶりに見返したけど、何度見てもいいな。(笑)

とまあ、いろいろ気になる部分はありますが、そっちはひとまずおいといて。
ジェイミーが結婚を承諾するにあたってドゥーガルに出した3つの条件ってのが、
ゼクシーの特集記事も真っ青な乙女っぷり。

「絶対に譲れない私の条件ランキング♡」 by ジェイミー

1 教会で正式な結婚式を挙げる(衣装はフレイザーのキルトじゃなきゃね。)
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2 結婚指輪を新調する(しかもこだわりのオーダーメイド)
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3 クレアに綺麗なドレスを着せる
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両親に紹介する前に登記所で電撃入籍しちまった男前なフランク・ランダルと比べて、あまりに・・・。

可愛い。(爆) けどちょっとめんどくさい。


さらにジェイミーは言う。
「結婚は一度と決めているから、母に誇れるものにしたい。」
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ホントだな?ホントに一度しか結婚しないんだな?絶対だな?!

わざわざ「一度と決めてる」だなんて、逆に嫌な予感がするじゃないか。
「気を付けて帰れよ」と言われたら殺されるのだ。
「絶対に見るんじゃない」と言われたら見てしまうのだ。
第三シーズンがマジで心配。


ネッドが調達してきたクレアのドレスは、綺麗・・っていうよりも「そう来たか」というものだった。
木の葉が砕け散ったように散乱する、およそ花嫁衣裳とは思えん縁起悪そうな刺繍。
そして、腕を45度以上上げたら間違いなく乳がはみ出る胸のライン。(しかも微乳)
クレアらしいっちゃあクレアらしいのだが、実際のところ、ジェイミーは胸のデザイン以外は何も覚えてないだろうな。

そんな花嫁を差し置いて・・・
ジェイミーのキルト姿はお世辞抜きで息をのむ美しさだった。
少し色あせた青緑の上着はジェイミーの目の色に似ているし。
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なでつけた髪、盛装のキルト・・
しかもスローモーションで歩いてくる!!!(爆)

クレアはもういいから、もっとジェイミーを映しなさいよスカポンタン!

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上着に施されたピンタックといい、透かしのボタンといい、レースのついたリネンのシャツといい、時代考証に裏打ちされてるっぽいキルトといい。
どこを取っても素晴らしい。文句のつけようがない。
視聴者のお目当てはドレスなんかじゃないのよ。キルトよ、キルト。
ということを、制作陣もよくわかっていらっしゃる。

ところで、衣装といえば、いつも気になるのがシャツの丈。
この絶妙な長さと脇のスリットは、果たして時代考証に基づくのか?
だとしたら時代考証万歳である。
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さて・・・
今回のメインとなる、長時間にわたる新婚初夜のあれこれ。
最初に見たときにはぶったまげた。
アメリカじゃあ、初日からいきなり3回もやるのが標準だと?(←そこ?笑)

ともかく・・
とくにクレアの言動・・・いちいちリアリティーがある。
ジェイミーは「大丈夫、いきなり襲ったりしない」というけども・・・このシチュエーションなら、むしろいきなり襲ってくれたほうがクレアのプライドも保たれるってもんです。
自分から誘ってあげないとダメなパターンって・・年上女にはキツいのよ。(しかもDTくんとか。)
クレアの微妙な苦悩が伝わってちょいちょいおかしい。

そして・・・馬ね。
クレアなら、後ろからでも別によかったんじゃないでしょうか。本当は。

ジェイミーはといえば、もうこれは完全に妄想です。フィクションです。実在の人物とは無関係です。
一ミリも知ったかぶりせずおごりもせず、しかし遠慮もせず。
初めてのくせに果敢にも「良かった?」なんて聞いてくる生意気な22歳。
そんなんいるわけないし!!と思いつつも・・
息子にはぜひそういう可愛い子に育ってほしいと・・なんかちょっと違う目線で見てしまったのは私だけでしょうか。

しかも、あのお尻。(笑)
ジェイミーは、世の女性が想像しうる限りの完璧な男だわよ。誰が何と言おうと。
なのになぜ?お尻まで美しいのだと見せつける必要がどこに?

そしてきわめつけは、片腕を挙げながら悶える、悩ましくも美しいジェイミーの図。
こんなに男だけを延々と、しかも美しく見せた○○シーン(しかもテレビドラマ・・)がいままでにあったかなあ、と記憶を手繰り寄せるけど、私は見たことないと思う・・(汗)
そもそも、男があえぐのをじっくり見る、っていう項目は私のリストに存在しなかった。
でも、これはアリだと思う。
美しいは正義。


さて、話は変わって。
ジェイミーとドゥーガルの会話についてちょっと語らせてください。

私はいままで、ドゥーガルは言葉こそ悪いけど、根は正直でいい奴だろうと、好意的に解釈してた。
ジェイミーがクレアに気があるのを見抜いて、親心でクレアと結婚させたんじゃないか、とも思ってた。
でも、英語のセリフをよく読んでみたら、そう単純でもないらしい。

ドゥーガル 「私に感謝はないのか?お前がナニを突っ込むのにメス馬よりマシな場所を探してやったんだぞ。」
ジェイミー 「・・ありがとう。本当に。」
ドゥーガル 「ちょっと座っていけ。せっかちに戻りたがってると悟られたくないだろ?・・花嫁に。」

クレア 「ホントにそんなこと言ったの?」
ジェイミー 「ああ。「女を喜ばせようと必死なそぶりを見せちゃダメだ。尻に敷かれる。」って。」
クレア 「ほんと?で、あなたはなんて言ったの。」
ジェイミー「俺はもう尻に敷かれたし、その場所が気に入ってる。」 


このひとつ前のシーンも含めて、ジェイミーの受け答えはほんとうに見事。隙がない。
どんなに卑猥な言葉を浴びせられても、その言葉を引き合いにして気の利いた言い回しで返す。
ダジャレにしたり、話の焦点をすりかえて、自分よりも相手に注目が集まるように仕向けるのがうまい。
自分を目立たせようとしないけど、結果的に、人の心をつかむ感じ。

こういうところがドゥーガルにはないのよ。
ドゥーガルは自分に注目を集めたいから、この有能な青年が自分の傘下にあることをアピールしようと、上から目線、かつ下卑た言葉でジェイミーにからむ。

それに対してジェイミーは・・
ひねりもジョークもなく、ただ率直に「ありがとう」と言う。
おじであるドゥーガルへの敬意もあるだろうし、あまりの下品さに引いた、ってのもあるだろうし。
でもどっちにしろ、ドゥーガルが求めていたのはそういう反応ではないんだよね。
ジェイミーはすぐ、それに気づいたと思う。

さらにからんでくるドゥーガルに対して「尻にしかれてもかまわない。」と冗談めかしつつにべもなく立ち去ったのは、「おれはドゥーガルの下という地位でじゅうぶん満足している、余計な勘ぐりをするな」って意味なんだよね。

彼に野心はない・・それは本当かもしれないけれど、どうなんだろう。
意のままにされまいとするプライドと、それができるだけの知性と人望、しかもそれをちらっと見せつけずにいられない反骨心。
今後彼やドゥーガルの運命を決定づけていく素材が、この短いやりとりに揃ってる気がする。
このシーンは単なるエロ話だとばかり思ってたけども、よく読んでみるとなかなか深い。


