顔に怪我(しかも鼻の下とか微妙な場所)を負ってハサウェイとともに犯人を取り押さえたルイス。
自分の雄姿が映ったテレビのニュースにご満悦。
そこに「テレビ見たよ~」とかかってくる娘の電話・・・もう完全にじじいである。
誰だ、ルイスじいちゃんを特殊任務なんかにつけたやつは。
花は桜木、男は岩鬼。
・・知ってるあなたは間違いなく中高年。
さて、大麻栽培ハウスの一斉捜索「作戦H」(また”H”だよ・・)
「作戦H?ハッピーな作戦だろ。」とか言ってけたけた笑ってるルイスとハサウェイの緊張感のなさは、まるで町内会のパトロールである。
「作戦H」を指揮したのはピーターソン警部。
緊張感も機敏さもセクシーさも、ルイス&ハサウェイとはダンチだ・・年もルイスより10歳は若い。
しかもこの新任セクシー警部、ローラに気がありげな様子でさらっと割り込んでくる。
ルイス、またもやピンチか・・・?
事件は、39歳独身のフェミニスト論者の死。
他殺を示す特別な証拠がなく、しいていえば留守電の録音テープが紛失しているという点のみなので、ローラふくめ、ほぼ自殺だろうと推定する。
でもルイスだけは、証拠もないのに他殺だと言い張って、ローラと激しい口論になってしまう・・・
留守録といえば20年前、録音テープを捨てて、他殺の証拠を隠ぺいしたことがあるルイスくん。
だからこれは自殺じゃない、とピンときたんである。おそらく。
理由はともあれヤバい過去に違いはないから、そら、誰にも言えないよなあ。
ルイスとハサウェイが、動画サイトにゴシップ記事を載せられちゃうくだりはちょっと面白かった。
(ちなみに書かれたのはスラッシュじゃないよ。)
短気を起こしてサイト運営者のところへ殴り込みに行く侠(おとこ)なルイスもいいが、「来なくていい」と言われたのにしっかりついていくハサウェイの阿吽の呼吸がまたいい。
しかし・・更に事態は悪化し、電話はパンク状態、自宅はマスコミや野次馬に包囲されてしまったらしい。
でもイノセント警視正がそう言ってるだけなので、いまいち緊迫感に欠けるけど。
ともかく・・・ルイスとハサウェイの危機を知ったホブソンは、イノセント警視正を通じて自宅を二人に提供すると申し出る。
「セキュリティーコードは ゼロ ゼロ ゼロ ゼロ ですってぇ。」
と、物言いたげな顔で鍵をルイスに投げ渡すイノセント警視正の顔がいい。
このおばちゃん好きだなあ。
で、男やもめの楽しい二人暮らし。(笑)
「冷蔵庫がビールで一杯で、パトリック・オブライアンを読む女性は珍しいですね。」
と、本棚を見て冷静に分析するハサウェイだが、ルイスはほぼ無関心・・・・・?
ちなみにパトリック・オブライアンとは、映画「マスターアンドコマンダー」の原作者。
「好きな色は青」と言ってたローラらしく、たしかに青(というか水色)の壁。
だがなんというか・・・思ったより・・・・・庶民的?イケア的?無印的?
とくに目を引くのが、青グレーのチェックのカーテン。
何度も言うけど、この柄はルイスの布団と同じなんだよね。(笑)
さあ、もういちどパトリック・オブライアンの本を思い出してみよう。
本棚に逆さまに置かれてたよね。
そしてハサウェイはこう言った。「パトリック・オブライアンを読む女性は珍しい」
ローラがかつてバリバリのおやじギャル(古っ)だったとしても・・・
さあ、説明したまえ。ルイスくん!
そしてもう一つ黙って見過ごせないのが、ローラとルイスが口論してるセリフ。
「薬と大量のお酒を一緒に飲んだら、効き目が出る前に吐いちゃうかもしれないじゃない。袋なら確実。」
「推測にすぎないだろ。」
「いいえ、ロビー、これは事実にもとづく推論よ。」
With pills and booze, there's no guarantee that you won't throw up, be discovered before they've worked. The bag guarantees it.
That's just speculation.
No, Robbie, it's deduction based on facts.
二人はあくまでも、被害者の死因について討論してるだけなので、仮に違う風に聞こえたとしても、私のソラミミでしかないんだけどね・・・(笑)
「あのー、席を外しましょうか?」・・って言ってるハサウェイも、多分同じソラミミしてると思うよ・・
まったく、いい年のルイスをつかまえて、悪いジョークだ(笑)
廊下でローズマリーがどうのって会話も、パブでちらっと言う「リスク」って言葉も・・・
だからもう、いったい何のリスクだってのよ!!
事件の被害者のミランダと、コネリー。
95年に別れてから20年近く、互いに思いながら口に出さなかったせいで孤独な人生を送っちゃった二人。
で、ホブソン先生が登場したのも、95年なのよね。思ったよりルイスとホブソンのつきあいは長い。
当時はこんな展開予想されてなかったと思うけど、ホブソン先生は若いのにモースにずけずけものが言えたから、40代になってもこき使われてたルイスが、ちょっとした連帯感と憧れをもって彼女に接していたのは確かでありました。