ふふふ。とうとう、彼の出番がやってきたよ。
なぜだろう、こんな悪辣なサディストなのに心惹かれるものがあるのは。
少なくとも・・
モンティーパイソンのコントに出てきそうなトーマス卿に比べたら、彼は断然魅力的に見える。
それにね。
結局、彼が一番、冷静に物事を理解して、見抜いてると思うのよ。
ドゥーガル(まるで達磨)がジャコバイトだってこととか。
クレアの浅はかなハッタリとか。
トーマス卿のアホさ加減とか。
彼自身の倒錯的趣味とか。
(ジェイミーの話に及んだ瞬間、舌なめずりするジャックの図)
ぜーんぶわかったうえで、サディストとして君臨してる。
しかも、彼には自分を守ろうなんていう欲がない。
そこが怖い。むっちゃ怖い。
倫理的にはむちゃくちゃかもしれないが、それでもジェイミーとおなじように、ウソのない筋の通った潔さを感じるんだよなあ。
まあだからジェイミーに執着するんだろうが。
クレアなんて、ジャックが言うとおり、何を言ってもウソにしか聞こえん。
さて・・・ジャック・ランダルの登場で状況は一変し。
クレアは彼から逃れるために、弁護士ネッドの入れ知恵で法的にスコットランド人になる=クランの「誰か」と結婚するハメになる。
そしてお相手は当然・・・この人だよね。
↓チラっとクレアの反応をうかがう目つきがむっちゃ可愛い。
「あなたはいいの?」
「ああ。一度ならずケガを直してくれた恩があるし、あの狂ったランダルに引き渡すなんて友達のすることじゃない。」
「でもきっと、あなたみたいに若い人なら、誰か他に興味のある人がいるでしょ?」
「あ、約束した人がいるかって?・・・いや、いない。俺は夫にふさわしいといえないから。・・・つまり、戦士の給料しか稼ぎがないし、おまけに首に賞金がかかってる。どこの父親だって、いつ捕まって縛り首になるかもしれない男に娘をやりたがらないよ。そうだろ?」
「じゃあ・・あなたに限っていえば、明日からすぐ新婚生活を始めてもいいってことね。」
「ああ。あなたさえよければ。」
なんて、なんて都合のいいドラマなんだ。(←褒めてる)
そう。あまりにうまくいきすぎてる。
クレアは、彼が自分に気があることなんて百も承知だし、自分だってやぶさかじゃない。(断言。)
いまさら躊躇する理由はないけれど、なさすぎてかえって不安なんだよ。
自分の都合だけでフランクを裏切ったと思いたくないのよ。
ああだこうだとゴネるのは、せめて、ジェイミーにも必要とされてるっていう自信がほしいからにちがいない。
ジェイミーから愛のある言葉のひとつも引き出したいだけにきまってる。
でも彼は、「ケガの治療をしてくれたから」とか、「ジャック・ランダルから守るため」とか、クレアからすればどうでもいい「義理人情」のことしか言わないから、プライドの高いクレア様にはしゃくにさわるのだ。
ジェイミーもジェイミーで、内心うれしいくせに、クレアの出方をうかがってるところが、憎たらしい・・けど可愛い。(おばちゃんはクレアに厳しくジェイミーに甘い。)
しかも彼は、最後に衝撃の事実を暴露して、クレアと視聴者を震撼させる。
ド態サディスト、ジャック・ランダルの衝撃も、ジェイミーのこの一言には勝ち目がない。
「一人がやり方を知ってれば大丈夫さ。」
ええええっ。・・・・・(爆)
ワイルドな美貌、ボタンがはちきれそうな胸板のパーフェクト・ボディー、そしてどう見ても百戦錬磨な貫禄。
それでDTとか・・そんなの反則だよ。禁じ手だよ。変な汗かいちゃうじゃないのよ。(笑)
↓そんな視聴者の心を代弁してくれた、クレアの秀逸なリアクション。
そしてチラっとキルト方向を見る。
・・・・(笑)