最後に・・・
今回何度かアップになっていたジェイミーの手について。
あのワイルドな体に似合わず、意外とすらっとして繊細な手指・・とくに爪・・
すいません。○○シーンと同じくらい萌えるんですけど変態でしょうか。

しかもケガひとつない・・・(涙)

こんだけ指長かったらピアノ12度届く。(ジェイミーピアノ弾けないから。)
弓の握りは太くしなきゃダメだな。(ジェイミー弓引かないから。)
などと妄想して喜んでる私のことは、もう放っといてください。

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オータムクラシック公式練習

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久々のスケートネタでございます。
一応、各氏新プロとかチェックしてたし、アイスショーも見てたけど、なんとなーく書きそびれちゃったのは、真打・羽生氏の情報がなかなか出てこなかったせいだとおもう。

夏のアイスショーで心を打たれたのは、草太くんの新フリー。
ケガを前向きに受け止めたのか、ジャンプ以外の部分の進歩が目覚ましく、感銘を受けた次第。

それからジュニアGPS、本田まりんの初戦フリー。
「見て見て私かわいい?」というカマトトを捨てて情念をぶつけてきたところに一票。


しょーまのプロも素晴らしかったけど、それは近いうちに書くだろうからとりあえず省略。


で、ぼんやりしてるうちに、羽生氏の初戦が明日ということで・・。
今朝のフリーの練習みましたが、新プロの率直な感想。


こりゃまた難しい曲キタなおい (汗)

どこかに書いたかもしれないけど、彼には、明治から150年を経てようやく日本で土着化した西洋音楽がしみついているような、平成日本のプリミティブな匂い・・身も蓋もない言い方をすれば、「MHKの番組のテーマ」「音楽の教科書にのってた歌」「ベタなJポップ」「アニソン」の味わい・・がある。

(一応褒めてる。disってるようにしか聞こえなくても、褒めてるったら褒めてる。)

何が言いたいかっていうと、久石譲の音楽があまりにハマりすぎてる、ということ。

これ以上に羽生氏らしい音楽は、まず思いつかない。

つまり、晴明で、オペラ座でやってたような、演劇的な「様式」とか「なりきり」とか・・いってみれば「ハッタリ」が一切きかない。
彼自身の持つスケート技術、表現、そして個性で真っ向勝負するしかない曲だと思う。

「SEIMEI」でやっと「型」というものの威力を手に入れたのに、もう手放してしまうとは、なんと性急な。
もう既に、自分そのものを自分として見せきれるだけの自信と覚悟ができた、というんだろうか。
それともオリンピックに向けた、やや長期的な戦略なのか?
とにかく難しい選曲だなあ、というのが率直なところであります。


ジャンプはあまりに凄すぎて、まるで跳んだ気がしないほどだったけど(汗)、ステップは水のように美しかった。

明日の本番、楽しみ。

羽生氏 オータムクラッシックSP

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白?!
白、なのか?!!
白かああああああああああっ

怖いもの見たさがなかったとは言わない。
深層心理で一番期待していたのが、実は白パンツだったかもしれない。
でも、羽生氏といえば黒パンツ、黒パンツといえば羽生氏、まさかほんとにやっちまうとは、全く思っていなかった。

しかも墨流し模様?のチョッキとか。
ああ、Pチャンとイリヤ・クーリックとキシリトール・・・

80年代ロックというよりは、80年代演歌、80年代漫才、80年代花婿の貸衣装(もちろん登場はゴンドラ)。


でも、3回くらい見たら、なんか慣れてきちゃった自分の適応能力に感謝。

とりあえず、4Lo成功おめでとうございます。
しかもただの4Loじゃないかんね。ステップからの4Loからのイーグルだかんね。

だからまあ、衣装と4Loと「ズサー」のお披露目をしてもらえた、ということで、細かいことは言わないっこ。
どうやら4Loは世界初成功ということになったらしいし、衣装も白いし、なんかおめでたい感じでよろしいじゃないですか。
そして「ズサー」からあと、エンディングのギターソロ部分の音取りがなんとも素晴らしい。

・・あ、でも、やっぱり言っちゃおう。
スピンでボーカルが「フー」と軽くシャウトするところ、あそこにインパクトがほしいっす。
それから、全体にキレが足りず、クレイジーってより甘々なアイドルちゃんだったかな・・・
でもまあ、ケガから回復しただけでも喜ばしいです。
3Aを見たとき、「お帰りなさい~」と、ほっと一息ついたのが正直な気持ち。

では明日に期待、今後に期待・・ということで・・


そうそう、朝ライストをつないだら、女子の第三グループ、長洲未来が素晴らしい演技でした。

曲はショパンのノクターン遺作。
中間部を丸々カットした編曲で、ヴァイオリン版なのに女らしさだとか色気だとか芝居っ気は一切ひけらかさず、ただ音楽そのままに、彼女の技量のすべてをささげたような演技。
優美でしなやかだけども、弱さは微塵もない。
悟りでも開いたかのような美しさだった。

記憶にある限り、こんなに素晴らしい彼女の演技を見たことがなかった気がする・・
昨シーズンの好成績につづいて、いよいよベテランの域に達した感じだなあ。

ジャパンオープン

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何はさておき、織田信成!
「愛の夢」はやっぱり競技プロだったんだな。どうりで、ショーナンバーにしちゃあ難しすぎる・・・
でもまさか、4-3コンビネーションまで入れて、それを綺麗に成功させるなんて思わなかった。

でも心に響いたのはそのことよりも、彼がひたすら滑る喜びにひたっていたこと。
「愛の夢」っていう歌の上向きなメッセージが伝わったし、ここに至るまでの彼の努力とか人生とか、なにより人間的魅力が感じられて、この瞬間を見せてもらえたことに感謝したくなるくらい素晴らしい演技でした。


宇野しょーま。
とりとめのないタンゴと、おばちゃんが叫び歌う、少々品のない歌。
あいかわらず18禁な樋口先生ワールドを、何がどうあれぐいっとまとめあげ、品位を保ちつつも色香を漂わせてしまう彼の力量に目を見張る。
細かい部分はまだこれからという感じだけど、プログラムの構成力、作品を物語る「歌唱力」はずばぬけてる。
正直、4Fとかどうでもよろしい。点数も。
彼の演技を見られることに価値があるから。


アボット
可動領域360度の自在さ、何もないかのような透明感。すばらしい。とにかくすばらしい。
のぶなりは演技と人間込み込みでの感動、しょーまは、彼のつくりあげる何か、への感動。
でもアボットのは演技そのものへの、掛値なしの感動。
派手ではないけれども、このストイックなアプローチが私は大好き。


フェルナンデス
えっ、プレスリーなのに白パンツじゃないの?

と羽生氏にツッコんでほしいふつう衣装。ふつうすぎてぜんぜんプレスリーじゃねえっ。
・・ってことを除けば、完全にできあがってます。鉄壁。安心安全。
正しくセクシーな北米プロの王道。ひねりも驚きも一切ないけど、いいんです。王者だから。
出来上がり過ぎてて、なんもいえねえ。


リッポン
エロい。エロければ。エロいとき。
またお顔の感じがちょっと変わって、いちだんとエロさが増しましたご様子・・
ぎりぎりスケない薄~い白Tシャツで立ってるだけで既にエロいのに、片手を挙げたらもっとエロい。両手を挙げたらなおエロい。
ああ、この風味を今後は誰が受け継いでくれるだろう・・・
田中刑事あたりが化けてくれたら泣いて喜ぶ。


アモディオ
引退後初かも。
8歳の娘が「なんで衣装の胸があんなに開いてるの?」と聞いてきた。
いや・・なんででしょう・・私もわかりません・・・

わかばさん
柔と剛の塩梅がいい、媚びない色気がいい。

宮原さん
「惑星」は火星と木星くらいしか覚えてないんで、どこまでが「惑星」でどこまでが「スターウォーズ」だか、いまだによくわかんないものの、レイア姫衣装に2票、そして「木星」の中間部なんか鼻にもかけないパワフルな編曲センスに8票、合計10票入れたい良プロ。
昨シーズンはニコルプロも素晴らしかったけど、ディクソンプロは宮原さんの持ち味を外さない。

ゴールド
ギリシャっぽくて綺麗なお衣装!と思ったら「ダフニスとクロエ」
終盤、ずいぶんドラマチックに盛り上がるんだけど、クロエにそんなに盛り上がるエピソードあったっけ。
ダフニスは船で嵐に遭ったりして苦労してたような気がするけど。

ワグナー
女優アシュリー。
演じるってこういうことよ。とさらっと言われてしまいそうな別格の演技スキル。
いや、ふつうに女優でやっていけるでしょう。

ポゴリラヤ
あいかわらず衣装が美しい。
もちろんそれだけじゃないけど、

メドベ
アシュリーにつづく女優は彼女でしょう。
でも小芝居は・・もういい。(笑)
それよりも、タノジャンプはエロくてなんぼ、の極意をリッポンさんから学んでほしい。

やっと見れた・・オータムクラッシックFS

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やっと見れた・・

昨日は朝からライストを準備して待ち構えておりました。
ところが、いよいよ羽生氏の演技がはじまる!というところで

ピンポーン・・・

とご近所様がやってきて、卵をたくさん、おすそ分けしてくださいました・・
卵、おいしかったです・・・ケド・・(涙)

・・・・・・
さて、気をとりなおしてまずは衣装。

つまり、これまでの衣装デザインを全部盛り!・・ってやつですね。(わかりやすっ..)
「悲愴」をベースに、「ダムパリ」のスケ感、「新ロミジュリ」のアシンメトリー、「旧バラ一」の青グラデーション、「SEIMEI」(もしくは「レクイエム」)の緑・・

まさに、「羽生の集大成」。(笑)←いえ、だからdisってませんてば。
およそ「羽生らしい」と思えるものを全部詰め込んで、このまま来年も持ち越して、金メダルとって引退する気満々でしょ。
まあ、引退は時の判断だとしても、少なくとも今は、本懐を遂げるためなら討死覚悟・・という、壮絶かつ周到な執念を燃やしてるんだよね。きっと。

・・・そういうメッセージが重すぎて、デザインとしての衣装は、はっきりいって微妙。
けっして、悪くはない。似合ってないわけでもない。けど、微妙。
その微妙さも含めてまるごと、羽生らしいっちゃあ羽生らしい。
そう、とにかく羽生らしいのよ。久石譲の音楽も、微妙な衣装も。

つまり、今回彼が演じているのは、安倍晴明やファントムのようなキャラクターではなく。
「羽生結弦」というキャラクターなんだとおもう。

この衣装が好きかといわれたら・・・ごめん、あんまり好きじゃない。(汗)
けど、「レクイエム」を思えば、そんなに悪くはない・・と思う。(笑)
・・あのひどい衣装と音楽で素晴らしい仕上がりを見せた世界選手権エキシビを見れば、もう何だって我慢できる。

・・でももし、来年衣装がマイナーチェンジしてウエスト周りが金になってたら、本気で笑ってやるから。


いやあ、衣装だけで情報量多すぎて、もう息切れしてます。
内容について。

○またも4Lo成功。
着氷はギリギリだけど。
他の選手が4Lo跳んだら、どんなにひどい着氷でもふつうに大喝采しちゃうだろうに、羽生氏だとついつい「着氷ギリギリ」とか言ってしまう。2本とも決めて、しかもプラス評価なのに。
こんな私に誰がした。

○ビールマンがなかった。
単に調子悪かったのか、とうとう封印か。
レベルが取れるなら、もうやらなくてもいいとは思う。

○ステップ
素晴らしい!!
4Loの成功よりもなによりも、ステップがこのプロの目玉だよ。
羽生氏の進化の証だよ。

練習でもいいなと思ったけど、改めて衣装で正面から見たら、ますます良い。
ひとつひとつの振りが大きくて明確、かつよどみない緩急。
途中でうやむやになったり、ずるずるつながったり、「メリハリ」的にぶんまわしたりしてごまかすようなことが全くなくなった。・・いや去年のSEIMEIでも既になかったけど、あれは映画の殺陣の具体的なイメージや型があったし、音楽もリズムがきっちりしていたから、比較的ハマりやすかったんだと思う。

でも今回は、音楽にもテーマにもこれといった具体性がない。
もちろん歌詞はいちおう存在するけど、歌詞をそのまま表現してる、というのでもない気がする。
抽象的だけども、地道でひたむきな市井の人の生きざまとか信仰のようなものが伝わってくる、感動的で美しいステップだった。

これまでの彼は、たとえば「前回の試合でボロ負け」とか「ショートがイマイチ」っていうマイナスのシチュエーションで、カリスマ的な表現力を発揮することはあっても、何もないところから、これだけの感動を引き出したことはなかったんじゃないかなと思う。。

まだブラッシュアップの余地はあるし、ステップ以外の要素との折り合いもついてないようだけど、終盤のコレオシークエンスと呼応したら、絶対泣く。(笑)
ほんとに素晴らしい出来でした。


○ステップ以降
ステップが素晴らしかった反面、力を使い果たした感じで・・その後はジャンプだけに集中。
転倒もあって、振り付けの全貌は結局よくわからないで終わってしまった。
ルッツの転倒は、まるで蝶が突風に吹き飛ばされたように力なく、そういえば去年のオータムクラッシックの「SEIMEI」も、渾身のステップ→こんな感じの転倒、だったじゃないか、と、ずいぶん昔のことのように思い出した。
でも、これほどヘロヘロになった羽生氏は久しぶりに見たかな。

いい演技だったとはいわないけども、今回はお披露目ということもあったし、なによりステップが素晴らしくて「残念な感じ」は全くなかった。
むしろ初戦らしくてわくわくする。
今後に向けて楽しみがあるのはうれしい。

・・・なのに、「次の試合でノーミスします」するとか宣言しちゃうから・・(溜息)
アドレナリンの放出するままに、つい言っちゃったんだろうが、言ったからには実行、とばかりに無茶をするのが「羽生結弦」でもある。
今はそんなプライドはおいといて、「恥を忍んで負けに耐える」っていう新しい挑戦をしてほしいんですけど。



関係ないけど・・
トゥルシンバエワが「もののけ姫」で、うっかり笑った。
局地的に久石譲が流行のきざし。
しかし・・もののけ姫なのに、野獣風味じゃなくてシンデレラみたいな水色衣装ってのはずるい。
むしろ羽生氏の衣装のほうが「シシガミ」風だなと思う。
(まさか、ほんとは羽生が「もののけ姫」の予定だったとか・・・ないよね?)
選曲は羽生に追随しても、衣装コンセプトは追随しないトゥルシンバエワ。
たぶん、その選択は正しいけれど、まだ若いんだから、もっと攻めなきゃ。(笑)

獣といえば「ライオン・キング」のマックス・アーロン、ユニクロ衣装から一転、アニマル風肉襦袢で攻めてきた。
あ、襦袢じゃなくて中身は本物の筋肉ですけど。
表彰式でよく見ると、意外とシンプルな、薄い茶色のダイヤ模様の長袖Tシャツなのだが、遠目にはどう見ても肉襦袢にしか見えない。(笑)
マックスは、ぜったい騙されてる。
(以下妄想)
「ほら、アフリカをイメージしたアースカラーのシンプルなTシャツなのよ、いいでしょ?」
「え、まあ、これならギリ、オッケーっす。」

アウトランダー1 第8話 2つの世界

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とにかくてんこもりでジェットコースターな第8話。
萌えありスリルありアクションあり、の第一シーズンの山場。
このシーズンでは、この回が一番面白いかもしれない。
面白いけど、エピソードが多すぎて書ききれないのが困る。
思いっきり端折って興味のあるとこだけいきます。

冒頭は現代。
警察の壁に、こんな似顔絵が・・。
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どう見てもジェイミーじゃん。
しかも賞金かかってるじゃん。(笑)

下に書かれた説明はざっとこんな感じ。
「背の高い、ハイランド人の服装をした男で、ミセスなんとかのB&Bの前で10月30日に目撃された。」

これで、第一話でフランクが見たのがジェイミー(の幽霊?)ということが確定した。
似顔絵ができるほどはっきり顔を見られていたとは、ジェイミーともあろうものが、迂闊な。

そして、肩のブローチのところに手書きされた補足コメントが地味に刺さる。
「Jacobite Brooch Passively Eighteenth Feeling 」
(18世紀のものと思われるジャコバイトブローチ)

さすが歴史学者だけあってマニアックな証言w
でも、それがわかったところで警察が「そうだ、クレアはタイムスリップしてるのだ」、とか絶対思わないし。
フランクの歴史の知識は、クレアにはとても有効だったけど、彼自身にとっては無駄知識かも。
それどころか、彼の18世紀スコットランドへの愛が、クレアをジェイミーに引き合わせてしまった気すらする。
ここにきて、フランクがちょっと好きになってきたよ・・。

さて、クレアが失踪して1か月半が過ぎた今、警察は「どうせこいつ↑と駆け落ちしたんじゃね?」という結論に達しているが、フランクはあきらめずに断言する。

「妻は男と一緒なんかじゃないっ!」

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・・いえ。男と一緒です。w

しかも新婚ほやほや。バカップル。
結婚前にあんだけグダグダ抵抗しておきながら、このいちゃつきよう・・・も少し落ち着こうぜ。(汗)

ただ、ここでのジェイミーのセリフは、なんとも秀逸。
この人こそ自分の相手だと思う直観を、比喩も修辞もない彼自身の率直な言葉で、正確に、照れも気負いもなく相手に伝えられるジェイミーにはいちいち惚れる。
このシーズン一番の名ゼリフじゃないかと思う。

「これは普通なのか?俺たちの間にあるものは。君に触ったり、一緒に寝たりするときに。男と女とは常にそういうものなのか?」
「よくこんな風になる。でも違う、これは普通じゃないわ。」

まだまだ序盤だけど、ここでいったん休憩~
続きはのちほど書き足します。

フィンランディア杯

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都合でライストは見られなかったんですけど、動画でちょいちょい追ってました。

浅田真央
これは「いい方の浅田真央」ではないですか。
SPが特に。
去年の序盤、特にフリーは、3A以外良いと思えなかったけど、今年は全部いい。
結局、3A入れなきゃ良いってことなのかな・・まあ、今後入れてくるでしょうけど。

選曲もよいです。ニコル教っぽくなくて。
浅田氏の泥臭い個性を「火祭りの踊り」が引き出していて、かえって洗練された感じ。
どっこいしょなジャンプの踏切りも気にならず、むしろ高さが美しいと思えるプロ。
同じ曲でSPとFSを揃えるっていう意味はよくわからんですが、昨年のデニス・テンもやってたので、ニコル氏のマイブームなんですかね。
上位3人の衣装の色が、SP=黒、FS=赤でまるかぶり(笑)。


Pチャン
フリーの衣装を見て、あれ?持ち越しプロだっけ?と思ったら全然違った(笑)。
またおんなじ衣装やん・・でもよく見ると微妙~に違う。

そんな微妙な違いなら、いっそ同じでいい。

曲は、全く知らない曲。
水のように穏やかに流れて、中盤から曲調がややシリアスさを増しながらも、同じトーンを維持したままラストまで行きつく・・
羽生氏のフリーと同じような、いや、さらに薄味で山場のない・・・難しい曲。

おそらくPチャンも、演技でなく、彼自身の思いを、スケートそのものの美しさを、掛値なしで見せたいんだろう。
彼はその構想にふさわしい・・というよりむしろそうあるべきスケーターだと思うけど、音楽の薄さとあいまって、「こちらまで伝わってこない」感じがモヤモヤっとする。
とはいえ、空気に身をゆだねるようなPチャンの滑りは気持ちがよくて、美しく、カメラがつい引きで撮りたくなっちゃう気持ちがよくわかった。
コーチが変わったりといろいろあった中で、これだけの滑りを見せてくれてうれしい限り。
後半戦にはきっと素晴らしい仕上がりを見せてくれるでありましょう。

ひとつ気になったのは、観客の手拍子・・
手拍子する前にまずは音楽を聴け!(笑)
どういう聴き方したらああいう拍子になるんだか。
そもそもどうしてあの静かな音楽で手拍子をしようとしたのか・・。


ネイサン
全米での悲劇的な負傷から8か月、無事立ち直り・・どころか、フリーだけで4回転5つも入れてきやがるこの憎たらしさ(笑)
ボーヤンのポテンシャルと羽生の阿修羅が合わさった、この無敵感は何ぞ。
もちろん、プログラムはバタバタだったけども、彼は表現力もそこそこあるし、全体にまんべんなく「できる」感じが漂っているうえ、なんたってまだ17歳である。
そして4ルッツと4フィリップ。
おそろしい。まったくもっておそろしい。

しかし衣装・・ていうかこれ練習着?
男子はタイツ禁止のついでに黒Tシャツも禁止にしてほしい(笑)。

町田樹 アヴェ・マリア

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アヴェ・マリアにもいろいろある中で、シューベルト。
どんだけシューベルト好きやねん。(笑)

甘めになりがちな歌曲を、ジャズトランペット版ということで、引き締まった、しかし柔らかい雰囲気で見せているのがいいなと思う。
ジャンプはなく、ひたすらトランペットの音をスケートで表現するっていう、北斎漫画的な試み。
息の長い音に合わせて、リンクの端から端までずずずいっとスパイラルしたり・・
ラストは祈りのポーズでもあり、トランペットを吹く姿でもあり。
うん。町田氏らしい。

昨年、彼が「即興曲」を披露したときに、なぜシューベルトなんだ?ってのを勝手に考察したんだけども、それはこの曲についてもあてはまるんじゃないかと思う。
短命で、存命中は大きく華々しい活躍をしたわけではなかったけど、死後に遺作が発表されていくごとに、続くロマン派世代に強く影響を与えて、今も愛されているシューベルトへのリスペクト。

ジャンプの高難度化で、ケガによる棄権や休養が相次ぐ中で、皆が、とくに若い子たちが無理をしてケガをしませんようにと祈らずにいられない気持ちなんだろうな。
ジャンプ以外にもこんなことができるんだよという、スケートの可能性を提案しているように見える。

ところでこの「アヴェ・マリア」の歌詞の原作である「湖上の美人」という詩。
オペラもあるけど見たことなくて、全然しらないんですけども、作者はウォルター・スコットということなんで、原作は英語なんですねえ。へえ。

発表会カウントダウン

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超個人的なピアノ話。

発表会のシーズンになりまして。
娘は先月、バッハの「平均律1番プレリュード」(通称:グノーのアヴェ・マリアの伴奏)を弾きました。
単調になりがちなこの曲をあざとくなく弾ききるのは、大人には難しいもんですが、子供は気負うことなく弾けるのか、娘比で非常に良い演奏になりました。よかったよかった。

友達の娘さんはギロックの「スターライトワルツ」で素晴らしい演奏をしました。
彼女は今まで、ソナチネとかエリーゼとかの古典派を出していて、正直ぱっとしなかったんだけど、今回はまあ、いかにもアメリカらしい、華やかでスケール感のあるワルツを披露してくれて、この日一番の聞きものでした。
聞けば、ソナチネとかの曲は本人があまり乗り気じゃなかったらしい。なんてもったいない。

で、その娘さんのママと、来週の大人の発表会で連弾をすることになってます。
曲目は「スタジオジブリメドレー」(笑)
いやいや、笑ってる場合じゃない。本気で弾きますから。

2013年から彼女とユニットを組んで(←おおげさな。)、レ・フレールの連弾の中から易しめの曲をやってましたが、易しい曲の在庫があっという間に尽きたんで、在庫がザクザクしてそうな久石譲に目をつけた。
でまあ、久石譲もいろいろある中、ここは逃げの一手でポピュラーなジブリメドレーにしておこうということで、半年くらい前からじわじわ練習しておりました。

久石譲ってば、先日羽生氏の新プロの件でいろいろ書きましたが、でも正直申しまして、わたくし数年前まで久石譲のマンネリ感が苦手でございました。
といってもまあ、およそ日本に住んでいて久石譲とSMAPを遮断することは不可能に近いし、聞き流す分に不満はなかったけども、自分で弾こうという情熱はさらさらなかったわけです。

でもピアノの先生が、こういう、わりとベタなポピュラーな曲が大好きで。(笑)
発表会でも頻繁に使うし、みんなで歌ったりもする中で、良さがじわじわきましてね。
好きじゃなくても邪魔にはならず、耳を傾ける人にはストレートに届く偉大さ、言わんとすることに一点の曇りもない無駄のなさ。やっぱすげえなと。

さて、娘さんがギロックで聴かせてくれたように、ママも華やかな個性の持ち主で、クリアな音色とリズム感で、伴奏のⅡパートを弾いてくれます。選曲も基本的に彼女のセンス。
私は正直、ポピュラーがよくわからないし、音色も地味で華やかな演奏は苦手。
もう一曲ソロも弾くので、彼女がつくりあげる世界観の中で、簡単なメロディーパートを弾かせてもらい・・譜めくりしたり、ペダリングとかアーティキュレーションとかの細かい部分を作り込んだりしてます。
彼女とは、小学校で本部役員をしたのがそもそもの縁。
大変だけど、引き受けてみるもんです。本部役員。

内容は、魔女宅の「海の見える街」~トトロの「風の通り道」~ハウルの「人生のメリーゴーランド」。
トトロの曲は、神社の楠の大木が出てくるシーンの曲で、映画で見ると80年代らしいシンセサイザで無機質な神々しさがあるんですけども、まあ、そこはピアノなんで、それなりに脚色を・・(笑)
そしてハウルの曲も、映画ではセンチメンタルなシーンですが、ここも独自解釈により、チャイコフスキーのバレエのごとくがっつり盛り上げます。(爆)


ソロはシューベルトの「即興曲90」から4番を。
子供の発表会の定番だけど、エチュードみたいにつまらない演奏が多くて、聴くほうもこの曲にはあまり期待しないという、なかなか不幸な曲目。
私自身、中学生のときに超つまらない演奏を披露した記憶があるので・・
罪滅ぼしになるかどうかわからないけど、青葉から紅葉へと移ろうような情緒を感じてもらえる演奏ができたらいいなと思ってます。
以上、自分へ向けて、発表会への抱負。


即興曲がらみでついでの話

息子の友達が先日、地元のコンクールで賞を取りました。
課題曲はシューベルトの即興曲作品142-3
私はライストで観戦・・もとい、演奏を聴いてたんだけど、とにかく素晴らしかった。

中学生にどの程度の解釈を求められてるか知らないけども、彼の演奏はたぶん、審査員の想像を超えてたんじゃないかと思う。
ミスはあったんだけど、およそ、音楽から聞き取れることを、すべて弾ききってました。
しかもまあ、演奏に抑えた色気があるんですよ。・・とくに左手に。
ただ上手いとかテクニックがとかじゃなくて、音楽とはどういうものかっていうのを、実感としてわかってる。
・・ここに書ききれないようないろんな苦労をしてる子なんです。

実は一度お母さんと一緒に遊びに来て弾いてくれたんだけど、わたし、もうすっかりファンだわよ。
シューベルトもいいんだけど、バッハがまたヤバいのよ。
次のコンクールもライスト見られるといいんだけどなあ。

スケアメ 女子SP

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スケアメですね~
始まりましたね~

アサインが出た7月にファイナル進出までの予想を立てたはずなんだけど、書いたメモを紛失したのでまっさらな状態で見ます。(笑)


浅田真央
浅田真央の「よいほう」が、さらにパワーアップしてる。すばらしい。
このくらいになると、つなぎがどうとか加点がどうとかよりも、見ていて楽しいな。
ステップの、ぎゅるん、ぎゅるん、という力強さ。
ひょっとしたらトレンドとは違うかもしれないけど、彼女ならではの重心の低さや泥臭さがピアノの低音やパーカッション的なリズムに合ってる。
今だからハッキリ言うけど、浅田氏にはノクターンとか蝶々夫人とか、ああいう重心の高い曲は似合わないんじゃないかと、ローリー・ニコルにイラっとしてた。
彼女はなんというか・・日本人。根っからの。
点数が伸びない理由はまたあとでじっくり観察しよう・・。

マライア・ベル
シカゴでシカゴ。
もしかしてこの日のために狙った?
これ以上ないほど正しい衣装、正しいお色気。
若い選手だけど、いかにもアメリカらしいプロは見ごたえがあった。
実はよく知らない選手だったんだけど、いいなあ。

グレイシー
みのがした・・・・
でも「グレイシー!!」という日本語読みの大歓声は聞いた(汗)
黒い衣装とメイクから察するに、やや苦手なセクシー路線をがんばったか。
終わってみたら3位

ロベルタ
やや重量感のあるマダム感が好き。
衣装がグレイシーとかぶり気味。黒が人気だなあ。

かなこ
後半に歌というつなぎ方は、今年のセンセイのテーマなんだろうか。
あいかわらずお綺麗で、スカーフの緑が素敵なセンセイ。

演技のほうだけど、体が大きく動いてスポーティーで爽快だったけど、ちょっと子供っぽいかなあ。
手先の所作はすごくきれいなのに、肘や肩の豪快さとなじんでないような。
スピードのある中で綺麗にまとめるって、きっとすごく難しいことなんだろうと門外漢ながら思うが、このくらいの年齢の選手には、ジャンプ以外の部分でいろいろ期待してしまう。

みはる(ロシア読み)
コンボのあと、笑いがとまりませんって感じが可愛い。
単独ジャンプはいつ?とハラハラ見守ったら最後の最後に・・・(笑)
なんとSB二位!!おめでとう!!!

デールマン
黒衣装4人目?5人目?
何がいい、とうまく説明できないんだが、いい。
ジャンプのあと、着氷した足のままフリーレッグを上げて滑走とか、すごくいい。
曲は知らないクラッシック。バレエっぽさをここかしこに出した、大人らしい迫力のあるプロ。

女優アシュリー
今年から滑走順がランダムになったとかいう話だけど、どうやって決めてるの?くじ引き?
男子も含めて、主催者側がショービジネス的に勝手に順番決めてるとしか思えないんだけど。(笑)

最終滑走、しょっぱなからとにかく大盛り上がりのアシュリーワールド。
彼女のプロを見ると、アメリカ人がスケートに何を求めているかが一目瞭然というか・・
10人の滑走なんかすべて蹴散らす大トリの貫禄で、当然とばかりに一位
すごい。

好みは別として、これほど「出来上がった」現役スケーターはなかなかいないと思う。
男子だと、フェルナンデスだなあ。
アダム・リッポンも。・・・もっとも彼の場合は性格俳優だけど。

昔のカタリーナ・ビットとボイタノとオーサーみたいに、この3人でスケート映画やったら面白そう。
ハビエルとアシュリーの鉄板の演技力に、アダム・リッポンの刺激的なキャラクターが花を添える。

もちろん、私はリッポンの味方よ。(何の話だ)

GPS予想 男子シングル

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男子GPSの予想(7月時点)はちゃんと手元に残ってました。
もうすぐスケアメ男子SP始まるんで、その前に公開。

スケアメ
1 ぼーやん
2 しょーま
3 りっぽん
4 ブラウン

スケカナ
1 羽生氏
2 Pちゃん
3 はんやん
4 ムラっち

ロステレコム
1 ハビ
2 こりゃーだ
3 しょーま
4 びちぇんこ

フランス
1 はび
2 ネイサン
3 ムラっち
4 りっぽん

中国
1 ぼーやん
2 パト
3 はんやん
4 アーロン

NHK
1 羽生氏
2 こりゃーだ
3 ネイサン
4 ブラウン

ファイナル出場
はび
羽生氏
ぼーやん
Pちゃん
こりゃーだ
ネイサンvsしょーま=ネイサン

ファイナル予想最後の一枠、しょーまとネイサンで悩んだ末に、ネイサンを取った7月。
でも今思えば、しょーまも行けそうだな・・
代わりに落ちる確率が高いのは・・・ネイサンやしょーまと直接対決なこりゃーだ君。
Pちゃんとボーヤンは、そういう動向に関係なく順当にファイナル出られそうな予感。

そしてとにかく楽しそうなのが、NHK。
昨年のボーヤンに続いて、今年はネイサンがやってくれるだろうか。
刑事くん・ホクスタインも良演技期待してます。

スケアメ 男子SP

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スケアメ男子SP

見ながら書く余裕なく、全滑走終わってから思い出しつつ書いてるので間違いがあるかも?

ぼーやん
まさかの、まさかの全コケ・・いや3Aはかろうじてお手付きで済んだか。
今大会は鉄板だろうと、何の理由もなく思い込んでました。
何があっても彼だけは大丈夫なんじゃないかと。
それだけに、彼のジャンプ不発はちょっと驚き。
スパイダーマンはこれ以上ないハマりプロかも。衣装も完璧。ヒーローっぽさより「クモっぽさ」に彼の真髄を感じる。(笑)
でもせっかくなんだから、ハイドロはもうちょっと長く・・・
あれだけひどい結果になりながら、笑顔・・苦笑だったかもしれないが・・でリンクからあがる心意気にちょっと心惹かれた。

ヴォロノフ
久々にイイ感じ。
何を見せつけるというでもないんだけど、ゆったり余裕の滑りには悟りすら感じる。
衣装は相変わらず黒いな。

ナム
昔見たベトナム映画に出てきた学校の先生が着てたような気がする青シャツ衣装。
いや、ベトナム系なんですよね。そうですよね。
衣装も含めて、大人っぽく・・というよりおっさんくさくなったような気がするけど、でもジャンプ入ったから!
スランプから抜け出せてよかった。

コフトゥン
オープニングの小芝居はロシアの流行なんだろうか。
そして彼はとことん、自虐的なコメディーを極めるつもりなんだろうか。
歌詞は分かんなかったけど、ヒッチハイクしているダメ男が情けない人生を嘆いてる感じ?
妙にコフトゥンに似合ってる。(笑)
第二グループ1番滑走=直前に100点出す奴も、プレゼントの山も、流血沙汰もない、平和な滑走順。
今回はいいほうのコフトゥンが見られるかもと期待したんだけど、またジャンプが・・・・ああ・・・・・

ブラウン
冒頭から、ここまでの滑走とは別格だと見せつける滑り。
とにかくしなやか。つややか。
点数にもならないありとあらゆる技やポーズを、惜しげもなくさしはさんでくるサービス精神。
4回転も、コケちゃったけど回りました。
相変わらずキスクラの絵づらが濃い。
ショート終わって3位

しょーま
髪型がなんかオシャレっぽい感じになりましたか?
先日のGPS開幕会見でお兄様たちの個性的な髪型(ぷっ)がネタになったから、自分もそちらに足を踏み込んでみましたか?
4Fはもう当然のように入ってて、あれ?4回転だっけ?って感じ。
コンボのセカンドコケましたがまあまあ、とりあえずこんなもんでしょ。
つかみどころのないプロだと思うけど、音楽のポイントポイントにさりげなく技を合わせてきて、今まで以上に音楽との調和を感じる。
ヴァイオリンとの相性がよいなあ。
当然の一位。

りっぽん
メイクドラマ(最近聞かねー)な最終滑走。
そして衣装の衝撃。(笑)
男子のノースリーブはダメなんだと思ってたけど、ワキ毛さえなければ許されるという新事実。
千鶴さんも大好きな美しい腕筋を見せつけながら、透ける背中を見せつけながら、どこまでもセクシーに・・いやエロく滑るリッポン。
これほど美しいスピンの出方があるだろうか。
4回転時代にあえて彼がやろうとしていることは、4Lzに挑戦していたよりももっと偉大なのかも。
嬌声、というより阿鼻叫喚?雄たけび?のような観客の歓声も、さもあらん。
堂々のショート2位

だからこの滑走順、絶対スケアメが裏で仕込んでたでしょ(笑)

スケアメ 女子FS

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男子SPのあと、おなじみのMCのおっさんのトークをはさみ、引き続いて女子シングルFS。
ビヨンセの「オール・シングル・レディース」が一瞬聞こえたな。(おやじギャグか。)

かなこ
ごめんなさい。見そびれました。テレ朝で煽られながら見よう。

ロシア女子
だから冒頭の小芝居はもういらないって・・・・(汗)

ロベルタ
アシュリーが女優なら、ロベルタは大女優。
ちょっと大味なところがむしろエレガント。
そのお召し物が、「衣装」じゃなくてくつろいだパーティードレスに見える大物っぷり。

ソヨン
顔も綺麗、動きも綺麗、とにかく綺麗。
コワレモノのような、触れちゃいけないかのような薄い存在感。
もうすこし図太さがあったら、もっと魅力的になりそうなアランフェス。

デールマン
ラプソディー・イン・ブルー
スケールの大きな曲が似合うなあ。
腕のムキムキ加減はペアのメーガン並み。
・・シングルスケーターなのに腕鍛えてるのかな。
それとも勝手に筋肉ついちゃう体質?
中盤のゆっくりした部分がハマるともっとよくなりそうな。

浅田氏
ジャンプ残念~
呪い?から解き放たれて云々という説明を聞いたんで、その部分を楽しみにしてたけど、あんまり見えてこなかったな。
逆に中盤から呪いにかかった感じ・・
ま、そういうときもあるさ。

マライア
感動のフライングスタオべ。
昨日のショートも良かったけど、今日はもっと良いなあ。
彼女を放送しなかったテレ朝は、おおいに反省してください。
ポップスもいけるし、エレガントな曲もいけるのよ、とみせつけるばかりか、感動までさせてしまえるとは。
アメリカのスケートは不滅です。
オーマイガットな130点、銀メダル!

まい
冒頭のおねんねポーズ、童謡にシャーベットグリーン衣装で、こりゃカマトトきたかとおもいきや・・・違った!
爽快で高いジャンプ。
体を少し横に開いて、なんか怖いバランスで滑空するグライダーみたいなスパイラル。
スピード感とスリル、そして、カワイさアピールでない、本物の笑顔。
たぶん、夢の中で大冒険をする女の子、という設定なんだろう。
ライストが安定しなくて未確認だけど、ちょっとジャンプのミスがあった?
それでも銅メダル!すごいよすごいよ!

アシュリー
観客絶叫(っていうか約一名すごいのがいる)
マライヤ同様、昨日とはまるで違う静かな曲。
それを、美しくというよりも、あくまでも力強く滑るのがアシュリー。
これぞアメリカ女子魂。
それにしても、みんなエクソジェネシス好きね・・・
堂々の金メダル25歳。圧巻。

ゴールド
あれ?衣装の色変わった?(ややヌードちっく)
髪型が、より古代ギリシャっぽくなったかも。
こういうプロを見ると、彼女は美人過ぎて苦労してる面があるのかもと想像してしまう。
昨シーズンの火の鳥もそうだったけど、現実味のない、人の世ならぬ世界観みたいなのがハマってるから、完成すれば良いプロになるだろうな。

というわけで今日の観戦おわり。
なんだかまっちーを思い出した一日でした。


スケアメ 男子FS

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ライストの調子すこぶる悪く・・
しかも中国のコメ入りのサイトで見ちゃったんで、コメント気になって集中できない(笑)
テレビで見たらよかったなあ。
でも、CMや煽りにつきあうくらいなら、寝たいし。

コフトゥン
まあまあの出来?
少なくとも、最近多発してるノーカンは回避できたのではないかと・・

ボーヤン
「道」をややコミカルに。ナムの路線か。
ジャンプは1回コケたの見たけど、そのほかは入った気がする・・たぶん・・
カウンターの技術点も100点いってたし。
でも、点数出る時ライスト完全に固まって結果わからず。
でも中国語のコメントを見る限り、どうやらPCSが75くらいしか出なかったっぽい。

↑結局テレ朝で見た。PCS78、TES95、172点。
いいじゃん、いいじゃん。振付は予想通りローリーに遊ばれてるけど、ボーヤンは結構やりこなしてる。
というか自分に何が求められているか、何ができるかをちゃんとわかってる感じがする。これはいいな。ハンヤンも見習っておくれ!!

ナム
パリのアメリカ人。
いかにもらしい曲だ。
点数そんなに出たわけじゃあないが、ジャンプが戻ったのが見ていてうれしい。

ヴぉろ
またきたよ、エクソシスト、じゃなくてエクソジェネシス。(笑)
映像カクカク・・
だけどいい演技だったのは伝わった!
↑これもテレ朝で見直し。スピード感はないんだけど、全体としてのまとまりが素晴らしい。
終盤にむけてじんわり盛り上がっていくところ、疲れが見える中で、意地でも食らいついていくというような意志の力が心に響く。

リッポン
中国サイトあきらめてロシアで見たらふつうに見れた。ちっ。
SPと同じ、美しいスピンの出。
回転を止めるという物理的な動きをここまで洗練させてる人はいないよなあ。
ジャンプひとつコケたけどそんなん忘れました。
いいもん見ました。

うのっち
すごい。
中盤あたりの表現とか、さらに良くなってて、見ててふつうに楽しい。
どこがどうって聞かれるとうまく答えられないけど。

ただ、このくらい素晴らしい演技をされるとさらに望みたくなるもので・・
どうしても、終盤のボーカルの品のなさと演技とのギャップが気になる。
彼はクールにこの女性を振ってる感じなのだろうと想像するけども、彼はそこまで身勝手にみえない。
中盤までは完全に彼が音楽をリードしてるのに、このヴォーカルが絶叫しだすと、歌に負けてしまうのが残念なんだなあ。(それとも、そういうプログラムなの?)
「つれない男」「ダメな男」なんでもいいけど、女として納得のいく「身勝手さ」が見られたら、もういうことない。
私的には、ジャンプなんかなくてもよろしい(笑)

でもなんにせよぶっちぎりの優勝、予想を外してくれました。いやはやすばらしい。

ところで、中国語コメで「巻毛」という単語が飛び交ってたんだけど、彼のことかな。(笑)
やっぱツッコミたいよね、あの髪型・・
あと、「豆豆」とか「豆丁」とか「小宇」「低宇」言われてましたね。・・あ、微妙にdisられてる?(笑)
謎なのが「森妹」「森美」っていう名前。「シンメイ」に近い発音の人いたっけ?

ジェイソン
うーん。もはや「作品」だな。
ワグナーもヴォロも、そしてリッポンもそうなんだけど、こういう静かにじわじわ上げていく曲が今季のトレンドらしい。Pちゃんも羽生も、宇野っちのショートも。
PCS稼げそうなランキングの上位陣からフェルナンデスを除いたほぼ全員がこのタイプの曲を持ってきているんじゃないかという勢いですよ。
音楽での個性は出にくい反面、スケーター自身の個性がぶつかっている、面白い展開。
なかでもジェイソンの仕上がりは素晴らしいな。
復活、4回転成功、そして銀メダルおめでとう!!

ああ、りっぽんとジェイソンが来るHNK
ネイサンもくるNHK
そして羽生が、草太が、刑事がいるNHK
生放送のNHK←ここが結構大事
今から楽しみだわ~
(テレビ観戦だけど・・)

スケアメ エキシビション・・ほぼ浅田氏のバッハについて

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BSにて。

どれも楽しかった、面白かった、美しかったけど、言っていい?

浅田真央の無伴奏チェロ3番が素晴らしすぎて、ほかはほとんど記憶にないです(それは嘘)


いやはや、浅田氏のエキシにこんなに感動する日がくるとは、胸アツな。

このプロは夏にお披露目されてるのかな?
だとしたら今更で申し訳ないけど、私は初見なのっ。
今更でも、この感動を語らせてほしいのっ!!

実はバッハの「無伴奏チェロ組曲」って、私の中ではPちゃんに滑ってほしい曲の筆頭だった。
だから浅田氏が滑ると聞いて、ちとがっかりした。

えー、またローリー・ニコルが宗教じみたダサい・・(以下自粛)

しかし予想を裏切りまくって素晴らしかった。
そして6位だった彼女を招待してくれてありがとうよスケアメ。心の友。

まず衣装。
はっきりいって、スケート衣装としては悪趣味。
でもあれは、バロックダンスの衣装なのよね。
↓こんな感じ・・・・(じつはこのDVD持ってるの。笑)

イメージ 1 イメージ 2

バロックダンス=ルイ14世やバッハの時代のバレエは、細かいステップの足さばきがメイン。
腕や体はあんまり動かさないのよね~。
このプロは、足技中心のバレエが今のダイナミックなバレエになっていくまでの歴史に、フィギュアスケートの歴史を重ねている。

バロック音楽で「組曲」、英語で「スィート」といえば、「ダンス曲集」のことで。
ダンスパーティーで使う曲一揃えをまとめたもの。

で、このプログラムで使ってるのは、第三番の4曲目のサラバンドと5曲目のブレーね。
サラバンドは付点リズムのあるゆったりした3拍子の、本来は男性が一人で踊る萌え萌えなダンス。
バッハのチェロ組曲においてはメインディッシュ(だと私は思っている)だけど、ここではさらっと前奏曲のように使い、浅田氏はここでコンパルソリーをする。
まず、この導入部からして、独特。

そして、そのあと一礼。
改めて、「ここからダンスが始まりますよ~」という体で、バロック・ダンスな振付の「ブレー」を踊りはじめる。

まあ、そのあとは見てのとおり、ひたすらステップと技のデパートですわ。
非常~にテクニカルな足技。
そもそもバロック・ダンス自体がテクニカルなのに、それをスケートでやろうとか、マニアックにもほどがあるわ。(笑)
たぶん今までに誰も見たことのない、誰も思いつかなかった、突き抜けたプログラム。
そしてそれが、異様に浅田氏の個性に合っている。

演奏もいいよね。
低音はよく響き、高音は軽やかで歌心があって、一本で弾いていると思えないような。
・・もしや、ヨーヨー・マでは?

サラバンドは9:15 ブレーは12:52から

バッハや演奏家の助けも幾分あるだろうけども、彼女のステップはいつまで見ていても飽きないし、しかも終盤に向けてじわじわと感動すらする。

とくにハッとしたのは、プログラムの最後のダ・カーポ(繰り返し)。

バロックのお約束として、同じ曲を繰り返すときは、必ず何か装飾を入れて、最初とは違う風に演奏するわけだども、それもスケートで再現してるんだよね~。
いやもうどこまでマニアックだっつーの。(笑)

一回目と全く同じステップを使って、より体や手を大きく動かす「見せる」振り付けになってる。
ウインドミルやバレエジャンプも入れたりしてね。

これ、すごくない?前代未聞じゃない?
いやもう、一人でテレビ見ながら、会場の絶叫オバちゃんと一緒に叫んだし。

ああ、ダサいポップスやふわふわしたポピュラークラッシックから足を洗ってくれてありがとう。
ローリー・ニコル、グッジョブ!!!!!


最後に・・
しょーまのエキシ、悪くはないんだけど、ここにきて彼の「壁」を見たような気がする。
こういうベタな感じの曲、あんまり得意じゃないのね。

思えば、彼のエキシ専用ナンバーを見るのは初めて。
若いのにずいぶん大人びた演技をするし、どんな曲でもできる気がしてたけど、やっぱりそこは樋口センセがきちんと見極めて、競技向けに彼の良さの出るプロを作ってたんだなと、改めてセンセイのお力を感じる。
・・でも実は、センセイがこういうポップス苦手なんじゃない?このプロ、演技ってより振り付けがイマイチな感じもするんですけど・・・(笑)

とはいえ、こんな風に曲とちぐはぐなしょーまを見るのは初めてで、なんだかほほえましい。
新しいものにぶつかっていく姿がかわいらしいというか、ああ、彼もまだ若いんだなあと安心したというか。
・・それにもちろん、シーズン最後にはきっと素敵プロに仕上げちゃうんでしょうし!

でなくても、なんだかんだいってエキシだからね~
得意分野はいくらでもあるのに今更競技プロでプリンスなんかに挑戦して昭和のアイドル感を晒している羽生氏ほどのリスクはないはず。(笑)
しょーまは確かにいろんなことに挑戦するけども、ちゃんと勝算があって、冷静に勝ちを狙う。
今季も大活躍の予感。
次はロシアね!!


さあて、今週末は待ちに待ったスケートカナダ。
真打・羽生氏は昭和のアイドルから昭和のロック歌手くらいまでに成長しているか?
それともいきなりプリンス感モリモリの完成度を見せてくれるか?
それともまさかの独自路線・・羽生結弦オンステージになってしまうのか?(←これが一番ありそうで怖い)

そしてフリーは、「メリハリのない音楽会」対決。Pちゃんとの因縁を晴らせるか。

なんとかライスト見る時間が取れそうだし、気合入れるぞ~
まったくもう、生放送さえしてくれれば手っ取り早いのに・・ぶつぶつ・・・
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